「招福!きねま猫」2012

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『アフロ田中』
 僕が2011年に観た映画は288本でした。そん中でこの(マスコミ試写にて昨年のうちに観られた)『アフロ田中』は、僕的おもろい順ランキングで1位です!! ウヒョー!! 昨年公開のほぼすべての映画は今年公開の『アフロ田中』の後塵を拝している!と断言して僕は憚らない◆なにはともあれ、カノジョが欲しくて仕方ないアフロヘアの田中の物語だ! 漫画が原作だけに、くっだらねえぞ!!<もちよん褒めている! あの美人の辺見えみりが、パーマネント当てたおばはんと化して母親役で出ているのにも驚愕!◆松田翔太の眉間と鼻の上の皺が!サイコーにアフロ田中だ。なんて適役なんだろう。無駄に力むし無駄に深読みをするキャラクタなんだよね。力の入るシーンは松田優作っぽくやってちょーどいい。ギャグ漫画ってそーゆーテーストだし。ってんでベストなキャスティング!◆もう一人。ヒロインの佐々木希も素晴らしすぎる。僕の一推しは遠藤要がヴィデヨカメラを向けているのを見た時の佐々木希の台詞! 聞き逃すな!! 昨年の映画200本分の価値が、否、萌えが、ここにある!!!(萌え〜♪)
『生きてるものはいないのか』
 タイトルで見当がつくことでしょう。みんな死んでいく映画です。「みんな死に絶えてしまった後の世界」ではない、「みんなが死に絶えつつある様子」が綴られます◆メーンで描かれる舞台は大学だ。もちよん健常な大学生たちが、フツーにしてたら死ぬはずがない。つまり「死は、リフヂンに訪れる」訳だ。これって。日本版の『ボウリング・フォー・コロンバイン』なのでは?◆コロンバイン高校の事件と大きく違うのは、クローズワップされるのは「死にゆく側のみ」って点です。少なくとも登場人物たちに“情報”は与えられないから、逃れようは判らない。「次は自分かもしれない」との認識を、抱ける者は抱くくない◆日常の中の死、回避の方法が知れない死だから、まさに死が自分の死までも含めて考えられねばならないシチュエイションです。映画を観ながら考えるといいと思いますよ?◆あと。観ゴタエがあったのは「会話の妙」でした、そうそう、3人が話をしてる時って、こーゆー混沌だよね!ってのが見事に達者に再現されている♪ 原作が戯曲なのよ、会話劇なのよ。いいシナリヨですぞ。
『エル・ブリの秘密 世界一予約のとれないレストラン』
 「エル・ブリはスペインにある三つ星レストラン」とだけ知って観ればぢうヴん。映画にまで撮ろうと思った理由は観れば解ゆ◆ドキュメンタリィです。でもテレヴィでやるよな、単なる「人気店のドキュメンタリィ」とはひとわぢ違う◆エル・ブリは、一年で半年しか営業しない。残りの半年間には「次の年に出すメニウ半年分」を決めてるんだ。つまり!毎年毎年メニウが総とっかえになる!?とゆうこと。この、開発の様子が描かれる◆もちよん「ユリーカ!」みたいな劇的な発見がドキュメンタリィで押さえられるとまで期待すべきぢゃない。それでも、この取材中に“発明”された新アイデワはすげい。これを毎年やってんだ、へえ!(100へえ!)◆日本の食材なんかがヒントに使われていると日本人として嬉しいZ。オブラートまでもが「日本のもの」扱いされていて、その使い道にも驚かされるし♪◆まるで「レストラン版『プラダを着た悪魔』、或いは『ファッションが教えてくれること』」(笑)みたいなのは、多人数を遣って上質を提供する時の宿命(笑)の故か。創作の辛さと悦びを味わわれたい。
『キツツキと雨』
 僕が2011年に観た映画は288本でした。そん中でこの(マスコミ試写にて昨年のうちに観られた)『キツツキと雨』は、僕的おもろい順ランキングで2位です!! ウヒョー!! 昨年公開のほぼすべての映画は今年公開の『キツツキと雨』の後塵を拝している!と断言して僕は憚らない◆『南極料理人』の監督さんだから「おもろい」を取捨選択する目は確かだ。今回の舞台は映画のロケを行っている山村、ゾンビ映画が創られる話だから、ホームグラウンドだ、ご自分の土俵で横綱相撲が取れる所以です♪◆映画の撮影に巻き込まれて、みるみる“お手伝い”をする木こり役が役所広司◆役所広司って凄いんだよ?(<それはみんな知っていることぢゃ?) たといば『山本五十六』では干し芋や干し柿の喰いっぷりがいい。若手にはできん! 対抗できゆのはせーぜ『はやぶさ 遙かなる帰還』の渡辺謙@飛不動のシーンくない? 「今の状況で伝えるべきこと」が解って演じるベテランを得て、『キツツキと雨』は綴られる◆僕の一番好きな台詞は「これさ、レール敷いて撮っていい?」ですよ(こっそりと明かす)。
『きみはペット』
 原作は日本の漫画。それを実写化した韓国映画です◆漫画って現実をデホルメした性格のものであるが故に、まんま実写に戻すとどっかこっかおかしい。もちよん「滑稽」を活かしたい時には有効、というかもってこいだ。日常ではあり得ない強調されたキャラクタや行動や環境が出現する訳なのでね。笑う対象としてはウッテツケ◆しかし。現実社会と比較して荒唐無稽に過ぎないか、と。出鱈目と違うのか、と。そー捉えられちゃいかねない場合もある。漫画の振り幅をまんま実写にすると、どーしても◆そこで!韓国映画だ!! 強調やデホルメが行きすぎているように見えても「韓国だから風習が違うのかもしれんなあ」(笑)って、きっと許せる!!(笑)◆美形男子を拾ってペット扱いする主人公のおにゃのこは雑誌編集者で、でも編集長に言いつけられる仕事が、酷い! これはないよ、アメリカ映画なら訴訟ものだよ。邦画でもこれは問題になるよ、と思うその「苦境」が、韓国ならあるかもな?って、赦せそう!なのが強みだ◆漫画の実写映画化に向いているでしょ?>韓国映画! 存分に味わわれたい。
『麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜』
 2011年8月9日付の日刊スポーツをご覧頂こう。「アナグラ」のコーナに我らが古川枝里子アナウンサが採りわげられている♪ その見出しが“映画「新参者」出ちゃいました”なの。昨夏には、その方がなぢみがあったからでしょうね◆「私のPON棚」担当の大矢博子さん曰く「ひがぴょん」ことミステリィ作家、東野圭吾が描く“加賀恭一郎シリィズ”最新作の映画化です。テレヴィドラマでやってたのが『新参者』だったのでこれをサブタイトルに掲げているけど内容としては別の、所謂「シリィズの次作」に当たります◆お江戸日本橋に翼の生えた麒麟像がある。その足許で腹部を刺された男が死んだ!ってのが今回の事件だ◆加賀恭一郎を演じるはミステリィ映画にこの人は手堅いに決まってる!<『トリック』の上田でも、京極堂シリィズの榎木津でも!の、阿部寛♪ 脇を固めるキャラクタは『新参者』からの流れで“おなぢみ”っぽいけどもちよん『新参者』を観てなくてもノープロブレム!◆そして。古川アナの出番がやってくるヨ! 上映開始後36分の辺りですZ。観逃さず、瞳孔に焼きつけよう!!
『世界最古の洞窟壁画3D 忘れられた夢の記憶』
 映画の世界に3Dが導入され発展してきた、そのすべてのテクノロヂィはこの映画のためにあった!!と言って過言ではないッ(断言)◆本当のこと言えば。実際に観ゆ前には、僕も、なんで?って思ったよ(回顧)。「壁画って、絵ぢゃん!」+「絵って二次元ぢゃん!」=「それを3Dにするて、3Dのインフレイションぢゃないのッ!?」って思考経路です。意味解らない!なぁんて豪語していた僕の、アサハカ! アサハカサカス!!◆観ると、誰もが氣づかされよう、「壁画は、二次元ではない」と◆こっちへ出っ張った岩の二面に亘り描かれた動物の絵がある。確かに「何が、どのように描かれているか」を見ゆだけなら二次元でぢうヴんだ。テクもモッチーフもそれで知れる。しかし◆岩がこっちに出っ張って見える3Dでこの壁画を観ゆと。氣づかされるのは「そんな壁面に絵を描いた“3万2千年前の画家”の、意図」だ。「当時の思い」だ。作者の心に近づくことができゆって、学術的に、美術的に、すげい意味のあることではないか。今後、美術品はすべて3Dで撮って、観せて頂きたいとつおく思う。
『日本列島 いきものたちの物語』
 ネイチャ映画好きの貴女に朗報! 「世界各国の動物や自然をランダムに紹介するネイチャ映画」を観ゆ時って事前にパンフレットとかチェキって日本からリスト入りしているのはどれかな?とか、知っておきたい人、いるんぢゃね? これが日本代表かあと感慨深く、その行に関しては特に、鑑賞したくなるぢゃんね?◆『WATARIDORI』のタンチョウとか。『オーシャンズ』のエチゼンクラゲとか。『ライフ ―いのちをつなぐ物語―』のニホンザルとか!◆他の動物ももちよん好き、でも日本に棲んでる動物だと思うとちょびっとだけ余計に贔屓しちゃう♪って人に朗報過ぎる!! 全編、日本に棲息する動物ばーかしで構成されたネイチャ映画ができましたよ! も、日本が誇らしい!!◆日本いっても屋久島とか釧路湿原とか、ちぃとも我々の住環境と違う大自然が観られるからすげい興味深い。そうして特筆すべきは!◆僕のいっちばんの萌えポイントはナレイションを当てている長澤まさみです。中でも「クマノミ」のキャラが!! のっとおんりぃ動物映像のみならず★ばっとおるそうナレイションもまた必聴♪
『僕達急行 A列車で行こう』
 森田芳光監督の、これが遺作となった映画なんだなあ。鉄道おたく、つまり「鉄入った人々」を描いたコメディですね◆長いこと僕は『家族ゲーム』の解釈に戸惑い続けていた、と思う。具体的に一点を挙げれば「横並びの食卓」のシーンのことですが(もちよん「夕暮れ」もそう)。あれを、アヴァンギャルドだなあと認識してました。なんらかのメタファなんだろう。イメィヂで捉えて鑑賞して、いつかどこかの心の琴線に触れることもあろう、とぼんやり考え、そうしてました◆本作、『僕達急行 A列車で行こう』を観て、少おし軌道を修正しましたよ? なんたって(意図せずしてではあっても)「本作こそが森田芳光の集大成」なんだ、ここに解法への糸口を求めるのも順当な流れでしょ?◆つーことで出てきたのが「スプン」のシーンですわ!(笑)<是非、映画を観て確認してみてね♪ これで氣がついた。「森田芳光監督は、おもろいからやっている」のだなあ!というとっってもベイシックなことに!◆最早ここに断言できよう。本作には、森田芳光の考える「おもろい」がフンダンに詰まっている!
『ロボジー』
 かの『スウィングガールズ』、『ハッピーフライト』の矢口史靖監督だ、解り易く∩面白く、映画を創るのに長けている!定評がある!!◆「面白く」は当然才能が要るしむづかしいハードルたり得ようが、実は「解り易く」の方が遙かに、バランス感覚とセンスが問われる、選ばれた者にしかなし得ない難題なの◆「おにゃのこがビッグバンドを組んで喝采を浴びる」だの「飛行機がアクシデントで羽田に戻ってくる」だの、すげい直球な設定で、でもこれを“観て楽しい映画”にアレンヂするんですぜー? 観客は「先が読めてる」のに、わくわく、メガ離せず観ちゃうんですぜー?◆展開に見当がつく、しかし面白い!て!! 本物だ!◆『ロボジー』(イントネイションは高低低低だそう!<低高高低でなく!)は「ロボットの中におぢいちゃんが入って動く」コメディだ、ほら簡単(笑)。でも惹きつけますから!◆具体的に僕が感心したのは、当然オイソレとぢいちゃんはロボットに入らない、最初拒む。そこに何が起こると「入る氣になる」のか?の見せ方だ! 横断歩道使いが、つくづく達者だヨ!(感嘆)
アルファベット
『NINIFUNI』
 今やアイドル界のど真ん中はももいろクローバーZだ。ただ、本作に出演しているのは「ももいろクローバー」ですZ!◆この意味がお解りの方には存分に本作を「理解」し「咀嚼」頂けるでしょう。そーではない方々に、ちょこっとアドヴァイス◆本来「事前の情報」が必要な映画って、違う!と思います。創作は作品内ですべてが表現されているべき。たとい続き物でも、一作として区切って発表するからには「単体でも完成」されてなくっちゃ◆なので以下のことは知らなくてもかまーない。『NINIFUNI』は愉しめよう。ただ、知ってる人には意味がより強力に伝わる。そもそも監督は“解って”創ってる訳だし◆何を言っているかつーと。映画の中でももクロちゃんが持ち歌『行くぜっ!怪盗少女』を披露します。その曲に於いて最もテンションが特徴的に表現される、かなこぉ↑↑の「えびぞりジャンプ」。このシーンの描かれ方が必見。この対比のために起用されている◆ここでかなこぉ↑↑はえびぞりジャンプをしてると知って観る者はサイワイである。宜しかったら、お歌の予習をしとくと吉♪
『SHAME―シェイム―』
 まあ、監督名でも見てみてくざさいな↓。観なきゃ!!って思った?(笑)◆監督の同姓同名話休題! 本作を紹介する時によく遣われるフレィズは「セックス中毒」の男の苦悩、とかです。所謂「依存症」と言い換えられる方の「中毒」ですね。そんな主人公の生活が綴られる◆たぶん、「病的とまで言われうる依存」であっても、辛さとか苦しさは傍から見てて判らない。前々から思ってた。ドラッグでも煙草でもアルコホルでも、依存の辛さは本人にしか解らない。その最も顕著なのが本作で描かれている奴だ!◆単に「肉食系男子」やん!としか思えないし。「好きでしてる」し「犯罪ぢゃない」し「できないって悩み(笑)ならともかく、何が文句がある?」としか捉えられない。テーマがこれだと、ここまで「何が悩みなのか解らない」ことがあるのかと驚くばかりだヨ◆だから。こんな時には「知っておく」ことが一番肝要でしょう。こんなところに問題があると認識できる、それが最大の「観た甲斐」になろう◆もちよん観た甲斐のその二はえっちぃシーンだ(笑)。R18+だから。お愉しまれますよう♪

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