『嶋方さん出演の舞台観劇レポート』



★1999/09/04(土)@ウッディシアター中目黒 『黄昏の笑顔』by 回転OZORA
出演者:役名(役者名) AM (鎌倉 康太郎) JL (横岳 由紀子) 梁州川 涼子(今藤 洋子) 片桐 正隆 (稲垣 友健) 神埼 雫 (嶋方 淳子) 清水 将太郎(川崎 隼一) 藤谷助手 (竹内 剛史) 大木助手 (望月 めぐみ) 雨宮所長 (佐藤 二朗) 私には生まれて初めての舞台劇。嶋方さんが出演するからと動機はいささか 不純気味だけど、一度は観劇ってしてみたかったんだよね。そういう意味では その機会を与えてくれた嶋方さんとhiroさんには大感謝かな。中目黒という場 所も初めて。今日は初めて尽くしで私にはある意味ではドキドキわくわくって 感じだった。 19:00から開演ということで18:15に中目黒駅前で待ち合わせ。無事に皆合流 しウッディシアター中目黒を目指す。嶋方さんから送られてきた地図が凄く詳 細に書かれており、迷うことなく到着。腹ごしらえとコンビニで軽めの夕飯を 食べて18:30の会場に会わせて入場。会場自体ももちろん初。思った以上に小さ なところで舞台が目の前に。それだけでも少し感動。全体でも100人入るかって ところだ。私達は前から三番目の列に座り開演を待つ。待ち時間は感想以外の アンケート用紙を埋めたりしていた。 ピッタリ19:00に開演。暗転して舞台の袖から役者さん達登場。導入部であっ という間に舞台から目が離せなくなるテンポの良さには吃驚。脚本も観客に自 然と笑いが出るようなユニークさ。そしてそれをちゃんとわきまえている役者 さん達。一人一人の個性、セリフの間、両目で舞台全体を見渡さないといけな い凝った演出。どれもこれも新鮮で楽しい。 話の大筋はとある研究所での一幕。博士達に課せられた研究内容は、『限り なく人間に近い自動人形』を作ること。博士四人と助手二人が二手に分かれ自 動人形 AM(男性タイプ)と JL(女性タイプ)を一週間のうちに自動人形を人間に 近づけ、どちらを研究成果として任務につかせるかを選定する。その中で博士 たちの人間模様や自動人形との接し方、そして自動人形への教育を通してそれ ぞれの考えをぶつけ合う。実は二人の助手は研究内容を盗もうとするスパイで あったり…そして運命の選定の日を迎える。はたしてAMとJLの運命は?そして 博士たちは? 全体の感想からは面白かった!楽しかった!そして感動した。実は最後のシー ンでは涙うるうるだったりしたのだが、隣に一緒にいたメンツも居たし実は必 死に堪えていた(^^;) シリアスと笑いの緩急が上手い演出で、観客たちも一生 懸命内容についていっている間に二時間という時が過ぎるって感じ。舞台をた くさん見た人には違う見方もできるんだろうけど、私にはあの値段でこれだけ 満足させてもらえば得した!という気になる(*^^*)超満足(^^)/ 舞台に立った 役者さん立ちは役どころも含めて個性的でピッタリな気がした。後ほどキャス ト一人一人に対してコメントしようと思っているけど、一人とってもお気に入 りになってしまった役者さんができたのだ。それも私にとっては収穫だな(^^) ということで役どころ(役者さん)一人一人について私なりの感想を。中には セリフをとちる人も居たけど、冷静に流れを崩さなかったし、皆上手かったと 思う。それが全体を引き締めていたんだろうな。 ☆ AM役(鎌倉 康太郎) まずとても顔が個性的(取りようによっては失礼(^^;))で、序盤は無表情な自 動人形で彼の受け答え、動きで笑いを取るのに彼の存在は不可欠。いろいろと 人間らしさを教わるときも段々と知性や表情がついてくる彼を見ているだけで とても楽しい。梁州川博士と共に今回の中心人物として十二分の演技は最終的 に感動さえも産む。二時間動きっぱなしの演技でも息を切らせない体力を含め て、役者魂を見たって感じだ(ちょっち大袈裟?)最後には彼が凛々しく見える ぐらいだから不思議だ(また失礼な発言でスミマセン(^^;)) 今後も頑張って続 けて欲しいな。 ☆ JL役(横岳 由紀子) 最後の最後まで言葉を発せず、動きで笑いを取る存在である自動人形。片桐 博士の趣味と幻想で作られた自動人形の役でとあるきっかけで言葉を話すよう になるんだけど、動きだけでその意思を表現したりと難しいであろう演技をこ なしていた。ただ彼女の立場は最後のその不遇さも含め、完全な引き立て役。 でも本のページを食べたり、無表情から一変して雄弁に語るところなど身体を 張った演技に好感が持てる。主人公達をしっかりと支えて大事な役割をキチン と担えてたと思いますよん☆ ☆ 梁州川 涼子(今藤 洋子) AM担当の筆頭博士。変わった考えを持ち、最初は"楽しそうだから"という理 由だけでAMにロケットは積んだりと変な機能ばかりを搭載する。最終的にはテー マである『人間らしさ』をタイトルである黄昏と絡めながらAMに説いてみせた りとシリアスな場面をもしっかりとこなし、笑いへのテンポもバッチリ。顔の 表情、動き、そして梁州川博士の役をしっかと消化して出演者の中でも一番輝 いていたと思う。今回の主役はAMなのか彼女なのかハッキリと書かれているわ けではないけれど、私にとっては彼女が一番目を惹いた。そして彼女が今回だ けで追っかけてみようかなと思わせた人物なのだ(^^)彼女を梁州川博士に配役 を決めた時点でスタッフの勝利って感じがするぞ(評価高すぎ?(^^;)) 彼女は どの役者さんと絡んでいるときも上手かったと思う。それが彼女の凄さであり、 ライトが当たっている本筋の役者さんを追わず彼女の裏の演技を追っかけてて 一瞬本筋見失いかけたぐらいだもの(^^;) 入場とともにもらったプログラム と言うか案内に彼女の次の舞台のチラシも入っていたんだけど、へきへき☆の コンサートと重なっていて行けそうにないなぁ。とても残念(;_;) ☆ 片桐 正隆 (稲垣 友健) JL担当の筆頭博士。そして妙に梁州川博士にライバル心を燃やす。なにかと 対立する相手として、ナルシストで自分を"変態"と他人に呼ばせるぐらいに幻 想に生きる博士。JLと自分だけの世界を作る…と言いきるぐらいに自分のため にJLを教育していく。そんな彼の教育がJLの不運を産み、そのトリガを自ら引 くことになる。おいらは舞台スタートと同時にこの役をやる稲垣さんは見たこ とがある気がしてならなかった。他人の空似かもしれないけどそれが妙に気に なって(^^;) 最後まで自分の考えを貫き、そのことで暴走したJLを止めることにもなるい わゆるマッドサイエンティスト役が上手いと思う。いわゆる嫌われ役なわけだ けど、舞台上で最後に去るシーンでは、自動人形を限りなく人間に近づけると いう点でアプローチの仕方は違うものの、梁州川博士と共有できていたと思っ ていた部分をも否定され、本当の孤独となる演技は目を惹いた。それぞれに見 せ場を作っている演出も凄いなとこのとき感じる。 ☆ 神埼 雫 (嶋方 淳子) 今回の主目的であった嶋方さんの演技。今回は梁州川博士につくAMの助手的 存在。そして清水博士の恋人役。あっという間に舞台の全体に惹き込まれるま ではやっぱり嶋方さんの演技を追っていた。JL側にいってしまった清水博士の ために梁州川博士を裏切ってしまう役、そしてアニメおたくのようにAMにズー ムアイ、デビルイヤー、低周波音波(なんか名前間違ってるかも)なんて搭載し てしまう変わり者の博士を見事にこなし、他の人の意見にこくこくと相槌打っ たり、スポットが当たっていないところでの演技にも何一つ手を抜かずにやる 姿がとても可愛い(*^^*)声優嶋方淳子としてではなく、役者である嶋方淳子を 見るのは初めてだけど、愛に生きる女性というか変わり者の博士がとても彼女 にフィットしていて、どこまでが演技でどこまでが地かわからなくなってしま うぐらい自然だった。プログラミングをするとキーボードを打つ仕草など、普 段ネットでいろんな掲示板に書き込んだりしているのが活きているのか、様に なっているぞぉと思ったのは私だけではあるまい(笑)役者さん全体が出てくる 場面では嶋方さんの演技をすべて見たわけぢゃないけど、とても他のメンバー とも息があっており、軽快に舞台上を走り回るのを見てこれからもどんどん舞 台をやっていって欲しいなぁと思いました。そしたら必ず見に行くじょ(^^)/ いろんな嶋方淳子をこれからも見せてくださいね。 舞台がはけても見に来た掲示板常連のメンバー、そして普段からの知り合い も含めて一人一人に挨拶をする嶋方さん。いつもいつも周りの人を大切にするそ の姿勢には感激っす。これからも続けていってください ね。 ☆ 清水 将太郎(川崎 隼一) 所長命令でJL側につく助手的存在の博士。そして神崎博士の彼氏。しかし、 四人の博士の中では一生懸命なんだけど一番能力が低いという役割。今回の舞 台では神崎博士とのらぶらぶシーン以外ではこれっという見せ場がなく、ちょっ と周りに食われていたというか目立ちにくい役柄だったかなぁと思う。演技が 下手だったというわけではないんだけど、今こうして思い出してみても人一倍 汗をかいていた川崎さんの姿しか思い浮かんでこない(スミマセン(;_;)) なに も話せないJLに一生懸命言葉を覚えさせようと頑張っていた姿はおもろかった な(ってそれだけ?(^^;))今回は嶋方さんと絡んだことで逆に私の印象が薄く なってしまったんですな。申し訳なし。 ☆ 藤谷助手 (竹内 剛史) AM側に女性しか居ないということで助手を務めることになった。しかし本来 の任務は大木助手と自動人形を奪うスパイ。コードネームはボブ。梁州川博士 におもちゃにされる、そして大木助手には仲間なのに馬鹿にされおもちゃ役に される。しかし最後に倒れてしまったJLを研究所から連れ去るシーンなどカッ コイイ部分をも見せる。私にとって彼の演技が目を惹いたのはちょっとオーバー 目のアクション。この中で一番動きが派手に見えた。特に大木助手と密談して いるところなどなど。変な博士ばかりの研究所の中で唯一普通の存在としての 演技がなかなか上手く、しっかとおもちゃにもなっていた(笑) ☆ 大木助手 (望月 めぐみ) JL側には女性が居ないということで助手を務めることになった。最初は片桐 博士の唯一の理解者かと思っていたんだけど、実はスパイ。そしてコードネー ムはジェッシー(だったっけな?)。チーフであるはずのボブをも小馬鹿にし、 ちょっとやな性格の女性を演じていた。任務に忠実なところなどボブの抜けて いる?部分を補う役も含めしっかとこなしている。ただそれほど前面に出る部 分がないためしっかと主役級のメンバを引き立てていた。そういう意味でもしっ かりと役をこなしていたってことですね(^^) ☆ 雨宮所長 (佐藤 二朗) 舞台の序盤で観客を一気に世界観へと引き込む役割を担う所長。そして最後 の選定の場では非情な選定、そして過酷な任務を言い伝える役。もう笑いへと 繋がる台詞のテンポ。そして個性的な顔(^^;) すべてにおいて秀でていた役者 さんだと思う。だから所長の役なのかもしれない。所長の出番は先ほど書いた ように、序盤と終盤(途中ホログラムとして登場するけど(笑))だけ。それだけ でもこれだけ存在感があるんだから演技が上手いとしかいいようがない。まさ にはまり役。しかし、一回台詞とちりましたねぇ(^^;) というか全体的に早口 で台詞を言う場面が多かったのでしょうがないと思うけど。最後は悪役になっ ちゃった感があるけど、佐藤さんには一杯笑わせていただきました(^^)/ と、ここまで書いたら既に200行(笑)これを読む人居るのかしら?(^^;)ここ までお付き合いしてくださった皆さんありがとね☆ 行けなかった人には舞台 の雰囲気が伝わるものになってるんだろうか(^-^;) これ書くのに二時間かかっ たっす。ただいま27:00っす(;_;)


もどりゅ