わんこめ映画評ら【う】


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21世紀映画評入り口
 

『ヴァージン・スーサイズ』

「5人姉妹が自殺する話だよ」てのを最初っからぶちあげながら始まる映画です。の割りに、自殺の原因ってのの描写がユルいぞ。もっともっとドラマチックかと思って楽しみにしていただけにがっかり。
 

『ヴァイブレータ』

自分(=女性)のして欲しいこと、言って欲しいことを解ってくれる男と出会い、行動をともにするってゆー大人の恋愛の物語です。出会って最初の接触の際に、胸に入れたケータイがヴァイブで鳴るって表現でパッションを表しているのと、あとはまぁ、自分で自分が気持ちのよいよう操れる道具としてのヴァイブとの両方の意味がタイトルに込められているってことでしょうか。女性に、こう思われるような応対が出来る男でありたいと思うよね、男性視点ではね。「そこまで相性がいい相手との出会い」ってのが必要なのでもあろうけどもさ。ちなみに、主人公の女性の思っている考えは、字幕で出るとゆう手法を使っているのだ。ナレィションを使っていない分、本当に現実世界と切り離された心の声、って感じでよい感じでした。
 

『ヴァイラス』

事件が起こっているのがひとつのお船の上だけで、結構落ち着いて考えるとみみっちい話なのだ(笑)。でも宇宙から電気生命体がやってくるシーンとかかっこいいし〜。機械でどんどん自分の身体を組み上げていくのもかっこいいし〜。つまり映像的には見どころ満載、ってことですかな。
 

『ヴァンパイア・ハンター』

ヴァンパイアの側にもハンタの側にも超能力はないので、追っかけは車を用いたロードムーヴィになっているし、襲ってくるヴァンパイアの武器はライフルだ(笑)。すげー現実的な『ブレイド』ってことだ。もしかしたら「車を使った青春暴力映画を作りたいけど、そのために納得のいく敵役として吸血鬼を設定した」ってのが本心だったのかもしれないと、思えるほど。
 

『ウイークエンド』

理解とか解釈を試みる対象ではない。ゴダールが勝手に好きなことを出鱈目にぶち込んだだけなのだから、観る側もパートパートを面白がり、ところによっては寝ても構わない、くらいの観賞姿勢で結構だろう。しかしこの人は1967年から、こんな“解ってもらおうと思わない”スタンスで映画を撮って来たのか。それでもてはやされれば、増長しひねくれてゆくはずだ(笑)。
 

『ウィズアウト・ユー』

このタイトルはU2の曲名から来ているようです。U2の人が出演しているのね。それは置いといてぇ、猫が急に喋ったり、行きずりの女の子といきなりラスベガスに行って挙式したりとかチープげなストーリィで、アタマを空にして楽しめば面白い映画だったのです。
 

『ヴィタール』

解剖を通して死んだ恋人とアクセスをする話ですね。『鉄男II』で人体を改造し尽くした塚本晋也が、今度は解体していったのだ。きっと「解剖をスタートラインに何か物語は創れないかなあ」とゆう方向で考えていったのでは?と想像しますです。こーゆーよく解らない(笑)語り口のストーリィに、浅野忠信はぴーたりですね♪
 

『ヴィドック』

18世紀前半のパリを舞台にしたゴシック・ホラー・ミステリィです。仮面の殺人犯を追いつめた私立探偵ヴィドックが死ぬシーンからお話がはぢまる。その事件の真相を突き止めようと、探偵の伝記を書く作家が関係者に次々会い、徐々に真相に近づいてゆく…とゆう作りになっています。映像がすごく凝っていて見応えがある。ただ、ただでさえミステリィで解りづらい構成になっているところへ映像も凝り過ぎているものだから、解りにくさ倍増です! 放り出さずに最後までついて行けたら幸いであると言えよう。
 

『ウイング・コマンダー』

アメリカでヒットしている同名のテレヴィゲームの映画版、らしい。ってことは『マリオ・ブラザーズ・ザ・ムーヴィ』(そんなタイトルか?)の宇宙シューティングものヴァーヂョンだと思えば宜しい。細かいSF的な設定(宇宙空間での爆音とか宇宙船内の重力問題とか)には目を瞑って(笑)、友達がやっているシューティングゲームを端から覗くようなノリで、楽しんで観るのが正しいでしょう!
 

『ウインドトーカーズ』

ニコラス・ケイジが「サイパンでとにかく日本兵を殺しまくる」兵士役をやっている。自らの手で味方の兵士を殺したことで目が覚め、同じように“仲間を殺されて逆上した”兵士に「無茶をしても友人は生き返らん」とか説教するとゆう展開だ。主人公が最初っから狂っていて、諌める立場の人間が出てこない。自分の力で立ち直るしかない、とゆう物語を描くのに、サイパンのアメリカ兵とゆうシチュエイションを選んだのは正しく偉い。いきおい余ったあまりに、カメラのレンズに返り血が飛んだり、戦艦の砲撃シーンだけ資料映像(?)を使っていたりしているのは、熱意が変な方向へ空回りしたかな?ってことで温かい目で見てあげてもよい、他の部分の出来映えであったよ。
 

『ウィンブルドン』

秘密特訓とか急に伝授された魔球とかないまま、世界ランキング119位のテニスプレイヤがウィンブルドンで何故だかとんとん勝ち進んでいく映画だった。『ピンポン』でも、ペコが優勝するには2シーズンかかったのにねっ(笑)。すべてに於いて掘り下げが浅い訳だ。つーことで『少林サッカー』や『ピンポン』ほどの感動は醸し出されずともやむを得まい。
 

『ウーマン・オン・トップ』

主役の“超美人で料理が巧く、しかしながら乗り物酔いをする”お姉ちゃんは本当に綺麗でよいです(はあと)。しかし、「乗り物酔いをして吐くから、セックスでも酔うから、でも自分で運転すれば(動けば)酔わないから、セックスの時は上」ってのがタイトルの意味(のうちのひとつ)なのだけど、それ故に「俺だって上になりたい!」って言って隣の女と浮気をする旦那といったんは別れるくせに、しつこく追いすがられるうちに結局よりを戻す…ってゆーストーリィがダメ。最終的に“浮気をした男を赦す”映画は大嫌いです。
 

『ウェイキング・ライフ』

実写で撮ったものを、シーンごとにアニメータを替えて全編アニメに起こした映画。どんなデフォルメの手法が出てくるかを観るのがとても楽しみ。内容は、ほとんどすべてがインタヴュシーンで構成されていて、退屈で難解でつまらない。たぶん映画を作った側が一番面白かっただろうと思う。
 

『ウェイクアップ! ネッド』

期待した、以上でも以下でもない映画でした。小さな村のぢいちゃんばあちゃんたちが、ロトくじが当って心臓マヒで死んだぢいちゃんの賞金をねこばばする、とゆう話。充分に面白く、適度に不満が残るが故にランキングでもこの辺りになるのでした。不満って言うのは、「例に依って演説しちゃってる」処と、「偏屈で嫌われ者のばばあの処理が直接的すぎる」処です。
 

『ウェディング・プランナー』

どんな障害も、登場人物が全員“人がいい”お蔭で結論に達する妨げには一切ならないとゆー類の映画です。腹立たしいほど人がいいよ。もっとヤなことはヤ、ビジネスはビジネス、と割り切って生きたらどうだ>登場人物たち。
 

『ヴェニスの商人』

シェイクスピヤの時代にはここまで悪趣味に徹して下品なことを貫き通さなければ、名を遺すことができなかったのかと推測する。ほどに、やってることはえげつない。絵は綺麗なんだけどねー。
 

『ヴェラ・ドレイク』

優しそうな善良なお婆ちゃんがスキルを発揮する話だ。どーにかしてあげたい、けどこの場合どーにもならない、ってゆうか途中で救いがあった方がおかしいことになるから、どーしよーもなくそう流れていくよなあ、切なく悲しいなあ、と思って観ていると、ラストにとんでもない救いがくる(笑)。理解者が現れるのだ。素敵だなあ。この、ヴェラ・ドレイクが今後どーするのかは知らないけど、救いはあったのだ。物語内でも完全否定されなくって本当によかったよかった。→【きねま猫】
 

『ウェルカム!ヘヴン』

ひとりのボクサの魂を巡って、天国側と地獄側とが取り合いをするお話。天国の公用語はフランス語、地獄の公用語は英語、地上の公用語はスペイン語、天国と地獄の分かれ目である死後の裁判所の公用語はラテン語。とゆー、このふたつの思いつきを、とにかく映画にした話。アイデワイッパツなので“その魂こそが本当に大事なものである理由”ほかのすべての理屈は、説明されません(笑)し、上映時間が終わりかけるからやめるか、みたいなエンディングを迎える映画だ。
 

『ヴェロニカ・ゲリン』

「麻薬密売組織を発こうとする女性記者」版の『エリン・ブロコビッチ』ですね。もちよん事実に基づいている。同じようにアクセスして同じようなラストを迎えても、結局甲斐がなかった、なぁんて事例もいっぱい、知らないけどきっとあるんだ。そー思えば、少なくとも映画化されるだけの結果を出したって点でこの顛末は賞賛されるべきでしょう。事実には賞賛を、映画にはその事実をあまねく知らしめてくれてありがにょうを、贈ろう。楽しむ映画つーよりは知っておくべき映画、でしょう。
 

『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』

実在の歌手の映画っつーと、なんで必ず“ドラッグに溺れたところから立ち直る”ばっかりなのだ。それは単に弱い奴に過ぎなかろうに。辟易。そして歌う歌の一曲も知らないや、この人。さらに辟易。
 

『ウォーク・トゥ・リメンバー』

観ちゃえばそこそこ面白い、学園恋愛もの。ヒロインの「実現したいことリスト」の中に“百武彗星を見る”なんてのが含まれているとか、細かいとこで“ならでは”のことも見せてもくれるけど、展開は王道だし、ヒロインが実は白血病だったなんてゆーお約束をやるし、タイトルはこんな具合に没個性だし、絶対に心に永く残る映画ではあり得まいと思います。
 

『ウォーターボーイズ』

カット割りが、漫画やん。特に男子高校性らが“本当にシンクロを特訓して、やろう”と思い立つまでのテンポと言ったら。絵コンテからそのままアニメが作れるにちまいない。高校の学校祭で上映されるコント映画を綺麗に撮ったみたいだ。それはともかく女の子はみんな可愛いよ。ラストの28人の男子学生によるシンクロの群舞は観てて気持ちよいよ。
 

『ウォルター少年と、夏の休日』

豪快な伯父2人が豪快に金を手に入れて豪快に遣うので、楽しいよ。ウォルター少年だけが受け入れられる理由ってのがちょびっと希薄だけど。ま、ウォルター少年視点で語られた物語っつーことで、巧くいった事例を映画化したと考えようか脳。お伽話なんだしね。
 

『渦』

水のイメィヂで統一したお話、と聞いて、楽しみに観たのだが肩すかし。また板の上のお魚が語り部になったり、ひとつのシーンをふたつの視点から撮り直してもっかい流したり、工夫はしようと思っているらしいが、肝心のストーリィがつまらない。
 

『うずまき』

『時をかける少女』みたいだよ(爆笑)。上質のお笑い映画だと察して、楽しく観ましょう!
 

『歌え!ジャニス★ジョプリンのように』

ジャニス・ジョプリン好きの奴から金を巻き上げようと、死んだジャニス・ジョプリンに扮して演じているうちにだんだんその気になって来ちゃう、って話。一番のネックはジャニス・ジョプリンにちーとも造詣が深くないから、なにがそんなにいいのか、思想的にどういう人なのか、全く解らぬまま観ていたことだ。ジャニス・ジョプリンに傾倒してゆく偽ジャニス・ジョプリン以外の、周囲の人々の思考まではトレースできるんだけどね〜。
 

『歌え!フィッシャーマン』

ノルウェイの男声合唱団のドキュメンタリィです。前半部、“とにかくメンバを紹介するために生活をいろいろ撮る”中に“合唱シーンを挿入する”って構成の部分はつまらない。後半部、“ロシアへの合唱旅行のバスの中で共産主義者がほかのメンバと言い争いをする”部分は面白かった(笑)。全然、歌のパートと違うところが面白かったのだ。そもそもこいつら、水兵さんの帽子はかぶるけど全然フィッシャーマンじゃないし。邦題に偽りありだし(笑)。
 

『うちへ帰ろう』

20年前に離婚して、父方に引き取られて行った弟を、母親が倒れて会いたがるので捜し出すけど父親には未だに確執を持ち続けている三姉妹…って話です。よくあるやん、と思って観はぢめたけど、結構双方の対比がふざけ過ぎず悲劇的にもならず巧いバランスで描かれていて、飽きずに観ることはできました。…華はない映画なのだけどね(にこ)。
 

『美しい夏キリシマ』

第二次大戦末期、終戦間近の宮崎県霧島を舞台に、少年の成長を描いた物語でした。「みんなが自分のルールで動いている、倫理観も統一されてなければ、上手に立ち回りさえすればしのいで生きてもゆける」とゆう暢気な無政府状態に近いシチュエイションを現出するために、この時代が選択されています。こんな時代でもものの解る人は解る、筋の通った人は筋が通っている、でも主人公は子供だから理不尽な思いもさせられる、葛藤が生まれる、ってところこそがテーマになっているのだ。つまり恒久的な問題が提示されているだけで、それ以上でも以下でもない。戦争がどうたら、なんてことを言いたい映画ではないと知って観るのが正しい。生き方指南と人間模様のお話なのであった。
 

『美しい夜、残酷な朝』

香港と日本と韓国の映画監督が「R-15指定される悪趣味な映画を作りましょう」とゆう旗印の下に集まってこさえたオムニバス映画だ(笑)。だあって。“胎児を刻んで餃子に入れて喰う話”と“少女を箱に詰めて生きたまま火を点けて燃やす話”と“ピヤニストの指を一本一本切り落としてジューサにかける話”の3本だもの(笑)。いっくら『THREE 臨死』の第2弾といってもこれは酷い。こんな綺麗なタイトルつけたら詐欺だと思います(笑)。
 

『うつつ』

割りと一本道のミステリィです。登場人物が限られているから、この中でトリックを探せばおのずとこーなるのだろう(笑)。宮沢りえ、小島聖、大塚寧々、天海祐希、小西真奈美といったキレイドコロが次々出てくるのが嬉しいですね。
 

『姑獲鳥の夏』

前半がおもっきし解りづらいなあ。雰囲気作りを重視するあまりに、何が謎なのかすらも解らぬほどに語り口が難解でまーりくどいよ。謎解きがスタートすると面白くなるんだけどなあ。ってんで前半分はほとんど寝てました(笑)。あと、京極堂がちっとも読書をしてないのにはがっかりだ(笑)。
 

『海猿』

舞台が海上保安庁ってだけで、フツーの話。物語になってくれないと困るから、起こるべくして難儀が発生し、クリヤすべくして乗り越えて、を繰り返すのみ。それにしても加藤あいは、とてつもなく可愛い! この可愛さは気違いじみている。キー!
 

『海猫』

なるほど、映画の冒頭で興信所に調べられた結果、婚約破棄を言い渡されるだけのことをやらかした母親のエピソードらしいわ。旦那と自分との双方にろくでもない弟がいて、浮気をするに到る馬鹿女が主人公ですね。一カ所たりとも、共感も同情もする余地はないぞ。海猫って哺乳類ですらないから、すなーち犬畜生にも劣るって意味かにゃ。
 

『海の上のピアニスト』

設定勝ちの映画です。「生涯一度も船から下りたことがない」のを楽しむために、“船内に産み落とされた子供はウムを言わさずボイラー技士たちが育てる”ことになるし“はぢめて触ったピヤノを軽々と弾きこなす”ことになるし(笑)、結構はしょり方がゆるいです。でもこの映画はそれでいいのだ。苦言を呈するならば、ラストの“感動させようとして長々と行う語り”をみぢかくせろ。
 

『海は見ていた』

あっと驚く伏線のひとつもなく、ストレートに話が展開するまげものを見せてくれます。きっと、ぢぢいとかが安心して観られる用の映画なのかもしれません。遠野凪子の女郎は可愛いね。
 

『海辺の家』

「癌で余命幾許もないと悟った父親が、離婚後母方に引き取られてあまりケアしてこなかった息子と一緒に残された時間で家を一軒建てる」話です。父親がハグしないと子供の心は離れていく、というテーマが判り易い。
 

『海を飛ぶ夢』

海に飛び込んだら頭ぶつけて首やっちゃって、首から下が不随になって寝たきりになったまま26年間生きているおっちゃんが安楽死させろと訴訟を起こす話だ。スペインであった実話に基づいているそうです。ケワをしている兄弟夫婦は怒っているぞ(笑)、そらそーだろうと思います。辛気くさい映画であったのだ。
 

『埋もれ木』

投げっぱなしだ。勝手に思いつきを片っ端に撮って、繋いで、流してるだけでしょう、これ。幻想の世界かと思って観ていると現実だし。もっと親切に、観客を導くように構成しましょう。イメィヂで解ってくれろと言うのは図々しい要求だと思います。
 

『ウルトラマンコスモスvsウルトラマンジャスティス』

ジャスティスの人間形態である吹石一恵は可愛い脳(笑)。気の球あり、フュージョンありで、ああ、ドラゴンボーユだなあって思いました。しかしいいとこまでは組んであるのに、どおして最後の詰めがいい加減なのかなあ、こーゆー子供向けの怪獣映画ってなあ。「コスモスに助けられた怪獣が、地球を破壊しに来たロボットに向かってゆく!」なんて、怪獣だって地球に棲んでるんだから当然の行動だ、それを「人間を救うのに力を貸している」って上手に意味のずらしが行われたりしていて、ちょっとずるい(笑)。とかね。大人の観賞に耐え得るものを作ろうとは思っていないのであろうよ。
 

『ウルトラマン伝説』

ウルトラマンとか宇宙人とかにヒップホップのダンスを踊らせるためには、着ぐるみは暑いので首から下は「ファッションだ」とでも主張したいのだろう、ぶかぶかの衣裳を着せることになるのだと知った。今の小さい子にはヒップホップダンスなのね。しかし、ここまで怪獣の威信を地に落として、将来はあるのか?(笑)
 

『運動靴と赤い金魚』

イラン映画。子供がすごく可愛いぞ! 妹がけなげでいい子だし。鉛筆を貰うとすぐ懐柔されるし(笑)。小さいくせに赤ちゃんを抱いて世話しているのもいと可愛いのだ。泣き顔も可愛い<可愛いばっかりかいっ! 「マラソン大会で3位にならないといけない」って設定を、ああゆうふうなレース展開にするとは読めなかったのだった。
 

『運命じゃない人』

最初の物語だけを観ると「なんだよ、さしたる努力もしないのに勝手に向こうから道が拓ける話かよ」と不満に思うのだ(笑)けど、違う。とてつもなく入り組んだ物語の、ほんの一面を見ているだけだったのでした。この緻密さは素敵ね。そしてこの映画で最も価値があるのは「ベッドの下で目撃していた」あのシーンですね。あそこで、あの行為に及ぶ、それを誰かが見ている、というのが最上級に凄まじい。この高みに駆け上がるためにこの映画のすべてが作られたのね。そうそう、一旦振り子はそっちに振り切れなきゃね。それでこその「創作の意義」だ。
 

『運命の女』

ある強風の日に既婚の女性が若い男性と知り合い、ラヴい仲になったのが旦那に知られて、旦那はある行動を採る…とゆう不倫もの。冒頭から惹き付けようというのだろう、強風のシーンにはリキが入っている。旦那が起こした行動以降の展開は、面白く興味深く観られ、ラストのカットもなかなかいい余韻が残ってよかった。問題は「人妻が若い男性と不倫の関係に到る」描写であった。全然冗長で退屈きわまりない。あそこがなんとかなっていたら、この映画の評価も高いものになったろうにと思います。
 

『運命を分けたザイル』

映画っつーよりこれは「雪山遭難再現フィルム」だ。再現も再現、実際にその山へ行ってカメラともども登山を敢行して撮ってるのだ。すげぇな! えっ?なにこれ、ドキュメンタリィなの?とどきどきしながら観られて、本当によかったよ(笑)。→【きねま猫】


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