わんこめ映画評ら【む】


【あ】【い】【う】【え】【お】/【か】【き】【く】【け】【こ】/【さ】【し】【す】【せ】【そ】/【た】【ち】【つ】【て】【と】/【な行】

【は】【ひ】【ふ】【へ】【ほ】/【ま】【み】【む】【め】【も】/【や行】/【ら行】/【わ行】/【アルファベット】/【数字】
21世紀映画評入り口

 

『ムーラン・ルージュ』

おふざけバカミュージカル映画です(笑)。最初の「20世紀フォックス」ってのが出るところから、もう面白い。しかし、途中で失速する。ラヴストーリィに障害が現れ、それにかまける辺りからおふざけが減ってくるのだ。そうしたらつまらないこと! ラスト30分は退屈でした。“最初抜群に面白く、どんどんつまらなくなってって終わる”映画なんて稀有だろう。
 

『ムーンライト・ジェリーフィッシュ』

難病の弟をかかえた心優しき、しかし遣り手のやくざ役が藤原竜也です。なぁんていった時点で、キャスティングを聞いただけで展開がすべて判っちゃうでしょう?(笑) そおゆう
話だ。岡本綾が岡本綾史上一番いい役をやっているよ。そうそう、この方向に伸びればきっと西田尚美になれるかも、と思った。それにしても人だかりのしている繁華街でロケをしては、そりゃあ周りの若者たちは藤原竜也をケータイで撮るって! もう、撮られまくりなのが映り込んでるのに、なんでNGにしないかなあ(苦笑)。
 

『ムーンライト・マイル』

結婚式を間近に控えた女の子が射殺され、残された両親と婚約者が精神的に立ち直ってゆくまでを描いたお話。冒頭は明るく、犬がゲロを吐いたり、犬の背中に猫が飛び乗ったり、楽しいカットがこちょこちょと挿入されている(例として挙がるのは犬ばっかりかよ!)けれども、途中がどうにも、ダレます。でも最後まで観るといい終わり方をします(笑)。重いシーンとかまぢめなシーンだからっつって、面白くなく展開させなくったっていいのに、ねぇ、と思いました。
 

『息子の部屋』

息子が事故で死んだ、からと言って仕事が手につかないほど打ちのめされる親父は女々しいぞ。家族の死から立ち直るまで、を描いてパルムドールを受賞しているけれども、いや、普通の人が普通に経験し乗り越えてこなけりゃならない普通の出来事だって。普通過ぎて、息子が死ぬまでの展開が退屈で死にそうでした。
 

『息子のまなざし』

主人公、オリヴィエのアップで話が進められてゆきます。ドキュメンタリィ畑の監督だから、とのことなのぢゃが、なるほど、こーゆー撮り方は臨場感が表現できる、その場にいて、実際に事件に遭遇しているかのよーな気分になるものだと、効果的だとはぢめて感じました。この物語に、この手法は、とても合っていてよかったのぢゃったよ。自分の息子を殺した少年が少年院を出所してきて、自分が教える職業訓練校に生徒としてやってくるお話です。そいつとの間柄にどう折り合いをつけるかが例示されるのでした。赦すにしろ赦さないにしろ、ではどう接したらいいのか。それを見せてくれます。ドラマティックである必要がないこの物語に、「その場にいて経験しているみたい」な語り口がマッチする所以でした。
 

『ムトゥ 踊るマハラジャ』

2回観てしまいました(笑)。荒唐無稽でいいね〜。まぁ、ほかにもインド映画を何本か観てしまった今となっては、この辺りの評価に落ち着くんだけど、それにしてもダンスは流石に一級品ですわなぁ!
 

『ムルデカ 17805』

敗戦後も駐屯地のインドネシヤに残り、対連合軍のインドネシヤ独立戦争に協力した日本軍のお話です。観るまでは「またこんな、“日本の軍人さんは人のためによいことをしました”映画なんか作って!」と思っていたのだけど、まぁそりゃそうだが、観はぢめちゃうとそんなに嫌悪感はありません。「日本軍がやった」ってんではなく「その中の個人がやった」って描き方になっているからでしょう>思う壷にはまっている、とも言えようが(笑)。これをインドネシヤ側が作ったものが、観てみたいと思うストーリィではあったかな。戦闘シーンとかには別段特筆すべきものはありません、フツーの日本のいかにもな戦争映画です。


【あ】【い】【う】【え】【お】/【か】【き】【く】【け】【こ】/【さ】【し】【す】【せ】【そ】/【た】【ち】【つ】【て】【と】/【な行】

【は】【ひ】【ふ】【へ】【ほ】/【ま】【み】【む】【め】【も】/【や行】/【ら行】/【わ行】/【アルファベット】/【数字】
21世紀映画評入り口