わんこめ映画評ら【そ】


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『ソウ』

最後まで観ると判る、わあ、これはフェアな(笑)。被害者側が、自分に与えられた状況から順繰りに解いて解法に進む、ってゆうのが上手に組んであって、お利口なシナリヨだなあ。まあ、動機とか、こいつらがよりによって選ばれた理由なぁんて細かいことは問うまい(笑)。
 

双生児』

観ている内に眉毛のないりょうが、どんどん可愛くなってくるのだ! 「眉毛をなしにする」とゆう手段がモノスゴイ大成功を収めている映画です。こんなスパイスの付け方もあるのだなぁ! “フツーの映画”に収まってしまいかねない処を、「眉毛」でおもっきし飛び越えきって“名作”に仕上がった、と言えましょう。
 

『ソウル』

てっきり韓国映画に長瀬智也が出演していると思っていたら、長瀬智也主演の邦画をオール韓国ロケで撮ったのか。エンドクレヂットが出るまで気づかなかった(笑)。「韓国映画にしては違和感が少ないな」と思った訳だ。『WASABI』のパタンですね。台詞の半分が日本語になると、こんなに韓国映画でも解り易くなるものかと、感心して観ておりました(笑)。お話は(邦画だとするなら)テレヴィ並みでしたが、楽しく観れたのでよしとしよう。
 

『ソウル・オブ・マン』

3人の偉大なソウル・ミューヂシャンをクローズワップする映画。音源しか残ってない、生前の本人の写真の一枚も存在しない、ってゆーところから、音源に合わせて映像を創り上げたってゆう、アテレコの真逆をやっているのはなかなかに凄いねえ。たしかにソウルの入門編と呼ぶに相応しい映画ではあった。
 

ソードフィッシュ』

“歩く対人地雷”が破裂するシーンは見応えがある映像になっています。お話は、「ちょっとその犯罪は、わざわざそんなふうにしない方が有利なのではない?」「リスクが大き過ぎない?」ってとこもみられましたが、まぁ。キャッチコピィの“全米がハメられた”ってほど異質では、ないけどね。
 

『そして、ひと粒のひかり』

コロンビアの綺麗な女の子がアメリカに麻薬を密輸する話です。そんなカプセルを作るのか、そーも仰山飲むのか、ほう、といろいろためになります。他のすべて(「映画颱風」に書いたことを含めて)は、実は別の映画からでも得ることが出来る情報だ。この映画の本当の価値はここにあるのです。
 

卒業』

堤真一演ずる大学講師が、なぜ女性に好かれるかが全く理解できない。どこにもいいとこがないではないか。とゆう時点で、つまり映画の冒頭でリタイアです。あとは内山理名との間柄を予想しながら、どう落とすかを楽しみに観るとゆーだけだった(ストーリィは好感が持てない男が跋扈しているのでむかむかしつつ追っていた)が、ラストに到るまで、間柄をはっきりとは映画の中では明かさない。ふーん、でも、きっと、状況証拠から推測するに、ひとつの結論に達し、そうか、アカラサマには語らないとゆう手法で余韻を残した映画なのか、と理解したのちにちらしやプレス資料を読んでみたら、いきなしネタばれているではないかッ(笑)。なんだよ、映画の中で明かさなくても、プロモーションの段階でだだ漏れかよ。ぎゃふん!(笑) …そして、この結論がはっきりするや否や、逆に、ここまでのすべての設定が「別になくっても構わない」「すべてが虚構でも問題がない」ものに化すので、では、そもそも内山理名がこのタイミングを選んだのはどうして?等々、あらゆる箇所について新たな再解釈と再理解が必要とされることになるのだった。うーんうーん(笑)。もっと親切な映画を作りましょう(笑)。
 

『卒業の朝』

何を期待したのか、名門校の先生がやり放題の生徒を矯正し導こうと試みるお話。先生側から描いたからこーなったのだ、これを学生の側から描けば、全然スタンスの違う、痛快な青春映画が一本出来わがることだろう。つーことで、あんまき思い入れられなかったよ。この結末でも「ふーん」としか思いません。甘い夢見る教師の物語であった。
 

『ソニー』

アシッド・イエロー役が監督のニコラス・ケイジだとは、エンドテロップまで気づかなかった! とゆーのも、そのシーンでは後ろにいた緑とピンクの2匹の犬を見ていたからだ(笑)。男娼をやっていたソニーが兵役から帰ってきてフツーの生活を営もうとする。でも考えていた「フツーの堅気の人たち」ってのが別にそんな特別正しい生活をしている訳でもないことを知ってショックを受け、一方で娼婦でも恋愛をきちんと考えていると思い知らされて…ってゆー成長譚。ま、「視野の狭かった若者が成長する話」で、「たまたまその若者が男娼の位置にいた」ってことぢゃ。ラストカットがとても好き。こゆふに、思わせぶりな方が深く見えて、いいよね。
 

ソフィーの世界』

映像がきれいでいい感じ。…と思ったら、案の定(笑)“作中人物が自分の存在理由に思いを巡らす”話だった。へー。原索読んでいないので、てっきり“単に哲学談義をする”話かと思っていたのだ。つまり「こんな綺麗な現実(実は作品中)」ってのを映像でも表わさないとならない作りになっているのだった。「イデア」=「永遠の形」=小説の中の登場人物、ってオチには感動すらしたね(笑)。こうゆうの好き。
 

『ソラリス』

SFだと思ってかかるととんでもない目に遭うぞ(笑)。SF映画として観たら、小道具も大道具もメカも居住空間も居住まいも、どれも目を見張るものがないしょぼい(笑)フツーの様相なのでたるく感じること請けわいだ。出来ゆたけ早く「真意はそこにない」ことに気づくのがよい。語られるは「愛の物語」です。シチュエイションがSF的なだけで、こんな形の愛をあなたは受け入れるか!?とゆーことが問われるのだった。…の割りには、ラストに選ばれる選択の理由が、ちょっと「勢い」で行っちゃったかな、って感じ。なにかもうひと理由欲しかった感じがします。この終わり方で構わないんだけどね。


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