わんこめ映画評ら【わ行】


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21世紀映画評入り口
 

『ワイルド・スピードX2』

「悪者がドライヴァを探しているので、警察の手先になって潜入し捜査する」とゆーストーリィは、よくよく考えると無理があるぞ(笑)。そうまでして、悪者は見ず知らずの怪しい新しいドライヴァを必要とはしてねーだろ、と思います。しかし“車をかっ飛ばしたい”と思うアメリカの10代の若者をターゲットにして作った映画だってんだから、そーゆー齟齬をあげつらうのは無意味なのであろうよ。かっちょよく車が走ってるね、ってゆうとこだけを面白がるレヴェルの映画だ。日本車大活躍だね<そうそう、この程度の感想こそがこの映画に相応しい。
 

『ワイルド・タウン/英雄伝説』

87分の映画だけのことはある、全部が直球でストーリィが進む。いっそ、角材ひとつ持って乗り込んでいって巨悪をぶっ潰すってゆうキャラクタの話なんだからこれで十分でしょう。深みなんてなくても、すかっとできればよい訳なんだろうし。
 

『ワイルド・フラワーズ』

(この映画では<「この映画では」言うな)可愛い鈴木美妃が、女子プロレスラとして頑張る様を見るための映画ですね。運営が危うい女子プロレス団体をなんとか盛り返そうと頑張る、ってゆーパタンをステレヨタイプなまでにべたなストーリィで見せてくれるのだった。新人として寝泊まりすることになった洗面所の鏡の際に「もっと強くなりたい」ってゆー恥ずかしい(笑)落書きがあったり、とかね。とっても安心して観られる一方で、別段どっこも新しくない。→【C2】
 

『ワイルド・レンジ/最後の銃撃』

とってもオーソドックスな西部劇です。ヒロインが行かず後家の年増だってとこまでもがね(笑)。撃ち合いのシーンや確執の理屈なんかは、流石に今観て遜色のないよう考えられてはいるけれども、だからつってアメリカ人以外がこんな時代劇をそう喜べるとは思えません。
 

『ワイルド・ワイルド・ウエスト』

期待外れだったの(笑)。予告がすべてだった訳ですね。メカの造形なんか、素敵なのに、ストーリィがもたついてて新鮮味がなくって。もっともっと荒唐無稽な巨バカSFに仕上げれば、よかったろうにね。
 

『わすれな歌』

結婚して奥さんと子供がいる状態で兵役にゆき、そこを抜け出して歌手になる道を目指す主人公を描いたタイ映画。「1年とか2年とかが経過したら心とかシチュエイションとかが変わりそうなものだろう」と思うのだが、この映画ではまったく同じ状況でその永い時を過ごしてゆくなぁんてことが幾度も何パタンも描かれております。社会も生活も、激変しないことが前提となっている設定でこそ語られうる物語なのであろうよ。主人公に降りかかる逆境も、仕方がないかなとそんなには深刻にならずに観られるので、安心して展開を楽しんで観賞するのがよいでしょう。
 

『わすれな草』

30年間忘れられない女性を捜すために、ブラジルから香港に戻ってくる男の話です。おふざけもいっぱいで、途中まではどうしたいのか判りづらい。しかし最後まで観ると、まさかそんなエンディングが用意されているとは!って思うよ、きっと(笑)。香港映画は綺麗で楽しければ細かいこと言わない、ってのを証明するような映画です。
 

『忘れられぬ人々』

戦争で生き残って今まで生きながらえてきたぢぢいたちに、今度は霊感商法が襲いかかる!もんで、ラストには怒ったぢぢいが日本刀持って霊感商法の社長を殺しにゆくよ、ってゆう話です。なんか、最初の方は台詞が芝居がかっててヤだは、話の展開はお年寄りを騙す話だから胸くそ悪いは、好きではありません。邦画にしては悪くはないとは思うんだけど、生理的に嫌いってことなのかもね。
 

『私が愛したギャングスター』

実在のギャングをモチーフにした地味なお話ですね。『アメリカン・ビューティー』といい、どうしてケヴィン・スペイシーってこんなつまらない話にしか出ないのだろう。
 

『私の頭の中の消しゴム』

不治の病を克服すれば感動的な純愛が醸し出せるだろうとの浅はかなモクロミで映画を創るもんだから、こーゆー薄っぺらい物語に成り下がるのだ。韓国映画の陥っている“どんな病気だろうとモチーフにしてみせる”とゆう気概が、最も悪い形で出た映画でした。このラストシーンの直後、カメラが止まるやいなやヒロインはしっこをちびり垂れ流せばいい氣味だと思います。その点を覆い隠して描いてどーするよ。『きみ読む』のラストシーンとか、同一テーマだったら『50回目のファースト・キス』や『エターナル・サンシャイン』を観て勉強しなさい>製作者。
 

『わたしのグランパ』

往年の角川映画のアイドル路線ものを彷彿とさせるなぁと思ったら、筒井康隆のヂュブナイルが原作であったか。ヂュブナイルってーのは早い話が「大人が、子供に見せたがる大人像や理想的とする社会」を描いた物語だから、ああ、綺麗ごとで終始するのは当たり前だ。なるほどね。つーことで、大人としては、石原さとみを観にゆきましょう!ってスタンスこそが正しい。→【きねま猫】
 

『私は「うつ依存症」の女』

親身になってくれる近しい人に対して暴言を吐くのが鬱なのね、と捉えましたが、正しい? クリスティーナ・リッチは綺麗ね。我が儘お嬢様かと思ったら、これが鬱とゆー病気だったのか。ほう。→【きねま猫】
 

『笑の大学』

脚本の上映許可を貰うためにNGを出された箇所を書き直して持ってくる、とゆうのを繰り返す物語。そんなに耐える理由が理解できない。だから延々と、嫌〜な気分で映画を観続けることになる。そして最終的に出来上がる脚本が、だったら格段に面白いかっつーとちっともそんなことはないし。この映画は、どこで、何を楽しめばよいの? …あ、一カ所だけ、昭和15年の警視庁の庁舎の設定として名古屋市役所が使われているぞ。そこだけは名古屋人にとっては面白い。あとは愚作だ。
 

『嗤う伊右衛門』

長屋に水たまりがある、ってのは本当に偉い。水はけの悪い土地だから、長屋なんてものを形成して棲んでいるのだ、こいつらは。そーして見ると、古びた建物の内装ってのが、本当に古びているように作ってある。夜の祝言はろうそくの灯で行っている。偉いなあ。お岩の「うらめしや」が愛の言葉になっているのには、参った(笑)。素敵。
 

『笑う蛙』

下手な舞台演劇を観ているかのような印象を受けた。旦那が納戸に隠れている、そこへ入れ替わり立ち代わり客が来て、奥さんにアクセスする。旦那は覗き穴から覗きつつ気が気ではない、とゆうシチュエイションだけで見せる映画なのだった。この物語を、この撮り方で表現するなら、舞台演劇にした方がよほど面白かっただろう。
 

『悪い男』

ヒロインが市川実日子にも、観月ありさにも見える。本当にはおしではない男が、この「悪い男」なんだけど、ずーっと喋っているシーンがないまま物語が進んでゆくのは、「声にコンプレックスがあった」に救いを求めているのかもしれません。それにしても女性が見たら赦せないだろーけどね、なんとか「悪」さを薄めようとしているのか、幻想的な展開が含まれてきたりしているよ。あと、より悪い奴を登場させて、そいつから護る、なんてこともやっているけど、それにしてもベーシックに悪いことは悪い(笑)。終わり方は、ヒロインは確かに人生を滅茶苦茶にされて冗談ぢゃないだろーけど、でもちょっと好き。冗談ぢゃないだろーけどね。
 

『悪いことしましョ!』

好きな女の子を振り向かせるために悪魔に魂を売っていろんな男に変身させてもらう、っていう話です。思いも依らなかったのだが『ファウスト』が下敷になっているそうだ(笑)。変身後の男の様子のデフォルメ具合といい、ころころ替わる悪魔のコスチュームといい、エンタテインメント満載です! 大好き!
 

『ワンス・アンド・フォーエバー』

日本人にはまったく馴染みがない「カスター将軍」になぞらえて、自分たちの軍が皆殺しに遭うかも!とどきどきしながら出兵して、殺し放題ベトナム人を殺して見事ににこにこ自宅に帰ってくるアメリカ軍を描いた映画。「敵を撃ち殺すのは面白い」「自分が死ぬ役だった時には、それはかっこよく死ぬ」「いざとなったら上空からヘリが敵を機銃掃射で焼き払ってくれるので安心して戦えます」とゆう戦場が展開するので、これはもう、「勝つ戦争を楽しむため」の映画なのであったよ。近年稀に見る、好戦的な内容のお話でした。胸くそが悪いね(にっこり)。
 

『ワンダー・ボーイズ』

“問題を解決しようと一生懸命にならない”せいで窮地に陥ってゆく人間を映画で観せられるのはもー結構だ。もっと主人公にやる気がある映画を観た方が面白いぞ。
 

『ワンダーランド』

実在のポルノ男優が絡んだ殺人事件の真相を描いた映画でした。もし実在ぢゃないとしたら、創作だとしたら、ポルノ男優である意味はなにもなかったなあ。事実ってそおゆうもんだ。
 

『ワンダーランド駅で』

恋愛に至る男女が、それまですれ違いつつもなかなか出会えない、ハラハラドキドキしますね、ってのを楽しむ映画。を作ったそうなのですけど、別にハラハラしないぞ(笑)。盛り上げ方を間違えているのではないか? 観終わってから「恋愛って、はぢめるまでより継続させるのがむづかしいんちゃうか?」なんて感想を持たせては、失敗でしょう>つまり『ストーリー・オブ・ラブ』は、成功でしょう。


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