日本最ぞうの映画評ペヂー入り口に戻る
*2007年2月号*
『ニキフォル 知られざる天才画家の肖像』/【ACTRESS】/ニキフォルはポーランドの男性画家だ その最晩年を演じるのはなんと女優!
- 伝記映画のキャストに、本人に似てて且つ演技もできる俳優が見つかった時、制作サイドはさぞや嬉しかろう。『カポーティ』のフィリップ・シーモア・ホフマンとかね。本作ではお爺ちゃんのニキフォル役を1920年生まれの女優、クリスティーナ・フェルドマンが演じてるぞ。容姿が生き写しなんだって。
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- ニキフォルの絵に興味を持った方へ。名演小劇場から西へ歩いて6分、愛知芸文センタB2Fにて原画展が2月17日から3月9日までやる。観覧無料だよ。
『イカとクジラ』/【SEPARATE】/再生しやり直すばかりが家族ぢゃない 我慢はもう沢山と思ったら解体だぜ!
- この奥さんは夫の理不尽によく耐えてたもんだ。破局が現実問題となっても夫の思考はなにも改善しないしね。まあ、そーして生き、育まれた性格だもん、当然か。父派のお兄ちゃんも母派の弟も、学校で問題を起こす程度に双方に欠点がある訳だけど、それが我慢ならず埋め合えないなら解体もやむなし。
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- タイトルになってる「イカとクジラ」とはアメリカ自然史博物館に展示されてる巨大なイカとクジラが格闘するジオラマ。NYを訪れた時には観にいこう。
*2007年1月号*
『ジャッカス:ナンバー2』/【CRAZY】/人の嫌がることを進んでやる第2弾! 下品&不謹慎&吐瀉物のコンボが痛快
- 子供、特に男の子ってばばっちいものが大好き。叱られることがやりたい。痛いは面白い。そんな心を持った大人たちが作った映画だ。これ観て眉を顰めるような無粋な友達なんかとは縁を切っちゃえ。但し、鑑賞中の嘔吐にはくれぐれもご用心。後ろの席の人がうっうっとか言い出したらソッコー逃げろ!
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- 衝撃のネタ「馬の父搾り」は、アメリカ映画協会が画面の一部削除を行った大問題作。R-18指定なのは、子供にはこんな面白いの観せられん!ってこと?
『モンスター・ハウス』/【MANEATER】/玩具も人も呑み込まれて返ってこない 人喰いハウスの謎に3人の子供が挑む
- ホラー映画って、わざと怖い方へ足を踏み入れ首を突っ込む主人公で成り立つ。分別のある大人だったらフツー関わりにならないよね。本作でも、お向かいに不気味な家があって偏屈な爺さんが住んでたって大人たちは構わない。子供たちがちょっかい出したから、冒険と謎解明の物語が展開する訳ぢゃよ。
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- 日本語吹替版で観る人は子供の中の紅一点ジェニーと、家を護る老人ネバークラッカーの声に注耳や! それぞれ石原さとみと泉谷しげるが担当している。
『ダーウィンの悪夢』/【TANZANIA】/タンザニアが内包している社会問題に 日本人の"食"が関わってるってマジ?
- タンザニアのヴィクトリア湖で獲れるナイルパーチは日本に輸入され白身魚としてスーパーでだって売られてる。タンザニアは稲作をしてて、地元では米を食べている。そんなに、日本とタンザニアが食でつながってるなんて!知らなかったし、そーゆー目で観るとタンザニアの抱える問題が一層興味深ス!
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- 売春・エイズ・ドラッグの蔓延、さらには兵器輸入の裏側までもを暴いたこの映画の日本公開に当たり、タンザニア大使は配給会社を訪れて抗議したそう。
*2006年12月号*
『人生は、奇跡の詩』/【TRUE LOVE】/戦地にまで潜入してきて看病しまくる ベニーニのラヴからは逃れられない!
- 毎晩夢の中で結婚式を挙げてる「運命の女」が現実世界に出現し、ロベルト・ベニーニの猛アタックがスタート。イタリア男だけあってC調なんだから〜、その行為はストーカーと紙一重ぢゃない?など不信感を抱きつつも見守ってると、やがてこれがチョー真実の愛の表現だと判る。こりゃあよろめくよ♪
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- ベニーニの夢の想い人には『ライフ・イズ・ビューティフル』ほか数々のベニーニ作品に出演してるニコレッタ・ブラスキ。ベニーニの本当の奥さんだよ。
*2006年11月号*
『いちばんきれいな水』/【SLEEPING BEAUTY】/11年間眠り続け19歳のある日目覚める いわば加藤ローサ版の『ガラスの脳』
- 眠り続ける女の子が表現できるのは寝顔だけ、顔が命だ。整った造作しか訴える武器がないもん。目覚めた時が19歳でも心は8歳のまま、つまり行動規範が幼いのだ。それがただ滑稽に映るだけじゃなくキュートさも兼ね備えてくれなくっちゃね。だからキュートで綺麗な加藤ローサはこの役にウッテツケ!
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- 12歳の妹役は赤いフレームの眼鏡が可愛い菅野莉央。これまでに池脇千鶴の少女時代、柴咲コウの少女時代、小西真奈美の少女時代を演じてる天才子役だ。
『氷の微笑2』/【MURDER】/14年経ってもキャサリンはセクシィで 周りは事故死や殺人のオンパレード!
- 前作でも今作でも、こんなに自分の周囲で人が死んだら犯人だろうがなかろうが滅入ると思うのにキャサリンは相変わらず色気を振りまいてる。その理由が精神分析医に鑑定してもらって判明するのだ。曰く「危険中毒」なんだって。ああ、じゃあ仕方ない。周囲の危険にも艶っぽく微笑んでいてください。
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- シャロン・ストーンは四十代後半だけど、体を露出してもちっとも年齢を思わせない。松坂慶子かイザベル・アジャーニかシャロン・ストーンかって感じ。
*2006年10月号*
『セプテンバー・テープ』/【REALITY】/アフガニスタンでのロケは臨機応変に 相手の反応で変化する筋に対応せよ!
- アメリカを出る時に決めてあったのはあらすじだけ。撮影対象は本物の武器のディーラーや報奨金ハンター、本物の銃だ。ドキュメンタリィのように作られたこの映画では、起こるすべてがぎりぎりのリアリティ。ホントに撃たれてない?マジで襲われてない?創作だと解ってても観てる間はドッキドキだ。
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- アフガニスタンで撮られたテープは国家防衛にとって脅威になるとの理由でアメリカ国防総省に押収され、そして8時間分の映像は返ってきていないそう。
『アガサクリスティの奥様は名探偵』/【DETECTIVE】/奥様の好奇心は事件の芽を見逃さない ほんのちょっとの糸口から真相に迫る
- 奥様の慧眼は侮れない。叔母さんの面会に行った高級老人ホームにはいろんな、癖のあるお婆ちゃんたちがいっぱい。天井から吊った椅子に座るお婆ちゃん、ソファに沈み込んで座って隠れているかのようなお婆ちゃんたちだ。奥様はこの中から的確に、事件につながるたった一人に目をつけ探偵するぞ。
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- 原作は1968年に書かれた小説『親指のうずき』。「おしどり探偵トミー&タペンス」のシリーズの一作で、舞台をフランスに移して映画化されたのです。
『地獄の変異』/【CAVE】/洞穴探検は暗いよ〜狭いよ〜怖いよ〜 水陸空に展開する怪物もおそがいよ〜
- 全長145キロにも及ぶ洞穴だからところどころとても広く開けてる。天井も高い。ああ、閉塞感から解放された!助かったと思ったらとんでもない。洞穴に棲む化け物は場所に適応して進化した揚げ句、翼が生えてて空を飛ぶのだ。どっこも助かってないよ!1ミリも油断がならないよ!逃げ道はどっちだ?
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- 洞穴を封じていたのは13世紀の修道院跡。『ダ・ヴィンチ・コード』でも言及されてたテンプル騎士団が,怪物と戦った記録が遺されている。チェキ。
*2006年9月号*
『夜のピクニック』/【WALKIN'】/全校生徒が24時間で80km歩く歩行祭 普段しない話や告白がぽろりこぼれる
- だって名古屋インターから浜松西インターまでが85kmだよ、24時間で歩ける? しかもこいつら、ただ歩くだけじゃあない。休憩時間に紅天女を演じたり(これは貫地谷しほり)、エアギターをかき鳴らしたり(これは柄本佑)、告ったり(これはみんな)。さすがに高校生は元気で青春だぜ(感嘆)!
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- 原作は書店員の投票で決まる第2回本屋大賞の受賞作。歩行祭は原作者・恩田陸の母校、茨城県立水戸第一高校で実際に行われてる「歩く会」がモデルだ。
『狩人と犬、最後の旅』/【TRAPPER】/犬ぞりを駆り雪原を走って罠猟をする これが実在の老狩人の北極圏での生活
- カナダのロッキー山脈で猟をして暮らすノーマン・ウィンターの犬ぞりは7頭だて。凍った湖を渡っている際に氷が割れ、ノーマンが凍てつく湖水にはまっちゃうシーンは見てるだけでも凍えるよ。犬が助けに来てくれて、本当に助かった。犬はお利口だなあ。鳥をあげると穴掘って埋めてとてもかわゆい♪
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- ノーマンは言う、「狩人がいるから北極圏の動物相は保たれる」「狼は決して人を襲わない、物語の中だけだ」。本物の狩人の活きた言葉に触れられるよ。
*2006年8月号*
『真昼ノ星空』/【KILLER】/沖縄で穏やかな休日を過ごす殺し屋は プールと料理と鈴木京香を愛すのだ♪
- 台湾の殺し屋がひと仕事を終え、ほとぼりを冷ますために沖縄に身を隠す。そこでは別の自分でいられる。ってんで弁当屋で働く鈴木京香にラヴい想いを抱くよ。ゴーヤの玉子とじ入り380円の弁当は別に旨そうでもないけど、鈴木京香の手からじかに渡されると恋の魔法でめっちゃ絶品に早変わり♪するぞ。
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- イケメン殺し屋に想いを寄せるのが香椎由宇。『ローレライ』『リンダ リンダ リンダ』『デスノート』でお馴染みだけど実は04年作品のこれが映画初出演!
*2006年7月号*
『ブラッドレイン』/【VAMPIRE】/ヴァンパイアと人間の混血のレインが 吸血鬼のパワーアップアイテムを探す
- レインは主人公の名前。吸血鬼と人間のハーフで、もちろん純潔の吸血鬼より強いってパタン。演じるクリスタナ・ローケンは『ターミネーター3』で女性版のターミ姉ちゃんを演じていた。強い訳だ! 最強のヴァンパイアである父に復讐するため、パワーアップアイテムを探すのだ。まだ強くなる気?
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- 原作は超人気のビデオゲーム。そして監督のウーヴェ・ボルはホラー&アクションゲームの映画化ならこの人ありと知られた“ゲーム世代のスピルバーグ”!
『奇跡の夏』/【CHILD】/脳腫瘍に冒されたお兄ちゃんのために ハニは子供が考える精一杯をしました
- 大好きなお兄ちゃんが脳の手術を受けるのだ。お兄ちゃんが良くなるために、9歳のハニは考えられる限りのことをする。コメディアンのオクトンジャさんにお見舞いに来てもらおう。ターザンおじさんの不思議な水をもらってこよう。子供の考えることだから半分ファンタジィだけど、でも期待しちゃう!
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- 原作は『悲しみから希望へ』のタイトルで書かれた実話。実際のこの一家はカナダに移住してるため、カナダの医療システムに関する考察もされています。
『プラハ!』/【HAPPY】/明るく歌い♪楽しく踊り♪ラヴを満喫 これが1968年のチェコの若者の青春!
- いきなり冒頭のミュージカルシーンがとてつもなくカワユス! ファッションは60年代のものだけど原色使いがすごく美麗で、夢かお伽の世界みたい。歌も明るく開放的で、こんなにハッピィな舞台を用意されたら女の子も男の子も、のみならず男やもめのお父さんにだってラヴが燃え上がっちゃう訳だ。
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- 68年、ソ連はチェコに軍事介入した。この映画はその直前、プラハが最高に美しかった一瞬を描いてる。ラストに迎える暗さの故に、一層まぶしく輝くよ。
『恋は足手まとい』/【COMEDY】/打算と情愛と珍妙な来訪者たちで綴る 破廉恥も魅力的なフレンチコメディ♪
- 美貌の歌姫のお屋敷に次々と客が訪れてくる。フランス映画が得意とする導入部だ。キャラたちも滅法濃ゆいぞ。サイテーの歌詞を書く作詞家、韻が踏めないイケメン、口臭に氣づかない新聞記者。歌姫のカレシは富豪の娘に乗り換えたがってるし。いるだけで面白いこの連中はいったい何を引き起こす?
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- 原作は19世紀の喜劇の戯曲。出てくる新聞はもちろん1894年当時のものだけど、実はケータイを取り出すシーンもある! 奔放に楽しんで作られてるのだ。
*2006年6月号*
『玲玲の電影日記』/【CINEMA】/野外映画館には思い出のすべてがある 映画を軸に綴られる少女の運命の物語
- 野外映画館が人々の娯楽だった中国の田舎町。そこで育った少女・玲玲は映画が大好き。いたずらっ子の転校生に父違いの弟、楽しいことも辛いことも映画と一緒にあった。だからしたためた思い出日記の芯も当然「映画」だ。生き別れた人とも映画で引かれ再会するし、こんな映画人生って素敵ちゃう?
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- 劇中に出てくる映画は日本では馴染みがないけど、子供たちが熱狂する『鉄道遊撃隊』は観てみたい! 1956年の作品で、暴走する機関車が超カッコイイ。
『佐賀のがばいばあちゃん』/【ALWAYS】/昭和三十年代は佐賀だって貧乏だけど すごい婆ちゃんがパワフルに乗り切る
- 昭和三十年代の貧乏と活気は東京ばかりの専売特許じゃない。生活が苦しくて広島の実家から佐賀のお婆ちゃんちへ預けられた島田洋七の自伝小説が原作です。婆ちゃんの「うちは明るい貧乏やっけんよかと」がすべてを物語っている。貧乏だから判る、先生も豆腐屋さんも、皆が究極優しくって温かい♪
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- 「がばい」は「すごい」って意味。お婆ちゃんちに預けられる明広少年を演じる3人の子役は、成長とともに大人の明広役の三宅裕司にどんどん似てくる!
『アダン』/【ARTIST】/榎木孝明が演じる天才芸術家第2弾は 奄美大島に独り渡った狂気の日本画家
- 『HAZAN』で実在の陶芸家を演じた榎木孝明が、日本画家・田中一村の半生にチャレンジ。一村の凄いところは画家のくせに自分の絵を人に見せない、売らないを貫き通した点。日本の天才芸術家ってドラッグに頼ることなく狂気をパワーに創作するんだ、どっかの国のミュージシャンに見習わせたい!
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- タイトルの「アダン」は奄美に自生するパイナップルに似た植物。同じ名前を持つ白ワンピの少女も駆け抜ける風のようにスマートに登場する。恰好いい!
*2006年5月号*
『死者の書』/【ANIMATION】/原作は折口信夫で舞台は8世紀平城京 川本喜八郎の人形アニメは和風づくし
- NHKの人形劇『三国志』(懐かしい!)を憶えてる人にはお馴染みの川本喜八郎の人形が動いて紡ぎ出す、民俗学者・折口信夫の小説の世界。『コープス・ブライド』や『ウォレスとグルミット』と同じく、コマ撮りのストップモーションアニメの手法が使われてるけど造型も物語もジャパネスクの極み!
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- 本編の前にお話の舞台を実写で紹介する13分の『ひさかたの天二上』が上映される。奈良時代から変わらぬかに見える山々に、雰囲気は一気ヒートアップ!
*2006年4月号*
『リトル・イタリーの恋』/【MARRIAGE】/手紙のやりとりだけで結婚しにきたら 写真は別人でした! チックショー!
- オーストラリアのイタリア人街、リトル・イタリーに住む男性から写真入りの結婚の申し込みが届いた。50年代の一般的なお見合いの方法だそう。ハンサムな容姿に恋に落ちたロゼッタがイタリアから海を渡ってくると、実は写真は男性の弟のものだった! 誰も不幸にせずこの恋を収めるには、どーする?
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- 会ったこともない相手と結婚を決意するに到る恋心は、ロゼッタが空想したラヴストーリィを綴った日記帳に結晶されている! とってもラヴくて可愛い♪
『ラストデイズ』/【KURT COBAIN】/伝説のロックバンド「ニルヴァーナ」の カート・コバーン最期の日々がここに
- 前作の『エレファント』同様、ガス・ヴァン・サント監督は事実に着想を得た映画を作った。人気絶頂の最中、94年にライフル自殺した天才ミュージシャン、カート・コバーンは最期の2日間をこう過ごし苦悩していたのでは?との解釈を映像化したのだ。演じるマイケル・ピットはカートに生き写しだよ!
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- 日本のアーティスト12組がカートに捧げる新曲を書き下ろしたオマージュアルバムや映画をイメージしたTシャツも発売される。カートファンは要チェキ!
*2006年3月号*
『白バラの祈り―ゾフィー・ショル、最期の日々』/【RESISTANCE】/21歳のゾフィーはヒトラーの統治下で 勇気を持って反ナチスの信念を貫いた
- ユダヤ人ではない、虐げられる側ではなかったのに当時ナチスドイツに反抗して逮捕され、処刑された21歳の女性、ゾフィーの物語です。この角度からナチスを描く映画は珍しいよね。こういう抵抗勢力を裁く人民法廷の様子や、処刑の方法などなど、知っておくべき歴史的事実をたくさん観せてくれるぞ!
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- ゾフィーが所属してた、ヒトラー打倒を掲げた組織が白バラです。この映画は90年代に東ドイツで発見されたゲシュタポの尋問記録に裏打ちされ作られた。
*2006年2月号*
『イノセント・ボイス―12歳の戦場―』/【CIVIL WAR】/内戦って自国民同士で戦闘してるから そこに暮らす少年に逃げ場なんてない
- 自分の住んでいる町が内戦の戦場だ。敵国がいるのではない。政府軍とゲリラ軍が自国民同士で戦っている。夜のご飯時になるとゲリラの活動タイム。撃ち合う流れ弾が家の中にまで飛んでくる。でも主人公は子供なので双方の言い分も主張も知らない、聞かされない。戦闘と背中合わせの生活を送るのみ。
- ***
- 中米の国エルサルバドルが舞台の、実話に基づいた物語です。映画に描かれているのは1980年だけどこの内戦は92年に和平合意を迎えるまで続いたそう。
『ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密〜銭形姉妹への挑戦状』/【IDOL】/黒川芽以と堀北真希と夏帆が姉妹だし 女学生で制服で刑事だ!!ギザ萌え〜♪
- スケ番刑事はヨーヨーだったけど、ケータイ刑事が操るのは携帯ストラップ。銭形泪こと黒川芽以のストラップは網に、銭形舞こと堀北真希のはリボンに、銭形零こと夏帆のは鎖に変形して悪を捕まえるぞ。お揃いの古銭が付いているのがポイント。夏帆の「レレレ?」と堀北真希のダンスはファン必見♪
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- 2002年からBS-iで放映されてる人気シリーズの映画化。本当はこの上に宮崎あおい演じる長女の銭形愛がいるのだ。愛がどーなったかは劇場でチェキ!
*2006年1月号*
『天空の草原のナンサ』/【MONGOLIA】/モンゴルで暮らす遊牧民の子供だって 犬が飼いたい!と駄々をこねるのです
- 『らくだの涙』を撮ったモンゴル出身の女性監督が今回主役に据えたのは遊牧民の6歳の女の子。独りで馬に乗って羊を放牧させたりもできる、ゲルを畳むお手伝いもする。両親に護られ育まれたナンサが、見つけたブチの犬を飼いたくて仕方がない。でもお父さんは駄目だって。どうする!?犬とナンサ!
- ***
- モンゴルのちいちゃい子は乾いた牛の糞を積み木代わりにして遊ぶ。電気は風力発電。モンゴルにも選挙の広報カーが来る。この映画のすべてが新鮮だよ!
『二人日和』/【KYOTO】/美しき古都に穏やかな老夫婦が暮らす この舞台が現代の日本なのが誇らしい
- 日本の風景って絵になる。映画に撮って映えるから、ジャポネスクを売りにした作品って好んで作られます。そんな中でこれは、京都に住まう主役の老夫婦の生き方までもが和風だ、見た目に留まらず精神的にも徹底しているよ。なにごとも穏やかに受け容れる、こんなふうに上品に老いたいって思うぞ。
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- フランクフルトで開催された映画祭「第5回ニッポン・コネクション」でグランプリにあたる観客賞を受賞してます。ドイツの人にもよさが伝わったのね♪
*2005年12月号*
『ガラスのうさぎ』/【NO MORE WAR】/あの反戦文学の名作がアニメになった 優しいタッチの絵柄が悲惨さを訴える
- 子供の視点ってイデオロギィなんてないから、大人と違って余分なことを考えすぎないから、その分直接的に純粋に、戦争の忌むべき点を主張できる。そんな、多くの人に読み継がれてきたこの名作を映画化するのに、実際の子役ってどうしても演技が拙いもの。アニメを選んだのはまさに正解だったよ。
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- 終戦60周年記念作品であるこの映画の原作は210万部を超え海外でも翻訳出版されているロングセラー。作者は主人公と同じ名前をもつ高木敏子さんです。
『綴り字のシーズン』/【FAMILY】/お偉い父親の期待に応えられる少女は 崩壊寸前の家族を救うことができるか
- リチャード・ギア演じる大学教授である父親が言うことは立派だし、たしかに正論だ。でもお母さんもお兄ちゃんも、ついていけないよ。ただ独り、スペル暗唱大会で勝ち進む娘だけが誉められ続ける。大人たちにも解決できない、徐々に拡がる家族間のこの溝を、果たして娘は埋めることができるのか?
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- 舞台は今夏公開の映画『チャレンジ・キッズ-未来に架ける子どもたち』でお馴染みのスペリング・ビー。全米の子供らが英単語のスペル暗唱の腕を競う!
『ロッテ・ライニガーの世界』/【ANIMATION】/その美麗さに淀川長治氏も絶賛した! 世界初の長編アニメは影絵で綴られる
- ドイツの女流影絵アニメ作家、ロッテ・ライニガーの『アクメッド王子の冒険』は1926年の作。ディズニーの『白雪姫』が11年後だから、まさに世界最初の長編アニメ! もちろんサイレントで全編をオーケストラによる音楽が盛り上げる。王子が世界を股にかけ、アリババをも巻き込み大活躍するよ♪
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- 同時上映の3作品『カルメン』『ガラテア』『パパゲーノ』は、いずれも1930年代に製作された10分ほどの短編。プログラムは週替わりだ、要チェック!
*2005年11月号*
『エイリアンVSヴァネッサ・パラディ』/【ALIEN】/今年って宇宙人襲来映画の当たり年♪ 空飛ぶ触手エイリアンが田舎町を襲う
- 隕石と共に飛来し、ひゅんひゅん飛び回って人を襲う。本気でデザインされたエイリアンの造型は見もの。しかしこの物語のルールと結末のぶっ飛び具合は誰にも予想できまい。異常事態に相応しく異常な解決が示されます。我々には、不死身だったらいいのになと祈るほかない、と教えてくれるのです。
- ***
- 原題は“アトミック・サーカス”。邦訳の際にジョニー・デップの奥さんである歌姫ヴァネッサ・パラディの名を冠したのだ。戦うより歌う方が多いけど♪
『乱歩地獄』/【RAMPO】/見事に映画化された江戸川乱歩の神髄 猟奇とグロテスクがこの上なく美しい
- 江戸川乱歩の原作を映画化した、と聞いて何を予想するだろう。「謎解き」かな。それは一面では正しい。しかし本作はタイトルに「地獄」を謳っている。即ちスポットを当てたのは乱歩作品が描く人間の暗部、闇の面だ。清潔や良識で覆い隠された人間の本性を暴き、美麗な映像で見せてくれるのです。
- ***
- 4編のショートフィルムで構成された本作品のすべてに出演しているのは浅野忠信。やがて狂気に到る耽美を演じるのに、まさに打ってつけな配役でした♪
*2005年10月号*
『メトロで恋して』/【FRENCH】/車内で2人が出逢い恋が始まる物語♪ フランス版『電車男』はその後に悩む
- 若い男女が地下鉄で出逢う。男は恋愛にぶきっちょで、初めての電話をかける時に幾度もシミュレーションを繰り返してる。これだけ聞くと『電車男』を彷彿とさせるけど、でも舞台はフランス♪パリだ。出逢いはスマートだし、つき合い方もお洒落です。危機は仲が進展してからやってくるぞ。頑張れ!
- ***
- 俳優でもある男性監督アルノー・ヴィアールの長編第一作。原題の直訳も「クララと僕」で、つまりヒロインは男性の視点で描かれていてすごいキュート♪
『ヒナゴン』/【MONSTER】/財政大赤字の山間の町が生き残る道は合併か?謎の類人猿で活性化するか?
- 山間の田舎町・比奈町には、人間の大人ほどもある類人猿“ヒナゴン”の目撃情報が寄せられていた! これは70年代に広島県比婆郡西城町で実際に起きたヒバゴンの騒動をモデルにしており、ロケも旧西城町内で行われました。謎のUMA=未確認生物=ヒナゴンは、はたしてスクリィンに姿を見せるか!?
- ***
- 原作はオール讀物に連載された重松清の小説『いとしのヒナゴン』。実はこれ、そもそも最初に「井川遥主演の映画の原作を」と依頼されて書かれたもの。
*2005年9月号*
『17歳の風景 〜少年は何を見たのか〜』/【bicycle】/母親殺し事件に想を得て語られる物語 少年は独り自転車を漕いで北へ向かう
- 自転車に乗る人なら解るだろう、走行中ってものを考えるのにうってつけの環境です。ただただ自転車を漕ぎ続ける主人公の少年は、ほとんど言葉を発しないけど、頭の中はものすごく回転しているはず。映画内では明かされない少年の思考を、観客は一緒に走行している気分になってトレースするのだ。
- ***
- 若松孝二監督はシネマスコーレを創設した偉い人。岡山で母親をバットで殴り殺した少年が自転車で逃走、16日後に秋田で逮捕された事件を基にしている。
*2005年8月号*
『ライディング・ザ・ブレット』/【HITCHHIKE】/ヒッチハイクした車の運転手は死人!? スティーヴン・キングの新作ホラー!
- お母さんが入院したからって190キロ先の病院まで夜道をヒッチハイクで向かおうだなんて、ホラー映画の主人公の鑑だ。そんなの怖い目に遭うのは当然ぢゃん! 親切にも乗せてくれたおじちゃんたちを片っ端に疑って怪しんで畏れてる。思い込みあり、本当に怖い人あり。果たして無事
に到着できる?
- ***
- 原作はモダン・ホラーの帝王、スティーヴン・キングの短編小説。ブレットってのは主人公が少年時代にトラウマを負ったジェットコースターの名前だよ。
*2005年7月号*
『愛の神、エロス』/【EROS】/香港、アメリカ、イタリアの3名匠が エロスをテーマに幻想世界を紡ぎ出す
- ソダーバーグが描く物語は、エロティックなシーンこそ少ないけどすごく象徴的だ。淫夢に悩まされる広告クリエイターが精神分析医の診察を受ける。でも精神分析医は治療中も上の空で、双眼鏡を覗いたり窓から紙飛行機を飛ばしたりしてる。衝動の根底にエロスが流れているさまを暗喩している訳だ。
- ***
- このトリロジーの3監督をつなぐのはカンヌだ。アントニオーニとソダーバーグはパルムドールを、カーウァイは最優秀監督賞を、かつて受賞しているよ。
『female 【フィーメイル】』/【WOMEN】/Jam Filmsの最新作には縛りがあるぞ 女性が主役でテーマがエロスなのだ!
- エロスを表現するっていうんだったら、「夜の舌先」の高岡早紀くらいまで体を張って演じなきゃ! 惟川恵の原作も面白いし松尾スズキの演出も凄まじい。でもやっぱり高岡早紀のなりきった演技が最高です。5本ある3本目に登場するのだ、雰囲気が掴め、期待も高まったところで爆発してくれるよ♪
- ***
- 5人の人気女性作家の書き下ろし小説を原作にしたオムニバス映画です。「桃」の長谷川杏子なんて桃を食べてるってだけなのに充分にエロティックだよ。
『チャレンジ・キッズ 未来に架ける子どもたち』/【SPELLING】/全米の勉強自慢の子供たちの晴れ舞台 これはまさに英単語のスペル甲子園だ
- アメリカで毎年開催されるスペル暗記大会。その決勝大会にまで駒を進めた8人の子供たちの、生活や家族までをも描いたドキュメンタリー映画だ。勉強ができ過ぎて学校では友達がいない男の子は、この大会に来れば周りは同じような子ばっかりで嬉しいと喜んでいる。文化系の努力が花咲く瞬間です♪
- ***
- 映画で描かれるのは1999年に開催された第72回大会。決勝大会に勝ち上がってきたのは249人。104人にまで減った2日目の模様はTVで生中継もある!
*2005年6月号*
『ブリジット』/【HAPPENING】/頂点からどん底までを3分間で落ち、その後ブリジットの人生は波乱づくめ
- 冒頭からショッキングな出来事のオンパレード。血まみれのブリジットが我が子とともに車に撥ねられ、治ると今度はハロウィンの仮装パーティでとんでもない目に遭う。普通の人は一生に1つ出会うこともないようなハプニングが畳み掛けて起こる。こんな波瀾万丈な人生を送る女性、そうそういまい!
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- 生年月日不詳の女優、アンナ・トムソンは決して「整った美貌」の持ち主ではない。でもこのブリジットの生き様を通すと、どんどん魅力的に見えてくる♪
『いらっしゃいませ、患者さま。』/【HOSPITAL】/口移しバリウムに同伴CTスキャン♪ オプション満載のこんな病院はどう?
- 病院建て直しのために一肌脱いだ風俗業界の名プロデューサーが導入したのは男性患者がウハウハになっちゃうサーヴィス! ナースは指名できるし病院食は「あ〜ん」ってやって食べさせてくれるし、もちろん別料金がかかるけど、病院は潤い患者は悦びみんなハッピーに♪ …でも、女性患者向けは?
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- ヴァラエティ番組で大活躍中の梨花もお色気ナースの一人として出演。ナース経験のある水商売の子という設定で、手術シーンではりりしい表情も見せる。
*2005年5月号*
『バタフライ・エフェクト』/【RETRY】/幼い頃ときどき記憶が途切れる少年が大学生になり、その原因と理由を知る
- 子供の頃の日記を読み返したアシュトン・カッチャーは、たまに発症してた記憶喪失の意味を知ることになる。実は裏でつごいことが起こっていたのだ、是非映画で確認してみてね。でもそれを受けて一番変化を余儀なくされるのはヒロイン役のエイミー・スマート。同一人物とは思えぬ変貌を遂げるよ。
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- タイトルは「蝶が羽ばたくと地球の裏側で竜巻が起こる」って意味。『ラン・ローラ・ラン』でローラとずれて遭遇した人が別の人生を歩む、ってアレだ。
*2005年4月号*
『DEMONLOVER』/【WEB PORNO】/ウェブで金を産むのはやっぱりポルノ 買収やスパイや裏サイトが跋扈する!
- フランスの大企業に勤めるキャリアウーマン、ディアーヌが企業の買収のために訪れる先は日本。3Dポルノグラフィックの会社「東京アニメ」がターゲット。最先端、革新的、高レベルのアニメと言えば欧米では日本製ってイメージなのだ。スタイリッシュな映像の中にアニメの制作現場が出てくるよ。
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- 「東京アニメ」の社員役は大森南朋と山崎直子。彫りの深いフランス人キャストの中で、東洋人顔を武器に、決してダサくはない今の日本人を演じてます。
『ハウス・オブ・ザ・デッド』/【GAME】/あのシューティングゲームが映画に! 死の島に来た若者たちをゾンビが襲う
- 『トゥームレイダー』『バイオハザード』と、ゲームが実写映画化されたものは数あるけど、ついに『ハウス・オブ・ザ・デッド』がお目見え! 向かってくるゾンビを銃で撃ち殺しながら進むゲームだった。それが映画になると、いっぺんに襲ってくるゾンビの数が半端じゃない。頑張って倒さなきゃ!
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- この映画のゾンビは画一的ではない。メイクアップの種類は115種類にも及ぶし、クライマックスでは80人以上にのぼる特殊メイクが同時に施されたのだ。
『コックリさん』/【CURSE】/韓国の女子高生がするコックリさんは イジメっ子に呪いをかけるのが目的だ
- 韓国にもコックリさんがある。何人かでペンを一緒に持って、呪文は「ブンシンサバ、ブンシンサバ、オイデクダサイ」って、ほとんど日本語じゃん。チョー目のおっきな美人のイ・セウンがいじめっ子たちに呪いをかけるのだ。いじめられたり呪いが発動したりで、落ちんばかりに見開く目は迫力満点!
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- 『ボイス』のアン・ビョンギ監督の新作ホラーだけあって、あの睨みを効かせていた子役ウン・ソウも登場するよ! どこで眼力を見せるかはお楽しみに♪
*2005年3月号*
『サイドウェイ』/【WINE】/ワイン好きの男と女好きの男の2人が 1週間のワインツアーに繰り出した!
- かたや2年前の離婚を今も引きずってる男。もう一人は来週末に結婚を控えている男。この2人でワイナリーを巡り試飲して回る小旅行に出る。人生の本流からちょっとだけ外れたこの1週間に、それでも異性との出逢いがあり、2人とも忘れられない経験を積むぞ。人生が進展するための寄り道なのね。
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- 今やワイン界はカリフォルニアがリードしているんだって。作品に出てくる中で一番のワインは「シュヴァル・ブラン」の61年物。いっぺん呑んでみたい!!
『クライシス・オブ・アメリカ』/【MIND CONTROL】/湾岸戦争の英雄が副大統領選挙に出馬 でもその経歴は改竄されたものだった
- アメリカ人にとって「アメリカの英雄」であることはかなり有利に働くみたい。だったら湾岸戦争の一部隊全員を洗脳し、英雄を造り上げちゃえ。そいつを副大統領選に出馬させるのだ。こんなに搦め手から攻める政治・選挙映画って今までにあった? 戦争と政治とSFが全部楽しめるなんて、贅沢な♪
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- 息子を副大統領にしたがる上院議員役がメリル・ストリープ。そのルックスと貫禄はタカ派の政治家にぴったし。こんな女性に議論で勝てる人はいまいよ。
*2005年2月号*
『ビハインド・ザ・サン』/【REVENGE】/土地の所有を巡り対立している2家族が 殺し殺され合う復讐劇を連綿と続ける
- ブラジルの荒涼とした土地に住む2家族が、土地の所有権を巡って代々いがみ合っている。自分の家族を殺した奴は殺し返しても構わないというルールに則り、互いに復讐を繰り返しているのだ。そんなの人数の少ない方が不利に決まってるぢゃん! この人数のデフレスパイラルを止める方法はあるの!?
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- 兄の敵を討ち命を狙われる側になる主人公トーニョを演じるイケメン俳優ロドリゴ・サントロは『ラブ・アクチュアリー』では眼鏡のデザイナー役だった♪
『ビフォア・サンセット』/【MEET AGAIN】/『恋人たちの距離』から9年が経過し 再会した2人が過ごす85分間を追う♪
- 95年の『恋人たちの距離』で半年後の再会を誓い、別れた男女が9年ぶりに出逢う。キャストは前作同様イーサン・ホークとジュリー・デルピー。もちろん前作を観てなくても無問題。今回は再会を果たしてからの85分間をリアルタイムで撮ってるよ。本当に一緒に過ごす恋人同士を観察してるっぽい!
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- 会話を途切れさせぬためリンクレイター監督は『ウェイキング・ライフ』で展開した理知的な議論を投入。その結果、賢い者同士の恋愛に仕上がりました。
*2005年1月号*
『舞台よりすてきな生活』/【PLAYWRITER】/人付き合いと子供が大嫌いな劇作家が 隣家の子と遊んでスランプを脱却する
- ケネス・ブラナー演じる劇作家の、この気持ちは解る! 創作にゆき詰まってる時のウエットな人間関係ほど鬱陶しいものはない。近所付き合いも小さい子供の相手も煩わしいばかりだ。わんわん吠える隣家の犬まで憎くなる。ただ、誠実な相手にはちゃんと誠意を持って接しなきゃ。この映画みたいに。
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- 原題を直訳すると「隣人の犬を殺す方法」です。タイトルどおり隣家の犬に可哀想なことが起こるのだ。でも大丈夫。エンドロールまでちゃんと観ればね。
『赤いアモーレ』/【ITALIA】/愛娘のバイク事故がきっかけとなって 15年前に失った女性との愛を思い出す
- ローマ郊外の寂れた街で医師が出逢い、体の関係を持つ相手の女性がペネロペ・クルス。イタリアという名前を持つ「最下層の労働者階級の女」を演じていて、いつものペネロペとは違う、決してお洒落ではないルックスを晒しちゃってます。具体的には、目の周りに常にシャドウが入り過ぎているのだ。
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- 原作はイタリア文学界の最高峰、ストレーガ賞を受賞した大ベストセラー。この映画もイタリア・アカデミー賞11部門にノミネートされた大ヒット作だよ。
『アンナとロッテ』/【TWINS】/双子の姉妹が別々の家に引き取られ、ナチスの台頭とともに溝が深まりゆく
- 『トゥー・ブラザーズ』は虎の赤ちゃんの物語だったけど、こっちの『ツイン・シスターズ』(英題)は人間の双子のお話。幼い時に生き別れになるストーリィ展開は一緒。しかし虎と違って人間は、再会すればすぐ元通りの仲良しに戻れる、とは限らない。でも溝を越えられるのも人間なんだけどもね。
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- このアンナとロッテ、顔が似てないのは二卵性だから? 若いロッテ役を演じる女優、テクラ・ルーテンの方はマイク・マイヤーズにそっくりだよ(笑)。
*2004年12月号*
『恋文日和』/【GIRLS COMIC】/原作は別冊フレンドに掲載の少女漫画 手紙にまつわる4編のラヴストーリー
- 4つの物語の中でも「便せん日和」のキャスティングが凄い。中越典子はチョー可愛いが、中越が好きになる相手が大倉孝二なのだ。『ピンポン』のアクマ役の!『ジョゼと虎と魚たち』の雀荘の客役の!『天国の本屋〜恋火』のマル役の! あのルックスで恋愛もののカレシ役に抜擢されるなんて!必見!
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- 鑑賞後には是非ジョージ朝倉の原作漫画を読んでみて欲しい。「あたしをしらないキミへ」の弓削智久が漫画と激似であることを知るだろう。特に髪型ね。
*2004年11月号*
『ロード・トゥ・メンフィス』/【MEMPHIS】/B.B.キングを育んだ町、メンフィスのブルースは熱くて愉快で深くて魅力的
- THE BLUES Movie Projectには共通のオープニングがある。その中で最も印象に残るのは「左肩から見返りながら、ぶんぶん尻を振る黒人女性」だろう。彼女が登場するのはこの映画だ。ボビー・ラッシュのステージで披露されるので見逃すな! こっそり教えると、あの尻は歌を歌っているんだよん♪
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- メンフィスはブルースの聖地。B.B.キングを輩出し、ボビー・ラッシュが今も活動を続けるこんな土地に育ったら、だれでもブルースが好きになるって!
『ゴッドファーザー&サン』/【CHICAGO BLUES】/シカゴ・ブルースのアーティストらをご堪能あれ! 旅は、まだ終わらない
- THE BLUES Movie ProjectもついにThe Third Journey。名門レーベル「チェス・レコード」のアーティストやヒップホッパーたちが幾人も紹介される中、一番迫力があるのは“セレブリティ”って店で歌う黒人女性ココ・テイラー。客席からステージへふらりと上がって歌い出すのがかっちょいー♪
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- 監督のマーク・レヴィンは『SLAM』でポエトリー・リーディングを映画にした。今回の映画にもヒップホップを導入してる。その方面に造詣が深いのね。
『ピエロの赤い鼻』/【PIERROT】/パパがピエロだったら、恥ずかしい? でも実はこぉんな過去があったのです
- 小学生の息子にとっては、人を笑わせているパパも笑われていると捉えちゃうんだよね。もしパパの古くからの友達が過去に起こったある出来事を教えてくれなかったら、ずっとパパを理解することはなかったかも。人を笑わせることがどんなに優しい心に基づいているかを、息子も、観客も、知るのだ。
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- 小学校教師であり、日曜日になるとピエロを演じるパパ役に扮するはジャック・ヴィユレ。『奇人たちの晩餐会』でも披露した剽軽さで笑わせてくれるよ。
『風音』/【OKINAWA】/風葬場に風が通る時、祀られた兵士の頭蓋骨が島中に不思議な音を響かせる
- 最近の、沖縄を舞台にした映画にしては珍しく、出てくるおじいは誰もサンシンを弾きません。『深呼吸の必要』では朗らかで温和なおばあ役を演じていた吉田妙子も芯の強さをあからさまにするよ。沖縄のハッピィな面ばっかり描いた映画とはひと味違うってことだ。子供たちは明るくて元気だけどね。
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- 時おり姿を見せ舞う蝶々はオオゴマダラ。映画の中に説明はないけど、実は沖縄では蝶は死んだ人の魂を意味するのです。そうと知って観ると、より深い。
*2004年10月号*
『スクービー・ドゥー2 モンスター パニック』/【COMICAL】/ハンナ=バーベラのあの人気アニメが またまた実写になって事件を解決する話
- テレビアニメとそっくりの外観の俳優たち+CGで描かれた犬、スクービー・ドゥーが今回戦う相手はアニメのシリーズに登場したモンスターたち。すごく特徴的でコミカルで、原作を知らなくても楽しめちゃう。タールお化けやカトラー船長なんて本当に独特。一番怖いのは1万ボルト・ゴーストかな。
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- 本編が終わりスタッフロールにエクゼクティヴ・プロデューサーの文字が見えたら要チェック。パフィーがエンディングの曲を歌っているよ。聴き逃すな!
『トルク』/【motorbike】/4輪なんかぢゃ味わえない、大迫力の本物のバイクの走りを堪能できるぞ!
- クレイジィとはこーゆー時に言う言葉だよ。この映画に出ている奴らはみぃんなバイクが大好きだ。大好きなら大好き同士、仲良くすればいいものをいがみ合ってすぐに走り合い競い合う。圧巻は、走行中の列車の屋根に乗ったり客車の通路を走り抜けたりまでもするのだ。クレイジィにかっちょいいぜ!
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- クライマックスで出てくるモンスターバイク“Y2K”はヘリコプタ用のエンジンを搭載した実在のマッシーン。エンジンをかけただけで周囲が吹っ飛ぶ!
*2004年9月号*
『スクール・ウォーズ HERO』/【RUGBY】/熱血教師が荒れる不良たちを更正させ 高校ラグビー日本一に導くまでの実話
- なにがすごいって、これは実際にあった実話なのだ。校内暴力で荒れまくる高校に赴任するなんて!そこで生徒にラグビーをやらせて更正させるなんて!考えただけで尻込みするよ。それをやってのけた教師と生徒の記録です。熱血で鉄拳で、でも人情で泣き虫の教師役を演じる照英は、とことん熱いぞ!
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- 84年にテレビドラマ化された『スクール★ウォーズ』と同じく、主題歌はもちろん『ヒーロー』だ! 今回は麻倉未稀ではなく大黒摩季が歌っています♪
『ホストタウン/エイブル2』/【SPECIAL OLIMPICS】/障碍のあるエイミーの家庭が描かれる明るくって心温まるドキュメンタリィ
- アイルランド・ダブリン郊外の町ニューブリッジに住むダウン症の女の子、エイミーの生活が語られます。家族も、トレーニングセンターの先生も、エイミーを囲むすべての人が温かい。でもそれは障碍者だから特別に扱われるのではなく、普通の人にも普段から温かく接するべきだと気づかせてくれる。
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- ニューブリッジは2003年の知的障碍者のオリンピック、スペシャルオリンピックスで日本選手のホストタウンとなった町。迎えてくれる町の人は皆優しい。
*2004年8月号*
『マインド・ゲーム』/【IMAGINATION】/ノンストップでメタモルフォーゼする アニメの武器を最大に活かしたアニメ
- この夏、最高にわくわく昂奮できるアニメーションがこれ! 登場人物の心情の変化や状況の進展に応じて絵柄がくるくると目まぐるしく変わっちゃうのだ。十分にパワフルなロビン西の原作漫画を動かすにあたり、最も効果的な手法が選ばれている訳です。アニメって万能なんだと、驚嘆し感動するよ。
- ***
- 原作の漫画の台詞はこってこての大阪弁。だから声優陣にも吉本興業のタレントが起用されてる。今田耕司、ぐっさん、島木譲二なんか顔出しもしてるよ。
*2004年7月号*
『トスカーナの休日』/【ITALIA】/旦那の浮気が原因で離婚して、傷心の旅行先のイタリアに居場所を見つける
- 未婚の身には実感が湧かないけど、離婚って大変みたい。結婚したいと望むまで好きになった人と別れるんだから、立ち直るのにみんな苦心するのね。それにしても、イタリア語も喋れないのにいきなりイタリアに家を買って引っ越しちゃうってのはすごい荒療治だ。作家って職業だからできる決断だぞ。
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- ダイアン・レインがイタリアで恋に落ちる相手、ラウル・ボヴァは英語が拙いという設定。途中、姪と甥を言い間違えてるけど字幕の誤植ではありません。
『上海家族』/【MOTHER】/両親の喧嘩や離婚や再婚は、子供にも負担になり、心が傷つけられるんです
- 結婚した相手が横暴な男だったら、耐えていてもそれは治らないよ。ケチはケチなままだし、浮気者は浮気をやめません。あの人にはいいところもある、なぁんて我慢して生活を続けても子供が可哀想なだけ。だから女性が自立できる、夫に頼らなくても生きていける社会がどんなに大切か、よく解るぞ。
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- 上海では今でも娘が出戻ると恥ずかしいって思うみたい。でもやっぱり娘の一番の理解者は母親だ。お婆ちゃん役のチェン・チェンヤオは厳しく暖かいよ。
『愛にかける橋』/【FOREIGNER】/おりしも激動の時代を迎える中国に、オーストリアから嫁いできた娘がいた
- 「言葉が通じない異国」+「馴染みのない風習」−「故郷の両親や親友」<「愛するあの人」っていう図式の、国籍を超えたラヴストーリィだよ。何よりすごいのはこれ、実在のモデルがいること。1930年代の中国に嫁いできたオーストリア娘は、日中戦争も文化大革命も、愛する人と乗
り越えるのだ!
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- 中国語でオーストリアは「奥地利」。中国・奥地利合作のこの映画、日本で公開される極東ヴァージョンではドイツ語はすべて英語に吹き替えられてます。
*2004年6月号*
『メダリオン』/【JACKIE】/ジャッキー・チェン日本公開50作品目 聖典に記された伝説のメダルを護る!
- 4月7日に50歳になったジャッキー・チェンの日本公開50作品目がこれ。君は何本観た? 1作目は79年の『ドランクモンキー酔拳』でした。49作目『ツインズ・エフェクト』でバスの運転手だったジャッキーは、今回は香港警察の警部役。銃ではなくアクションで戦うスタンスは健在だよ。50なのに〜。
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- メダルのおっきい奴がメダリオン。これを狙う蛇頭を追って舞台は香港からアジトのあるアイルランドへ、そして実はアジトの内部のロケ地はタイなのだ。
*2004年5月号*
『フォーチュン・クッキー』/【CHANGE】/おみくじクッキーの不思議な力で娘と母親の心と体が入れ替わっちゃった!
- 原題は「フリーキー・フライデー」。「おかしな金曜日」って意味だ。つまり母親と娘の心と体が入れ替わって騒動が起こる“1日”を描いた物語です。たった1日の出来事とは思えない、いろーんなイベントが用意されている。クライマックスの“娘の体でバンドコンテストに出ることになった母親”は必見♪
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- 「フォーチュン・クッキー」はおみくじ占いの入った瓦せんべい。おみくじは『ペイチェック 消された記憶』のアイテムの1つにもなってた、アレだよ!
『ワイルド・フラワーズ』/【WRESTLING】/弱小団体ガリンペイロ女子プロレスを救うのは二代目社長と2人の新人選手
- 痴漢に襲われているところを女子プロレスラーに助けられた女の子がプロレス団体の門を叩く。これが鈴木美妃。先輩たちはもちろん、タッグを組む相手の、やっぱり新人役の石川美津穂に到るまで、本物の女子プロレスラーとゆーキャスティングの中で、鈴木美妃の頑張りには思わずマジ応援しちゃう♪
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- 『下妻物語』ではロリータファッションのお店の社長を演じている岡田義徳が、本作では医者を辞めてまで女子プロレス団体を経営する。社長づいてるぅ。
『花嫁はギャングスター』/【GANGSTAR】/韓国版ヤクザの女親分がお姉ちゃんの最期の願いを聞き入れて結婚を決意!
- 生き別れになっててやっと再会できたお姉ちゃんは、末期ガンだった。その願いとあらば、いかに男にも恋愛にも結婚にも興味のない人生を歩んでいようと、スタンスを曲げて結婚するのだ! 韓国の暗黒街、鉄錘組のナンバー2である女親分は犠牲者を探し始める。目指すは究極の「愛のない結婚」だ。
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- 主役のシン・ウンギョンは徹頭徹尾仏頂面。目つきの悪い西原理恵子みたいな表情をずーっと崩さない。女性としての魅力を微塵も発動しない設定なのね。
*2004年4月号*
『アイ・ラヴ・ピース』/【HANDICAPPED】/聾者の忍足さんが義肢装具士となって アフガニスタンの女の子の義足を作る!
- 地雷で脚を失った人々に義足を造ってあげるため、聾者の忍足さんはアフガニスタンに行く。カブールでは、言葉が解らなくてもゼスチャーに近い手話で交流できるよ。この映画は全編善意に満ちています。手足を失ったすべての人と、忍足さんらも含めた出演者全員に、幸せになって欲しいってきっと思うぞ。
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- 日本での舞台は島根県。義肢装具会社のシーンは実在する中村ブレイスの作業場で撮影された。どーやって義肢が造られるのか、その工程も是非知ってね。
『ゴッド・ディーバ』/【SF】/フランス発のグラフィック・アートが映像となって人間と絡むよ!動くよ!
- 監督のエンキ・ビラルはフランスの漫画家だ。芸術的なその作風は緻密で美麗で、グラフィック・アートと呼ばれるのに相応しい。ビラル作品お馴染みのキャラ、人間の体に鷹の頭を持つ古代エジプトの神「ホルス」が、犬頭のアヌビス、猫頭のバステトともども実写の世界に降臨して動きます。ファンは必見!
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- 舞台は2095年のニューヨーク。臓器移植が当然の社会なので、異形の、コミック的造形の人物も不自然ぢゃない。これぞハードSFの世界観の完成度だ。
*2004年3月号*
『ふくろう』/【MURDER】/鯨幕のワンピースを着た大竹しのぶに招き入れられ、次々と殺される男たち
- 山奥に一軒だけ残った家に棲む37歳の母と17歳の娘が、貧困の末に、訪問した男たちを毒殺してはお金を巻き上げるコメディ。油断させるため、殺す前に男と寝るんだけど、どーせなら実年齢45歳(撮影時)の大竹しのぶより実年齢22歳の伊藤歩にお願いしたいぞ。いずれにしろ満足して死んでいくんだけどね。
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- 餌食となる男たちは柄本明、田口トモロヲ、六平直政、原田大二郎ほかというそうそうたる俳優陣。死に様の泡の吹き方や末期の言葉に到るまで個性的だ。
*2004年2月号*
『アドルフの画集』/【HITLER】/ヒットラーには独裁者として君臨する以外に、画家になる道があったのだ!
- 若きヒットラーは画家を目指していた。場合によっては…って思うよ。但し、当然ヒットラーの選択や生涯がヒーローとして描かれる視点なんてありえなくって、だから邦題は『アドルフの画集』だし原題もヒットラーの絵を認めてくれた画廊の主人、マックスの名がそのままタイトルになってるって訳。
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- ヒットラー役のノア・テイラーは「観客が魅力を感じないように」選ばれた。群衆の心を掴む演説も、我々からみると狂気が支配していることがよく判る。
『ドラッグストア・ガール』/【MADONNA】/商店主の親父らも脚本の宮藤官九郎も ハイパー可愛い田中麗奈にめろめろ♪
- 新宿から2時間かかる田舎町にドラッグストアが開店した。営業を妨害しようとやってきた地元商店街の商店主たちは、しかしバイトの田中麗奈に恋をしちゃう。田中麗奈ファンの宮藤官九郎が最高に可愛く設定したのだ、親父5人のハートを掴むくらい容易い。冷やしたぬきを食べる姿すら、ラヴいよ!
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- 親父たちがまた曲者揃い。柄本明、三宅裕司、伊武雅刀、六平直政、そして「勉強しまっせ引っ越しのサカイ〜♪」の徳井優が個性フルスロットルで迫る!
*2004年1月号*
『ハリウッド的殺人事件』/【SIDE BUSINESS】/副業を持っているハリウッドの刑事は 捜査の片手間に不動産も売りまっせ!
- なんたって舞台はハリウッドなんだから、殺人事件を描いても雰囲気はハッピィって感じ。だって刑事たちがサイドビジネスを営んでるくらいお気楽なのだ。犯罪捜査の合間にも副業に余念がないよ。聞き込み先も大切なお客様。カーチェイスの最中にだって顧客からかかってくる電話には出なくちゃね!
- ***
- 不動産業を副業にしているのはハリソン・フォード。相棒のジョシュ・ハートネットは俳優志望で、ことあるごとに自分が出演する舞台の宣伝をしまくり!
『冬の日』/【BASHO】/35の才能が集って松尾芭蕉の連句を表現した、これが連句アニメーション
- 複数の読み手が合作の形で詠み上げるという文学「連句」を35名のアニメーターが合作でアニメにしたぞ。本編の後のメイキング『冬の日の詩人たち』では、それぞれの句の意味の解説やアニメの製作過程も見せてくれる。コンピュータあり、人形アニメあり。“動く絵”を作る楽しさが伝わってくる!
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- 本作のモチーフとなった『芭蕉七部集』の中のこの『冬の日』は、芭蕉が名古屋の連衆と巻いたもの。時代を超えて今ここ名古屋へ凱旋してきたとゆー訳。
『ニューオーリンズ・トライアル』/【TRIAL】/人心掌握術の達人が陪審員になった時 被告側か原告側か、どっちに与する?
- 法律のシロトに判決の判断を下させるなんて!と常々思っていた陪審員制度ですが、ついに、他の陪審員の意見を操ることのできる男が原告被告の双方にアクセスしてきました。「陪審員の評決を買いませんか」だそーだ。この売り込みによって、法廷の裏側を舞台に三つ巴のバトルが始まるのであーる!
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- 候補者の中から陪審員が選ばれるところから描いてるってのも新鮮。ジョン・キューザックの手腕がさっそく冴え渡るぞ。裁判って奥が深い頭脳ゲームだ。
*2003年12月号*
『東京ゴッドファーザーズ』/【HOMELESS】/愛い絵柄のアニメでは表現できない ドラマティックとリアリティのコラボ!
- 3人のホームレスがクリスマスの夜に赤ん坊を拾う物語。アニメでよかった、赤ん坊に演技がさせられるもの。実写に合成されたCGでは滑稽若しくは奇異にしか映らないデフォルメですら自然だ。そして「アニメにしては地味」とも思える絵柄は、今度は現実からの乖離を防ぐのに効果を発揮する。この物語を描くのに相応しい、最良の手法が採られている訳。
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- 元ドラァグ・クイーンのホームレス、ハナちゃんの声を当てているのは梅垣義明。観客の期待に違わず、劇中で『ろくでなし』を熱唱する。流石に鼻の穴から豆は飛ばさないけどね。
*2003年11月号*
『サンダーパンツ!』/【GAS】/夢は「宇宙飛行士になること」だけど 悩みは「オナラが止まらないこと」!
- 生まれる前から止まらず出続けるオナラを有効利用する驚異の発明「サンダーパンツ」を穿いた主人公パトリックはついに禁じられていた食べ物に手を伸ばす。ここに映画史上空前絶後の感動的な、“豆を喰うシーン”が出現するのだ! のちに改良が加えられる「サンダーパンツ2号機」そして「3号機」で宇宙へと歩みを進めゆく、これぞ伏線だったのである!
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- サンダーパンツを発明したのは『ハリー・ポッター』のシリーズでハリーの親友ロン役を演じているルパート・グリント。あっちではちょっとドジなのに本作では天才少年なのだ♪
『ポロック 2人だけのアトリエ』/【PAINTER】/天才画家の制作現場を完全に再現だ 画風が確立されてゆくさまを見よ!
- アメリカのモダン・アート界の天才画家、ポロックの生涯が語られるよ。天才は、やはり画商に見い出される。天才にだってスランプの時期があるし、そしてスランプの後には新しい表現法に目覚めるのだ。さすが天才! もちろん天才たり得るには才だけでなく、自分の絵を神聖なものと捉えるスタンスも必要だと教えてくれる。すべての表現者は見習おう!
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- 現代美術に関する本にはポロックの作品は必ず掲載されているぞ。是非書店で見てみよう! ポロック本人の写真も必見。エド・ハリスそっくりで驚くよ。…って逆なんだけどね。
『ロイヤル・セブンティーン』/【GIRLIE】/母一人娘一人で幸せに育ったダフネが逢いに行った父親はなんと!上流階級
- シンデレラストーリィとはちと違う。実の父親がそもそもイギリスの名門出身なのだ。17歳になるまでNYで愛情いっぱいに育ったサラブレッドが社交界を引っ掻き回しにやってくるよ! 多少の逆境もスパイス代わり。よい子が主人公なのだもの、何かやらかすたびに周囲は幸せになってゆく。あとは本人の幸せだけ! 憧れの“父と娘のダンス”は踊れるか!?
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- 敵キャラ役のアナ・チャンセラーもクリスティーナ・コールも、コンジョ悪に徹している。観客全員「こんな奴不幸になっちゃえ!」って思うことウケアイ。安心して嫌いになろう!
*2003年10月号*
『NOVO/ノボ』/【MEMORY】/5分間しか記憶が残らない男を好きになってしまったら、どんな恋をする?
- 短期記憶を長期記憶に移す機能に不備を生じる「前向性健忘」の男を描いた映画『メメント』では、主人公は怒りと憎しみに突き動かされていた。この『NOVO/ノボ』で語られるのは、同じ症状だけど恋愛物語。ベッドをともにしてもすぐ忘れるから、いつでも初めてだから、惰性なんてない恋愛が可能だ。でも自分を憶えていてもくれない。悲しいぞ。
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- 「NOVO」とはこの映画の造語で「新しい人間」の意味。記憶を維持することが出来なくても“大人として立派”な行動がとれる人、を指す言葉です。貴方はNOVOでいられる?
『死ぬまでにしたい10のこと』/【LIFE】/この世界から自分だけがいなくなる その仕度を、悔いなく万端にしよう
- このタイトルは暗喩なんかではない。主人公のアンは23歳にしてあと2カ月の命と宣告されるのだ。で、「したいこと」をノートに10項目書き出す。自分がいなくなった後の娘たちを思い、生き続けていたら出来たであろう可能性を思い、残された時間をそれに費やす。これは普通の、しかし人生の最後を自分で制御した女性の、生きざまを描いた物語です。
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- 原題を“my life without me”っていうとおり、映画のラストでは主人公だけがいない、いつも通りの生活が、世界が描かれるよ。それは余りにも普通の風景で、余りにも切ない。
*2003年9月号*
『青春ばかちん料理塾』/【MORNING MUSUME。】/後藤真希とメル友になるなんて、武田鉄矢羨ましすぎ!!
- ごっちんの初主演映画にはゲストがいっぱい。グッチ裕三が歌い踊り、谷啓はガチョーンを披露する。モー娘。を卒業した保田圭も元太陽とシスコムーンの稲葉貴子も登場するよ。ゲスト各自が持ちネタで笑かしながらラストは感動させて大団円。これって日本人ならみんな大好き「吉本新喜劇」のパタンだ。万人に受け入れられる所以だ。
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- 併映は石川梨華・藤本美貴ダブル主演の『17才 旅立ちのふたり』。映画出演三作目の石川梨華が里親に預けられながらもまっすぐ素直に育った女子高生を好演してるぞ!
『フリーダ』/【EYEBROW】/つながり眉毛のヒロインの人生にあなたの目は釘づけとなる
- 本映画のヒロイン、フリーダがスクリィンのどこに映り込んでも、貴方の目を捉えて放すまい。なんと、眉毛がつながってて一文字なのだ! このインパクトは『オースティン・パワーズ ゴールドメンバー』のほくろ男を超える。史実ぢゃなかったらとっても卑怯な技だよね(笑)。感動的なストーリィを空前絶後の映像でお送りするぞ。
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- 実在したメキシコの女流画家、フリーダ・カーロの波乱万丈な生涯が描かれる。人生上の事件が、色濃く作品に影を落としているよ。観終わるとフリーダの絵が見たくなる。
*2003年8月号*
『テハンノで売春していてバラバラ殺人にあった女子高生、まだテハンノにいる』/【INDIES】/このタイトルの超絶さたるや、必ず映画史に残る!
- チョー長い、このタイトルでドキュメンタリィ映画だったらすごく怖い(笑)けれど、大丈夫! 英題は“TeenageHooker Became Killing Machine in DaeHakRoh”っていうのだ。「バラバラ殺人に遭った後で縫い合わせてもらってサイボーグとなり、殺人マッシーンとして復活し復讐する話」だって判るでしょう? 安心して観よう!
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- デジタルビデオカメラで撮られた60分のこの韓国映画は、エロスとヴァイオレンスを縦糸に、超絶展開と超絶アイテムが織り込まれた、まさに王道のインディーズ映画だ!
*2003年7月号*
『ニューヨーク 最後の日々』/【WORKAHOLIC】/業界人の忙しい日常 憔悴しきってても働くぞ!
- 原題は“People I Know”で、意訳すると『人脈』って感じかな。企画したパーティを成功させるために、今までの仕事で培ってきた人脈を駆使して、著名人に出席してくれるよう電話をかけまくる。トラブルを解決してあげる。ひとつのイヴェントを成功させるためにこんなにも精力的に働いてちゃ体がもたないよ! 業界人って大変だ。
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- 榊原郁恵も歌っていた美男子の代名詞、アル・パチーノが老いてなお精力的、でもくたびれ果てている業界人を演じます。若い女性とラヴくならなかったのはリアリズムだ。
*2003年6月号*
『セプテンバー11』/【FACT】/エンタテインメントな映画を観て、あの事件を忘れない
- たまたま面白い映画を観に行ったら、よく知っている「9月11日に世界貿易センタビルに飛行機が突っ込んだ」あの事件が出てきた、とゆうノリで楽しむのが正しい鑑賞法です。問題意識だのポリシィだのなんて必要ない。11人の監督たちは、9月11日を人の記憶に留めるために、何回でも観返したくなるような面白い映画を作ったんだから。
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- これは映画監督のカタログだ。同じ9月11日をモチーフに11分9秒の短編フィルムを作っても監督によってこんなに違う。貴方好みの切り口が、きっとこの中にある。
*2003年5月号*
『エニグマ』/【PUZZLE】/ナチスの暗号はこーやって解こう!
- エニグマっていうのはナチスドイツの暗号作成マシーンの名前。『U-571』ではアメリカ軍とドイツの潜水艦がこれを取り合っていたけど、たとえ機械が手に入ってもダイアル設定が判らないと暗号は解けません。そこでイギリスの「対ナチス暗号解読センター」の出番だ! チョー頭のいい数学者と、当時のコンピュータ“ボンブ”を駆使して、解くべし!!
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- 女性の失踪事件の蔭には上層部が隠したがるある秘密が! 今(!)も昔も、戦争の裏側ってこんなもんなんだよね…。暗号解読が純粋に知恵比べならどんなに幸せだったか。
*2003年4月号*
『リベリオン』/【FUTURE】/これが未来の管理社会を生きる道!
- 『マイノリティ・リポート』が気に入った人に、今度はこんな未来予想図はどう? 舞台は第三次世界大戦後の世界、人民は感情を持つことを禁じられている。心を打つ文学作品も絵画も、みんな燃やされちゃう。ぎゃー。ペットも飼ってはいけないなんて、どうする?アイフル〜♪ 火刑を覚悟で隠し持つか、一切の感情を捨てて生きるか、君はどっち?
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- 主人公が操るのは究極の武術「銃の形=ガンカタ」! 拳銃を持った6人に取り囲まれても、素手で闘って勝っちゃうのだ。とっても日本テイストで、かっちょぶーだよ♪
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