「招福!きねま猫」2011

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『あなたの初恋探します』
 韓国映画イーコール貪欲映画だ!(ズバッ) 面白は、隙あらばスグサマ導入するに吝かでない。「初恋の人捜し」がメーンの本作もいろいろ観客が好みそうなサーヴィスや小ねたが盛ってる!◆ヒロイン側にはみんな大好き、「ハリウッドの成り上がりミウヂカル」のファクタが加味されている。いっそこれをメーンに大上段に構えたミウヂカル映画よりか観客はシンクロし易い!かも◆“初恋の人捜しを請け負う”主演男性キャラクタの前職は、ツアーコンダクタで、『冬ソナ』ツアーの日本のおばさまたちの相手をさせられる! のみならずこいつの部屋にはトニートニー・チョッパーのでっっかいぬいぐるみがあるぞ!? これアキラカに、日本の観客は萌えるでしょ!?◆こーして一回跳ね返って触れる日本文化のなんと興味深いことよ! 韓国ではそんなふーに捉えられている位置なのかと知れて。よくぞ盛ってくれた!と感謝します、私◆肝心の“人捜し”は、最早映画の1ヂャンルといっていい!モッチーフでしょ、今や。『アメリ』大好き∪『ジュリエットからの手紙』大好きな人はこの映画をご覧じろ!

『アリス・クリードの失踪』
 理想を言うと、僕の希望を言うと、何の前情報も入れずに観てほしい。いきなし観て「すげえ!」って感想を抱いてほしい。もっと言えば「アリス・クリードが失踪する話だ」とも一旦忘れててもらいたい(爆笑)<それタイトルなのに!! 何故かは観た者には解る(笑)◆でも観ゆ映画を選ぶ際にそんなギャンブルできないぢゃんね? いちよう、どっち方向の映画?とかミドコロは?とかくないは知りたくなるわなあとも判る、だから泣く泣く書く(お、韻)◆たといば他のメディワでばんばん紹介されちゃってるから不承不承(笑)明かすけど。「登場人物は3人だけ」って、本当は知らずに観た方が観てる途中で氣づいた時に期待感が高まるんだよね?。アリス・クリードが2人組の誘拐犯に誘拐されるこの話が展開していくと、どーやっても他人が関わってくんぢゃね?って思う。そこをどー表現してるかとか、どーか3人だけルールを守ってくれないかとか、楽しみだったもん◆是非、この映画を観ゆ人は、タイトルが出るタイミングをチェキってみてくざさい。僕には期待通りに嬉しかったことなのでね。

『アンストッパブル』
 「無人暴走列車を止める」話だ◆と聞いて思い浮かぶは『カサンドラ・クロス』です。名作だったよね〜。併映の『ラストコンサート』なんて僕はサントラ買っちゃったほどだ(望遠)◆そんな「昭和」なテーストに思いを馳せて臨んだら。ナニコレ!! 21世紀も10年が過ぎた現代にこんなアナログなパニック映画がこんなに面白いって!!◆2001年に起こった実話に基づいてる、ので超人や未知の秘密兵器は登場しない。人間の知恵と行動がミセドコロだ◆語り口も巧みだ、次々示される軌道の周囲の状況群?子供たちの乗る「鉄道安全教室」とか「スタントン大曲がり」とか「亜鉛工場」とかは、どれひとつ取っても列車が突っ込んできたら大危険!ぢゃね?(しかも中には暴走列車がかすりもしないフェイクも含まれてる!) でかいスクリィンで観たら氣持ちいいこと間違いなし◆あと下記の「出演」の項を書いてて氣づいた小ネタ。この映画、ケヴィンって名の俳優が多すぎる!! 3人もいる!◆ダンはギャルヴィン、コリガンはワーナー警部、チャップマンはバニー役だ。登場したらチェキって頂きたすぎる!
『イップ・マン 葉問』
 ブルース・リーの実在のお師匠さんがイップ・マンです。漢字で書くと葉問。つまりタイトル↑は姓名だ。ほら、監督の苗字↓がイップでしょ?◆実は『葉問』の15年前の様子を描いた『イップ・マン 序章』って映画がある。そっちの名古屋での公開は8月だから、先に『葉問』観ときゃ無問題!! 回想シーンのように冒頭に軽く出てくるし、解るはず◆『序章』にて空手の達人の日本人将校を演じるのは池内博之だそう。それもひとまずは8月のお楽しみ!にして◆今回の舞台は1950年、悪役は西洋人だ。ボクシングと中国武術とでどっちが強いか闘うよ◆ここで明かそうか、イップ・マンを演じるドニー・イェンが、試技の最中にも寡黙で口を瞑っている表情もあろうけど、CBCアナウンサの塩見啓一さんにそっっくり!うり双子だ!! ひゃあブラボウ(歓喜)♪◆その塩見さん似が、サモ・ハン・キンポーvsボクサの対戦シーンではリングサイドで観ている!!! この図式って、かの『あしたのジョー』を彷彿させるではないか! うわもうCBCのリスナさんは大挙して観ゆべき過ぎる!!必見にもほどがある!

『イリュージョニスト』
 とぼけてるぞ。やったぁ!! このおとぼけこそ期待したテーストだ!!(狂喜)◆オリヂナルの脚本は『ぼくの伯父さん』のジャック・タチが半世紀も前に遺したもの。それを『ベルヴィル・ランデブー』のシルヴァン・ショメが脚色&監督したアニメイションです。まさにおとぼけにおとぼけを掛け合わせ融合した、おとぼけ界のサラブレッドぢゃん!◆ほぼ字幕は出ない。動きで心情は伝わり、動きで楽しい、そして根底に流れるもの悲しさ。この低体温のおかしみこそがおとぼけの真骨頂だ。決して強く主張しアッピールする押しつけがましい笑いぢゃない◆もはや時代遅れの初老の手品師が少女に懐かれ、行動を共にするストーリィです。せつな系、且つおとぼけ系だよ。せつなとおとぼけはよく似わう◆僕が好きなキャラクタは「肩ひもストラップが余りまくっている女性スティヂ歌手」と「後肢がタイアの犬」です。好きなシーンは絶対にみんな大好き!「看板に彩色する」行だ◆バストショットなんてほぼない、ロングショットで綴られるアニメイションだから、劇場で観ゆべき。そのように創られている。
『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』
 元旦にCBCラヂヨを聴いていた人だけ判って頂けばかまーないが『ホップステップうさぎ年!』内で由佳うさぎが「今年流行る!!」と預言してた女優こそ、本作のヒロインを演じている大政絢です。預言の信憑性はみんな観て確認してみればいいんぢゃ?◆所謂「ラノベ」にカテゴライズされる大ヒット小説が原作だ。僕の経験に基づく一般論を言えば、ラノベの映画化って期待できゆ!(力説)◆なによりヂュブナイルなのがいい。学生が主役だってのは「一瞬で解り、入り込み易い」とゆーアドヴァンテーヂになる。加えて由佳うさぎ推しの女優が制服姿を晒してくれる訳だし(はぁと)◆ラノベは多く、「簡単なミステリィ」の形を採る、ってーのも映画向きです。込み入ったミステリィ仕立てを、神経研ぎ澄ませて観落とすまいと臨むのも創作に触れる醍醐味だけど、自分の都合で巻き戻し観直すことができない映画というメディワにはラノベくらいのSF(少し・不思議)ぐわいの「種の解り易さ」ってはっきりと相応しい。適材適所すぎる!◆みーくんとまーちゃんの数奇な間柄を愉しんで観るとよいよ♪
『永遠の僕たち』
 男の子は「死」の方向を向いている。遊びも、「知らない人の葬式に勝手に列席する」だの「アスファルトに倒れた自分の周りに白墨で人型を画く」だの。解りやすく訴えられる死への興味!◆おにゃのこは「生」を指向している。モチーフとしては「ダーウィンが好き」で「進化が好き」。ともに生きる象徴だ。但し、このおにゃのこの境遇たるや、癌に冒されていて余命が3カ月だ◆この2人が出会い、過ごす日々が綴られる。ここにもう1人加わる◆アメリカ映画だし、監督もキャストも外国人で占められた中で、唯一、加瀬亮が日本人キャストとして参加してます。服装は“特攻隊員”。第二次大戦で死んだ幽霊の役だ◆死と生、男の子とおにゃのこの間にあって、加瀬亮のスタンスは「自死」の象徴ですよ? これって、本当に凄い発見、斬新にして画期的なアイデワなんだけど、「日本人って世界史上、空前絶後、他に類を見ない、自死のアイコンたり得る民族」(!)なんだ。「カミカゼ」然り、「セプク」然り!◆生と死と、自死。このトライアングルの中で道が模索されます。なんて整ったバランス♪

『エンジェル ウォーズ』
 「金髪ロリ顔の白人のおにゃのこ、その名もベイビードールがミニスカセーラ服にサイハイ穿いて日本刀で闘う」て! 萌え過ぎる!! 中野腐女子スターズのきゃんちもtwitterで「あのセーラー服はほんとカワ(・∀・)イイ!!」って言ってるし♪ 映画が大好きだろう監督が、自分が観たいと望む映像を撮ったんだ。センスの合う者にはこんなに美味しいことはない◆何を観せれば効果的か「解ってる」例を挙げよう。ベイビードールが地面に刺さった日本刀を引き抜きにくる。カメラの目線の高さは絶対領域の位置だ。近寄ってくるとスクリィン全面がベイビードールの絶対領域になるいきよいだ!! 再度言おう、「萌え過ぎる!!」◆映像はミドコロだらけだ。一方ストーリィは、ひとすぢ縄ではいかない。すぐ全貌が解るような単純構造ではない。今映っている、なにが空想でなにが妄想なのか、または「映画演出上の表現」なのか、各自観て判断されたい◆なにが「現実」か、読み解くのも面白いし、ただ映像に酔い、身を任せても楽しめよう。ひとつ確実に言えるのは、決して飽きさせない!つーことですぜ!!

『エンディングノート』
 創作に於ける「人の死」って演出が施されてる。「死は感動的」であり、「死の瞬間に周囲の者の心は一番揺さぶられ、観客に伝わるような表現が観察される」とかばっかでしょ?◆この映画は監督の実父が癌を宣告され、死ぬまでの生活を追ったドキュメンタリィだ。監督は家族をホームヴィデヨで、なんかあったらすぐ撮る子だと認識されてるので、被写体である父親もカメラの存在を敢えて意識しない。故に遺すことの出来た記録だ◆医師の、本人告知に関するやりとりを観られたい。ドラマなら逡巡も描かれようがこれが現実だ、これがプロの医師の対応だ◆死を迎えるに際しても、予想より、直前まで元気で、そしていきなり“弱る”。いよいよ臨終のシーンは盛り上がりもなく静かに、ただ覚悟の上で寂しい◆つまり「現代の死の迎え方」の記録という民俗学的な意味でも価値が絶大です、これ◆も一作。TOHOシネマズ名古屋ベイシティでやはり今日から公開になる『監督失格』も観るべきだ。こっちは予告されない「急死」の状況が凄まじく、リワルに訴えるから。これは創作の演技では誰にも創れない。
『男たちの挽歌』
 86年にジョン・ウーが撮った香港映画のリメークです。製作総指揮にジョン・ウーがちゃあんと名を連ねてて、所謂オスミツキ♪◆「脱北」の際に兄弟が生き別れ、やがて出わった時には兄はコリアンマフィア、弟は韓国警察の刑事になっている!ってお話だ。描かれるのはテッテ的に男の世界!◆どこまでテッテーしてるかつーと“名前を呼ばれる女性キャラクタ”がいない!! 印象に残る女性キャラは「食堂のおばちゃん」のみ。あとは、マッサーヂ嬢がちらりと映るくないではないかな◆ヒロインもマドンナも一切出てこない。つまり。男の行動に恋愛由来の衝動はない!と言っている。うわもう逆に萌える人多数なんでは?◆別にラヴが人生で最大に重要ごとぢゃね?し、と考える人が創作に於いて今まで軽んじられてた方が不自然だった。ようようここへきて、「性愛を重視しない生き様」って今ブームでしょ? 草食系男子への、これはひとつの提案と言えるのでは? 鑑ぢゃ?◆「筋」を通す男の「道」に、異性のファクタは不要だもんね、だから故のこの邦題です。ハードにボイルドな男たちを観てね♪
『カイジ2 人生奪回ゲーム』
 「沼」が、実写になった!! これだけで観ゆ価値ありッ!! 見逃すな!!◆『カイジ』は賭博をしまくる漫画だ。やりとりするのは命、だったりする設定だから本氣度満点♪◆そして勝ち進んでいく(笑)<勝つからカイジなんだよね?。一見、現実世界にある賭博よりキビシーギャンブルが登場する。そんなん!誰もチャレンヂしまいよ!!(悲鳴)と思う賭けが、へっきで提示され、しかし“追い込まれた連中”は一攫千金を狙って挑戦し、当然のように没落する! それが醍醐味。そしてその“システム”に、カイジは、勝つ!!のよ、爽快にして∩痛快♪◆つまり原作者の福本伸行がものすんごい「考えた」賜物ってことです。サイコーに難題な賭博を設定し、その必勝法をも考案する訳なのね。素晴らしい!人間はここまでアイデワを思いつけるものなのか! 天才!!>福本伸行◆あーもうご託はいいや(笑)。今回の「沼」ってのはパチンコ台だ。漫画で読んだ時にも究極面白かった! なんなら観ゆ人みんな先に漫画を読むといい。落ちが判ってても、それでもすごいわくわく楽しめるから! えっと、賭けてもいい!!(笑)

『カウボーイ&エイリアン』
 『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』が先鞭をつけてくれたのだ、「UFOは、宇宙人は、エイリヤンは、なにも文明が発達した今まで来るのを待っていてくれた訳ぢゃあない」ぞ!ってんで西部劇の時代にUFOが襲来する!!って物語ですよ? きゃっほー♪◆もう言いたいことは言っちゃった(笑)。あとは観てもらえばいい◆主人公は「きよくを無くした男」だから、よくもまあ都合よく(笑)観客とおんなし立場で、手探りで状況を把握し情報を得ていかざるを得ない。どーなんの?どーすんの?左手首のがっちょんがっちょんメカニカルブレスレットはいったいなぁに?本人も解ってないみたいだけど!?って、みいんながダニエル・クレイグになった氣分でのめり込んで観たらいい♪◆製作総指揮がスピルバーグで、つまりは『トゥルー・グリット』の西部劇リワリズムに上記の意味での『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』を導入した、すなーちいいとこ取りだと思って頂いてかまーない!◆タイトルが「vs」でなくて「&」なのにも意味があるかも(意味深)。深読みしてオッケイ!
『奇跡』
 是枝監督の描く子供たちは「本当みたい」だ。子供たちを巡る環境が「本当みたい」だからですね◆もっと言えば、大人たちの挙動が「本当みたい」なんだ。この映画に出てくる大人たちは誰一人として「人生を子供のために費やす」者がいない。ちゃんと自分の人生を生きている。それってフツーのことでしょ?◆自分の人生を生きながら子供に接してる。親だろうと子育てが生活のすべてぢゃない。母親は久しヴいのクラス会に出て、祖母とともにフラダンスを習う。父親はバンド仲間を家に呼び雑魚寝する◆教師もそー。自分の人生を生きた、実体験に基づいた「教育」をする。だからませた小学生女子なんかに「教育委員会に言いつけて辞めさせてやる」みたいな陰口を利かれたりする(笑)◆でもこれリワリティだ。子供は、自分の人生を生きる大人を見て学び取ればいい。皆そーして成長してきたでしょ? 是枝監督の本当っぽさはここにある◆全然別の話。この映画には「鳴きながら口からビームを発するあひる」が出てくる。これ、必見キャラクタだから!! 今年のヲカベミー助演あひる賞をあげたい!

『ギャルバサラ ―戦国時代は圏外です―』
 僕は『戦国BASARA』ってゲムーはやったことない(つーか今ここで名称を挙げるために調べて、はぢめてゲムーが大本だと知った)が、その名に見覚えはあるし、知る人ぞ知る(パチスロ台にもなってるげなで、僕はパチスロもしないが、とにかく!BASARAて超有名なの!!)だから『ギャルバサラ』と聞けば「ああ、戦国ものね?」と見当がつくほど定着したイメィヂを持つみたいね、“バサラ”部<てか“戦国”部を外して意味が通るて!! つごい認知度!!◆そう、『ギャルバサラ』はJKたちが戦国時代にタイムスリップする映画ですぞ。今やクレヨンしんちゃんも戦国時代にタイムスリップする時代だ、同じことがJKに起こっても不思議はない(笑)◆もちよん主眼はJK同士のやりとりにあるから、現代を回想するシーンの観応えこそ半端なく充実してる♪ 一方、戦国時代パートには歴史に疎い者でも解るようデホルメが施されている上、巧いぐわいに「信長が安土城を築城する前」の「岐阜城」が舞台だから、我がCBCのリスナ層には地元だ、なぢみありまくりだヨ♪ 取っつき易いことこの上ない!
『クロエ』
 ジュリアン・ムーアが疑心暗鬼を発動した時。それが図星でも勘違いでも波乱を呼ぶ(笑)<映画だから、それを作品に創りわげてる訳だから、当然だけど<たといば『フォーガットン』とか顕著だった、周囲が否定するのに疑心暗鬼で突き進んだ揚げ句えらいことになってたでしょ?◆それが今回またも発揮される!! 旦那の浮気を疑うのだ。もちよん言い分はあるし疑うに至った理由がある。そこでなにをしたか?◆投入されたのは、ひょんなことで知りわった娼婦だ。旦那を誘惑させて、よろめいたら有罪だとゆーのだ、ぎゃっ! なっなななにをするか!! そんなこと企んだらどー転んでも映画沙汰を免れないぞ!?(笑) そしてそのとーり、こーして公開される訳だ! ジュリアン・ムーアが自ら立てた波風が、甚大なる被害をもたらすさまをご覧じろ◆そうして。こんな子に言い寄られたら男はやヴぁい、かわゆすな娼婦役こそが絶賛好評「きょーれつ!もーれつ!!アマンダ・セイフライドまつり!」中のアマンダ・セイフライドだ。『ジュリエットからの手紙』とも『赤ずきん』とも違う魅力に痺れてね♪
『恋とニュースのつくり方』
 「野心と向上心を持ってる―具体的には就きたい職業がある―パワフルなおにゃのこ」映画って、既に1ヂャンルを築いている定番だ。『プラダを着た悪魔』しかり<例はいっこだけ!?◆今回主人公が志望する職はテレヴィのプロデューサ。就職までに一波乱、就職後は大波乱!って図式、楽しいに決まってる!!◆「基本的なスキルは兼ね備えている」とゆー設定も流石だ。たといば『タンポポ』で宮本信子は、学んで習得できる訳ではない能力、オーダ順を瞬時に覚えるとゆー“素質”を発揮したでしょ? 「参戦の資格」を持つ者の奮闘ぐわいを観て♪と言っている、その手法がちゃあんと導入されてた◆あと「早朝番組」を表現する上での「嘘」が上手(笑)。いっこ言うと「番組前にミキサが大欠伸する」って。嘘だい◆4時の番組のために1時半に起きるよーだが、幾ら時刻的に早くても起床後2時間半も経ったら欠伸なんて出ない!<朝PON勤めの実体験として判る◆でも映画に於ける早朝の演出としては正しい。面白くなるよう映画向けの効果がフルに注ぎ込まれてる訳だ、自信を持って薦めれ過ぎる!!

『恋の罪』
 今、園子温の映画を観逃すべきぢゃない。めっちゃ脂がのってるし風も吹いている!!(笑) 観たら得しかしない!◆廃屋になったアッパートで女性のばらばら死体が発見される。街娼が入り込み仕事に使うような建物だ。捜査が進められ、意外な真相が発かれる!とゆう物語です◆メーンで出演する女優さんは3人。そのーち水野美紀は刑事だと早々に判るけど、被害者が誰か?は延々判らない(にやりん)。これってすげい上級なミステリィぢゃんね? だって。殺害した犯人が判明するまで被害者も判らないんだ、すごッッ! ストーリィだけでもラストまで惹きつけられる◆それだけではない。園子温監督ならではなのは、神楽坂恵、水野美紀、冨樫真という3女優がみぃんなまっぱになるのよ。もちよん展開上の流れとキャラクタを表現する上での効果とが相俟って、必要なんだけども。邦画でここまできっちんと逃げずに「当然のヌードシーン」が撮れる監督ってそんないない。女優さんたちも監督に信頼を置いている訳だ◆こうしてすべての面に於いて園子温の映画はより上質となる。観て、得しかない!

『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE』
 原作である週刊少年ジャンプの連載漫画は35年とゆう長期に亘って支持され、「なんでもあり」とゆう懐の深さも持っている。そこへ、キャラクタもの主人公を演じたら「西遊記の孫悟空」とか「慎吾ママ」とか、他の追随を許さない香取慎吾が両さんを演じるんだ、これで生まれる化学反応が愉快でないはずがない!◆なぁんて言ってるけどこれ、2009年の夏にテレヴィドラマになってて。実績はあるの◆テレヴィシリィズの楽しみは原作の“あの”キャラクタを誰が演じどんなエピソードを見せてくれるか!?って興味にあった。大喝采したのが「オリンピックイヤーにしか目覚めない日暮熟睡男」をテレヴィ放映の(オリンピックのない)年に無理矢理起こしてみたとゆー回だった。わはは。なんちうファンーヴィスだったことか♪◆今回の映画は、もちよん葛飾区亀有周辺を舞台に事件が起こるオリヂナルストーリィ。『男はつらいよ』的な恋心も描かれてシリィズ化も期待できゆし。Doleバナナが出てくるのも香取慎吾の故(笑)だ、今のこの状況下で観た方が絶対に楽しめる、より笑って観れる。断言できゆ♪

『婚前特急』
 吉高由里子って『蛇にピアス』やったせーもあって「必然ならどんな役も演じるんぢゃ?」と期待できゆ。そんな女優が主役、って「展開が読めない」に等しいよね? それ、すげい価値ぢゃん!◆5股をかけてる男らと片っ端にチューをしても、自然体に映る。「ホントの吉高由里子ちゃんはそんな子ぢゃない」とか余計なこと(笑)は最早思わせない、ただそーゆー行為を選ぶキャラクタって認識のみ与えられるって、貴重だ◆どんな流れも勿体ぶらず気負わず意味深にしないで表現できゆ主演女優を得てしまえば、あとはいよいよストーリィの腕のミセドコロってことでしょ?◆つーことで、上記の5股を少し清算しようと試みる吉高が自分の首を絞める(笑)ラヴコメですよ。死亡フラグが立ったのは「切ろうとした相手を深追いする」箇所でした。もともと憎からず思っている故の同時進行だから深追いは深手に通じると氣づかないのだなあ。なぁんて、岡目八目だとすげい解る!!(笑)◆その分岐一箇所を見誤っただけで後はごろごろとずぶずぶと沼に嵌っていく神展開だ、このラストには驚愕必至ですぞ!
『サンザシの樹の下で』
 やったぁ、チャン・イーモウが、純愛映画に戻ってきたヨ!!(雀躍)◆チャン・イーモウは表現者として多才ですげい(<みんな知ってようけど改めて言うけど!)。『HERO』、『LOVERS』、『単騎、千里を走る』なーどなどなどアクションやら人情ものやら、エンタテインメント的に多彩な佳い映画を頻発してます。ただね、でもね◆僕的にはやっっぱき『初恋のきた道』なんだよなあッ! チャン・イーモウ監督の純愛もの、萌えすぎる!!◆『サンザシの樹の下で』はド直球の純愛だ。純愛って設定がすごくむづかしくて、つまり行うべきは「プラトニックラヴ」だけど、フィヂカルな接触を伴わない大人のラヴって並大抵の困難ぢゃない。今回の設定は文化大革命時代の中国、70年代初頭です。それでもそんな、プラトニックとかなかなか、ねえ。主人公の友達はちゃあんと妊娠とかしてるし。だから「よりによって稀有な例」を観せてくれる訳だ、いいぢゃん、稀有!!◆【問】川を挟んで愛おしい人と向かい合った時、どうしますか? 答えは、この映画にある!! 観て驚いたらいい、これぞ純愛ぞ!!!
『ジャッカス 3D』
 あのジャッカスの新作だ◆「あのジャッカス」と聞いて判らない、未体験の人は覚悟して(笑)、不快に思っても怒りも責めもしないと自分に約束して観てね(R-15指定だヨ!)。ただ、マスコミ向け試写でこれだけ笑いが挙がった映画は近年ないことは確か(もちよん全員「判って」観た上で)故に推します、私◆僕は試写の時に中川コロナのフードコートで梅おろしかつ丼を食べて赴いたら、パラマウントのプロモータさんに「大ぢょヴですか? ジャッカスの前にかつ丼なんか食べて」って氣遣われた! あ。そーか失念してた、わあ(追記:大ぢょヴでした)◆3Dの多くが無駄(笑)なのもジャッカスらしさだ。ちなみにいっちばん画面から飛び出してくるのは吹き戻しです。わはは、あのシーンだわはは<具体的には内証◆本編前の、3Dだとのアナウンスのプレゼンタはビーバス&バットヘッドだ。そう、こいつらが成長しいい大人になって、でも揺らがず同じテンションを保ち続けた時。ジャッカスが産まれるのだ。そーゆ映画です(笑)。ビーバス&バットヘッドに造詣の深い人はきっと愉しめる!

『ジュリエットからの手紙』
 これからの1カ月間を「きょーれつ!もーれつ!!アマンダ・セイフライドまつり!」と命名したい(個人的に)◆本作主演に続き6月4日公開の『クロエ』では助演、6月10日公開の『赤ずきん』では主演をしている。この怒濤の攻勢を機に、お目目がおっきくておでこ丸出しのカワユスなアマンダ・セイフライドにどっぷり浸かって好きになったらいい♪◆本作は“初恋の相手”捜しのお手伝いの物語。いわば『アメリ』の「ブルトドー捜し」のパートをフンダンに展開するんだ、面白く∩感動的なのはウケアイに保障します!◆それで描かれるのは人心の移ろいの機微です。変わらぬラヴ、氣づくラヴ。そして終わるラヴまでも。機微!まさにこれぞ機微!!◆実はこの映画、原題は“Letters To Juliet”ってゆうの。つまり「ジュリエットへの手紙」(!)だ! 邦題と主従が逆転してるよ!?◆このお話でスポットを当てられるべきは誰か?ってのがアメリカと日本では捉え方、推しぐわいが違うってことなのね、これって興味深くね? 観たら是非、自分ならどっちのタイトルをつけるか考えると面白くってよ!

『処刑剣』
 3月19日公開の『イップ・マン 葉問』から6月18日公開の『孫文の義士団』まで、(僕の心の中で)「きょーれつ!もーれつ!!ドニー・イェンまつり!」絶賛好評開催中! この際ドニー・イェン主演作を満喫しよう♪◆その中堅となる『処刑剣』の舞台は明の時代。ドニー・イェンは14の武器を仕込んだ道具箱を持って裏切り者を追う。当然追跡する先々でバトルが勃発する◆敵キャラクタがいちいち魅力的だ。オススメはケイト・ツイです。役名は、プレス資料では「トゥオトゥオ」になってるけど、字幕の表記は「脱脱」だ。この漢字の役名が繰り出す技にめっっちゃカンケーする! 実は冷静に考えたら意味のない技だ(爆笑)が映像にするとすごく映える! これぞエンタテインメントの醍醐味♪◆のみならずこの技、偶然破られるよ?(爆笑II) 意味のない技にたまたま弱点があるて! テッテ的に楽しい◆あと、矢も槍もやたらと“貫通”する。刺さって止まると、助かってるんぢゃ?って思うでしょ、突き抜けちゃ言い逃れは効かない。やられぐわいに容赦がなく、潔い! こんなバトルが観たかった!

『人生、ここにあり!』
 希望っていうか温かい心になれるっていうか。前向きだよ◆「人が生きる」ためには働くべきなんだなあと思わされる。ACのCMでも支え合ったら人になるとか歌っているでしょう? 支えられるばかりでなくて、人のためになる「働き」をするのは生き甲斐になると、それが人生だと、再確認させてくれる。だからこの邦題なのね(ちなみにイタリヤ語の原題の直訳は「やればできる!」です)◆主役は「精神病院に入っていた患者たち」だ。過去形になってるのは、1978年にイタリヤでは世界初の“精神病院廃絶法”ってのが公布されたから。病院内に「隔離」されていた患者たちは「一般社会で生活させるため地域に戻された」そうで、その人々がモデル、実話を基に創られた映画です◆ドキュメンタリィではプライヴァシィに抵触しすぎてて当然撮れないことがある。たといば「彼らが社会からいかに拒絶されているか」って状況だ。ちゃあんと創作側の意図に沿って「闇」を“的確”に表現できゆのは物語の強みだ、それが活きている◆彼らの環境や心境を是非知ってあげてって思う。まずはこの映画から。
『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』
 ゲームのルールを現実世界に展開したら!素敵ぢゃん!(僕にとって) 漫画なら少年サンデーの『神のみぞ知るセカイ』とかある。あれはギャルゲに特化してるけど、もっと、アクションとかアドヴェンチャとかRPGとかまで多岐に亘って導入したのが本作です◆22歳の男子、スコットの生活がゲーム仕立てで描かれる。そもそもゲームおたくで、カノジョに誇る知識もパックマンに関する蘊蓄。おデートもゲーセンで「ニンジャ・ニンジャ・レボリューション」に興じるほど。好きな子の元カレが襲ってきてバトルモードになったり! そいつを倒すとコインが手に入ったり!しますぜ?◆世界をゲームで解釈するとこーなる、と言っている。辻褄や繋がりが、ヂャンプしたり不親切なところまでゲームっぽいと思ったらいい! 受け容れられる者(僕みたいな!)にはこれほど痛快な表現はない!◆冒頭のユニバーサルのロゴデザインと曲からして、地球がドット絵で音楽は打ち込みの電子音だ!(昂奮!) その時点で既に観客は「この映画を愉しむに相応しい選ばれし者」か、篩にかけられてる訳なのよ♪

『ステイ・フレンズ』
 原題は“Friends with Benefits”だけど「ベネフィット」って日本語でなぢみがないので意訳した邦題です。ちなみに“benefit”は新英和中辞典に拠ると「個人または集団の幸福[福祉]につながる利益」だ、この映画では「肉体関係だけの契約のお友達」って意味ですな。もちよん、いつしか心も惹かれてきちゃうって、コメディです◆一般論をいうと最近日本で公開になるアメリカンなコメディって、面白い!! 『アザー・ガイズ』も面白い!『ラブ・アゲイン』も面白い!! 命懸ける!◆これらのコメディはどれも映画が好きなほど楽しめよう。既存の作品を結構挙げていぢるのでね。たといば『ステイ・フレンズ』はハリー・ポッターくらい知っておくと一層面白い。但し当然知らなくても愉しいけど◆でも、もちよんそれだけに留まらない。『ステイ・フレンズ』に秀でているのは才気煥発なシナリヨだ、台詞まーしだ、俳優のテンポだ、そしてモッチーフでありアイテムだ◆台詞とテンポは観て、実感して頂きたい。アイテムは“フラッシュ・モブ”に大期待して臨んでね♪ テンション上がるから。命懸ける!!

『スパイキッズ4D:ワールドタイム・ミッション』
 『スパイキッズ』シリィズの久ヴぃさの新作!! 前作は2003年の『スパイキッズ3―D:ゲームオーバー』だ。8年も前に既に3Dを実現した『スパイキッズ』だからもはや3次元では収まらない! 今度の映画は4Dだ、4つ目の次元は「匂い」だよ!◆劇場の入り口でスクラッチカードが配られる。上映中、スクリィンに出てくる指示に従って擦り、指のによいを嗅ぐのだ、わはは。このカード、「限定100万人がもらえる!」と謳っているので、なんとしても100万1人目にだけはなる訳にいくまい、急いで観にった方がいい◆子供でも観られる文法で描かれてはいる。でも。やってることは大人でも爆笑するよなことばかり(笑)。さすが、ロバート・ロドリゲスは解っている。だって、あの超弩級美人のジェシカ・アルバが、冒頭から、くそ真面目な表情で、あんな状態で!!(爆笑)っていうか(内証)◆「綺麗な女優さんに間抜けなことを真面目にやらせる」と面白いつーのは、志村けんを引用するまでもなくみんな知っているでしょう? 大人だって眉を顰めつつ、好きでしょう? 絶対に好く、断言する。
『ソーシャル・ネットワーク』
 「馬鹿な主人公が、頭が悪い故に不幸に陥る」話なんて観たくもない。それ創作ちゃう。通常だ◆「頭のいい主人公が不幸に見舞われる」話は創るのが容易かろうので僕は好きません。予期せぬ災害を発生させれば出現可能だもん◆「馬鹿な主人公があれよあれよと巧くいく」話は痛快だけどひとつ間違うと不愉快だ(笑)。何のために人は努力すると思っているのか◆つーことで僕の大好物は「頭のいい主人公が成功する」物語だ、まさに本作だ!! きゃっほう♪◆フェイスブックの創業者、マーク・ザッカーバーグの実話です。この人の“成功ぐわい”は、昨年タイム誌が「今年の人」に選んだとか、資産の大半を慈善団体に寄附することに合意したとか、ニウスを賑わしたことでも知れよう、でも人間関係的には順風満帆ではなかったとこの映画で語られる◆起こされた2つの訴訟とその席でのマークの態度とが肝ですよ。「巨額の富を産む天才」が下世話な問題(!)に直面した際どう振る舞うか。そして女性弁護士の進言とは?◆いっそ恰好いい。現実の、これこそがヒーロか、映画にまでなる所以でしたぜ?
『タンタンの冒険 ★ユニコーン号の秘密★』
 もとレポドラ、18期生の土屋順子(敬称略)はタンタンが大好きだった! イラスト入りの小物を愛用とかしてた!◆歌手の大貫妙子もおそらくタンタンが好きだ、アルバム「コパン」に『タンタンの冒険』ってタイトルの歌がある!←これ、必聴。聴いてから観ゆか、観てから聴くか!?◆もう一人、タンタン好きの存在がこのほど判明した、それがスピルバーグです! 30年前公開の『レイダース/失われた聖櫃』の当時からタンタンを映画化したかったって! 年期入ってるゥ!!◆オールCG、但し本物みたい、というこの描写法はこの物語に最大にマッチしている。なんたってタイトルで「冒険」を謳っているんだ、いっそ“生身の人間には無理な動き”を“キャメラでは追えないアングル”で見せてくれた方が迫力あるでしょ?◆タンタンは行動派のヂャーナリストだ。この映画は「冒険は出たとこ勝負の生き様の中にある」と教えてくれるZ。すべて想定内だけで生きてて冒険なぞできゆものか。冷静とか机上の計算の外に、わくわくする冒険がある。タンタンはいっぺん走り出したらノンストップで痛快愉快♪
『ちいさな哲学者たち』
 1989年制作のフランス映画『春のソナタ』(僕は99年に名古屋シネマテークでリヴァイヴァル上映された時に観た)で、フランス人はご飯の時にも哲学談義をするって言ってたよ。ほう◆フランス語では日常会話で遣われる語彙が、まんま哲学用語になっているらしい。だったら幼くてもフランス語が操れるなら哲学的な議論が可能でしょ?◆ってんで本作は、幼稚園の4歳児のクラスで実際に行われた哲学の授業風景を撮ったドキュメンタリィです。もちよん最初はどの子もなぢめない。だから賞賛されるべきは先生だ。誘導とゆうか指導が、臨機応変で達者。テーマを与えて園児の答えを聴き次の質問をする。なんて巧い手綱さばき!◆そこで我々が観て学ぶべきは「何について議論することが哲学なのか」でした。4歳児でも考えることの出来ゆ哲学的な問題が、あるんだ◆映画がさらに描き出すのは個々の差です。翌年度まで続くこの授業で子供によって進捗度がこれほど違うなんて! 観たままを言うと、男女で、集中力にここまで差があるなんて!(笑) 四つ子五つ子の魂百までとはよく言ったもんだよ。
『ツーリスト』
 パリ警察に監視され中のアンジェリーナ・ジョリーが、ベニスに向かう列車中でジョニー・デップを引っ掛ける≒逆ナンする(!)ぞ、うわあ(動揺)。男性の観客はみんな、自分がツーリストなうの時にアンジェリーナ・ジョリーが声を掛けてきたら果たしてスマートな対処が可能か!?とか想像して観るとすげい、なんつーか、ジョニー・デップの応対は勉強になる(笑)◆ミドコロはもう、そこだ。ストーリィは金を狙われたり命が危なかったり、且ついろいろ真実にマスクが施されて展開するけど、事件も真相もラストには綺麗に収まる(笑)んだから流れに身を任せればぢうヴん。それよりかこのキャストだもの、行きずった男女がどんな交流を持ち如何なる会話を交わせば仲がとんとんとん拍子に進展するか、その中でもスタイリッシュな部類が提示されてる訳で、そこを楽しめば?◆僕的に具体的にためになったのは「女は質問を嫌うのよ」でした! これを言うのがアンジェリーナ・ジョリーでなかったら口答えするところだが(笑)悪いこと言わないからUこと聞いた方がきっといい!と思いましたぞ。
『塔の上のラプンツェル』
 ラプンツェル姫って西洋4大姫の一人だ。僕が決めた訳ぢゃなく、『シュレック3』でチーム組んで出てくるから(笑)ね、浸透ぐわいが知れよう◆うち白雪姫はディズニーの長編アニメイションの第1作目でした。シンデレラは12作目、眠れる森の美女が16作目で、だからどんなにこのラプンツェルのディズニーアニメ化が待ち望まれていたか、知れよう過ぎる!!◆「ディズニー長編アニメイション第50作記念作品」と謳われぶち上げられるに相応しいタイトルだよ、「残った最後の大物」ってこのことぢゃんね? 西洋人ならぬ、あまりこれまでなぢみがなかった日本の子たちは、この映画こそラプンツェルのオフィシャルだと認識したらいい◆吹替版のラプンツェルの声はしょこたんだ。ラプンツェルを塔から連れ出すフリン・ライダーの相貌はエイドリアン・ブロディを若くしたよないけめんだ。今回のお供の小動物はカメレオンのパスカルだ。ガラス細工のユニコーンにも惹かれるし。萌えポイント多過ぎ!◆ちなみに僕の一推しは「おにゃのこは髪を編むのが好き」の発見です。そうだったのか!(うろこ)

『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』
 どんな期待をしてもいい。期待に応える映像が観られます。予告編で目にしちゃっていようけど改めて、アポロ月面着陸の再現はすげいし◆シリィズも3作目で、みんな詳しく知っていようけども。簡単に言うと宇宙から来たがっちょんがっちょん変形するロボットが敵味方に分かれてバトルする話だ、敵は地球を支配しようする。味方は人間と共存しようとする。正邪が判りやすくロボットのカラーリングでも区別がつく、これでなくちゃ!◆タカラトミーが発売していたおもちゃの段階では(当然)“ある”パーツが組み変わって別の形状を造り出すけど、CGばんばんの映画にした時点で、凄まじい付加がつけられた。手品師が陰になってるところから“ないはず”のものを取り出すように、体積を遥かに凌駕するパーツがぱたぱたと出現しどでかいロボットを形作る! 変形ロボfeaturing錬金術だ、萌える!!◆今回の話でいっちばんかっちょういいのは、ねぢくれどんどん延長しながらビユに巻きつく蛇型ロボですよ。絵的に美しい♪ これをスムースに描くためにCG技術が発達した!と思って過言ではない。
『ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ』
 ナニーって、乳母のこと。横着い子供をしつける乳母がナニー・マクフィーだ。魔法の杖をドーン!!!!って地面に突き立てると最早子供はおとなしくならざるを得ない◆これ、5年前に公開された『ナニー・マクフィーの魔法のステッキ』の続編です。これだけ観てぢうヴん解るし楽しい、けど前作を知ってたらにやりん♪とするシーンが多々ある。「ナニー・マクフィーがはぢめて家を訪れる際のお約束」とかいぢってある(!)しね。宜しかったら予習をして観られてもい〜◆実は前作で、原作の児童文学『マチルダばあや』シリィズ全3作のよさゲな部分はみぃんな使っちゃったそーだ。そこで今回は脚本∩主演のエマ・トンプソンが「テーストを保ったまま、あり得そうなお話」を構築したんだって!◆そして導入されたのは「ナニー・マクフィーは時空を超えて存在する」ルールだ! あり得そう!◆確かにお子様向け(映画界の言いまーしでは「ファミリィ向け」)なとこもある(「空飛ぶ子ブタ」とか子供が喜びそうだ)けど大人が観て笑ける箇所も満載です♪ エマ・トンプソンは映画が解ってるなあ。
『忍たま乱太郎』
 原作は26年も連載が続いている漫画だ、当然「レギュラのキャラクタ」と彼らの「持ちネタ」が豊富に、フンダンにある。ややもすれば一見さんお断りの、なぢみ客向けの映画になってたやもしれない。逆に、初心者にも解るよう説明を加えすぎると今度はきっと熱心なファンには物足りなくなりかねないんぢゃ? 匙加減むづかしいと思います◆そこで三池崇史監督だ! 『ヤッターマン』や『ゼブラーマン』を観ればよく知れよう、三池監督は細かいネタの集合体、いわば「ごった煮」を、テンポよく且つ面白く且つ解り易く料理できる適任者ですよ!!◆それが一番発揮されたのは「食堂のおばちゃん」だ。これなら贔屓筋にもご満足頂けよう。知らない人にもキャラクタが伝わろう。なによりこう登場させると演出した、その表現が演じる俳優さんにばっっちり合ってる!! さあ、下に列挙した出演者のうち食堂のおばちゃんが似わうのはだぁれ?(笑)◆僕が最も好きなシーンは「学園長と犬」の絡みです。きっと観た人の数だけ、好きなシーンがあると思う。色とりどりで山盛りで飽きないことこの上なし♪
『パラノーマル・アクティビティ2』
 マスコミ試写で戴いたプレス資料にはデータが載ってない(笑)。だから。この「招福!きねま猫」の“監督”とか“出演”とか“尺”の欄に書く公式データを、僕は与えられていません。わはは。そこまで我々マスコミ関係者までをも愉しませてくんなくていいのに〜。でもこの配慮は嬉しい(笑)◆データが無い訳ではない(!)んだ、ちらしには英字でいろいろと書かれてるから。僕には英語が読めないけどたぶんこれらはデータだろうから◆ホラーが活きるか活きないかって、工夫ですべて決まる。本シリィズの最大にして独特の工夫は「ホームヴィデヨと監視カメラの映像だけを繋ぎ構成した」点にある。この“映像の編集”が実行された顛末まで含めて“理屈”が施されている訳で、まさに「本当みたい」だ、前情報を入れずに観てオーライ!◆描かれるは人呼んで「カールズバッド事件」。今回は赤ちゃんが!犬が!! きゃー(嬉しい悲鳴)◆記録映像で綴られるホラーなので映り込む怪異は観客が見つけて怖がらないといけない(笑)。観察力に長け恐怖に敏感な人ほど満喫できようよ。楽しまれたい!

『ハンナ』
 人里離れた、雪に閉ざされた森の中の山小屋に、お父さんと住むハンナはアサシンとしての教育をたたき込まれていたが、ついに!山を下りる日がきた。準備ができたからね◆ハンナはつおいぞ。つおいキャラクタが敵をがんがんばんばんぶっっ殺してゆく映画、大好き♪ 自分を投影する対象は主人公だから懲らしめる側だ、やれやれー♪ つおくてなんぼだ、テッテ的に無敵だと嬉しい。危うい!とか、要りませんから(笑)◆こーゆ場合の敵は、念のためというかフキンシンにならぬようにというか、だから「殺されても仕方ない」ように描かれます。かつては“戦争の敵国”だったり“悪の一味”といった、思想的イデオロギィ的に異質な連中がその対象、って時代があった。今は、もっとスットレートに、全人類がほぼ嫌悪感を抱くだろうと思われる表現が発見され、重宝されてる。「女や子供に手を出す」です!!◆『アジョシ』も『ドライブ・アングリー3D』もそーだった、そして本作『ハンナ』もそーだぜ!! 氣持ちよく、ハンナが勝ち進む様子を楽しもうよ。だって。敵は悪い連中なんだしさあ(笑)。
『ピラニア3D』
 もちよん、R15+指定の映画です、わはは。15歳以上の全人類ぞ、喜ぶがよい。フィクションの醍醐味、やり放題が楽しめるよ!◆ジェームズ・キャメロンは「これは3Dにすべきでない映画の見本だ!」と評したというのだ(試写会でもらったプレス資料にわざわざ書かれていた!)、これってこの映画が好きな者には賛辞です。「阿呆なこと」がどんなけ愉快かを示す映画だもの◆だってビクトリア湖に集まった2万人の若者がピラニアにがぶがぶがぶ襲われる話だよ? 笑って観なくてどうするの!(笑)◆この手の映画ってピラニアが出動するまでが待ち遠しいんだけど、本作は、解ってる。ピラニアに咬まれる映画が好きな若い子たちが好みそうな、破廉恥がちゃあんと施されている。だって、主人公が同行するのは「ポルノビデオの撮影隊」だ、若者たちが興じるのは「濡れた透け透けTシャツのイヴェント」だ、ぎゃはは!◆ポルノの監督のキャラクタは本当、凄い。女性の生バストが手近にあるのに「濡れた透け透けTシャツ」を愛してやまない、て!! この間抜け具合が最高!と認める者こそ観るべし♪
『ファンタスティック Mr.FOX』
 きつねとか動物とか(に限らずやがて人間も出てくる!)のお人形さんを一こまずつ動かして撮ったアニメイションだ。「ストップモーション映画」って奴です◆造形を見る限りでは可愛いお話をみんな期待するんでは?(僕がそうだった!) それが、意外と、サスペンスフル♪ きつねが工場や鶏舎を襲い食べ物をちょろまかす。人間がそれに対抗措置を採る。周囲の動物たちも巻き込んで大騒動!ってゆう展開です◆可愛いだけぢゃない、毒もある。けっこうやる。でもお人形さんアニメだから罪がない。いっそおとぼけだ◆イーコール、ロウテンションな笑いってこと。「爆笑」ぢゃなく「愉快」ってこと。1/f癒しと言ってもいい!<いい加減なこと言ってますが◆具体的にはたといば、キャラクタのお目めが◎になったり*になったりする。その際にはいちーちカメラに真正面に向き合い目がこんななりました!って見せてくれる時間を割いてる。わははなんてゆうテンポを導入しているのか(嬉)◆“いんちきな日本の住所入りのダンボーユ箱”とかも出てきてミクロチェックも楽しめるよ、見逃すな!!
『僕たちは世界を変えることができない。』
 このタイトルでRPGとか魔法少年ものだったら絶望的だ(笑)。もっと夢を見せてくれてもいいぢゃんって思う◆でもでも。これに英文が添えられて曰く“But, we wanna build a school in Cambodia.”っていうの。「150萬圓あればカンボジアに学校を建ててあげられる」と知った大学生が、そのボランティアに着手した実際の体験記だ、その映画化ですよ!!◆大学生が150萬圓を作るには、ってのが肝のメーンです。あの、超有名人の元IT企業社長も出てくる! サッポートしてくれる! いい人!!◆そうしてこの「映画」の中で最もショッキングだったのは、発案者の大学生が実際にカンボジアに下見に行くシーンがある。当然、原作がある訳で、それに沿って映画を撮っているんだろうけど、その中で通訳兼ガイドのカンボジア人のおぢさんが語る「身の上話」が。ここ!! ここ、必見ですから!◆なんだか脚本とかシナリヨとかで書かれているとは思えないリワリティがあるよ? 僕的にはどっちでもいい、演技でも本当でもかまーない。そんなことを超越して、このおぢさんの“話”には必聴の価値があったぞ。
『毎日かあさん』
 毎週日曜に毎日新聞に連載されてるサイバラの漫画の実写映画化です。だからタイトルが『毎日かあさん』だ、わ、解り易い!!◆完全なる創作とゆーよりかはエッセイ漫画でしょ、おそらく。漫画の内容には執筆時のサイバラの置かれた環境が色濃く反映していることだろう◆このたび映画になったエピソードはアルコホル依存症の夫、カモシダの入退院と離婚、癌の告知とその死後、ってまで辺りです、すなーち昨年公開されたカモシダ原作の映画『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』の舞台と時期がシンクロしてる◆同じ状況を同じく作品化しても、視点が違う。カモシダの死後が描かれるのは『毎日かあさん』の方だけ♪ 観比べたらいいヨ◆『酔いさめ』のサイバラ夫妻は永作博美×浅野忠信だったが『毎かあ』も凄い。サイバラ役の小泉今日子は『グーグーだって猫である』の大島弓子に続きニドメの漫画家役で。その夫のカモシダは永瀬正敏(!!)て! なっなな何をするかなあ!>“離婚をする、けど「繋がっている」夫婦”のキャスティング! ミドコロ多すぎ! この映画を観ない理由が解らないヨ!?
『ミスター・ノーバディ』
 人生には分岐がいーっぱいある。細かいのばっかりではない、でっかい複数択一だけでも数多くある。この映画の主人公は「近所に住んでる3人のおにゃのこの誰と結婚するか?」とか「父母が離婚した時にどっちについていくか?」を“選ばなければならない”。それを、全部選んだ!のが本作です!!◆選択肢のすべてを選べば人生に後悔なんてあり得なくなる! これを本作は実証してくれる。だって。考えられるすべてを体験するんだもの、悔やむはずがない◆いっそ死すらも体験している。それも幾通りも。もちよん直前に「死なない分岐」があって、そちらも体験した末に現在に到っている訳だ◆プレス資料に書かれていたこの映画の“ひとつの解釈”は「パラレルワールド」だそうな。でもね、違うよ(笑)。やり方はちゃんと映画内で明かされる。そしてそれは誰にでもできゆ方法なんだ。ヒントはね、「未来の記憶すらもある」って辺りです(にこにこ)<主人公には火星旅行の体験までもがあるもの!!◆人生の可能性の地平をこんなに拡げてくれる映画はない。観て、人生を充実したものにされたい。
『メアリー&マックス』
 オーストラリアに住む8歳のおにゃのことニウヨーク在住の44歳のおっちゃんが文通をする物語。クレイアニメで綴られます◆つくづく、アニメイションこそ理想の映画により近い創作が可能だと解る。望んだ、企画したものしか映り込み得ないもの。町ごとの色調の違いを観よ、赤だけが映えるよう他が抑えられた色遣いを観よ! “意図”が込められている訳ですね◆滑稽なテーストや異形にデホルメされたキャラクタ造型が楽しいな♪とか言って(@姫ちゃん)観ていると、実は色合いが象徴するように、現実的には辛ゲな話が展開されてくる。実写で撮ったら暗くて重くなる話をおにんぎょさんに演じさせてるんだ◆僕的に凄まじく勉強になったのは「おでこにあるウンチ色の痣を男の子にからかわれた時の対処法」と「落ち度のあった友達を赦す理由」でした。ヒトゴト、そしておにんぎょさんゴトだから暢気に笑って観てられるけど、しかし語られる“問題”群はものすんげいシビヤでシリワルな“悩み”ではにゃいか! それを解決する「折り合いのつけ方」を、クレイアニメに教えられちゃいますよ?
『モンスター上司』
 こいつらのモンスタぐわい、半端ねえッ!! ここまでやってくれるとは予想の域を超えてた!!◆原題“Horrible Bosses”っていうの。それを邦訳する時に「モンスター上司」ってしたの。これが巧い訳、まさにこのタイトルで正解◆邦画でこの題名だったら偽りありだったところだろう、日本だとモンスタ上司はあり得まいから。2009年に『ブラック会社に勤めているんだが、もう俺は限界かもしれない』って映画が作られたことで解るように、会社組織の問題にもなってくる。自分に害なす要因がぼやけて、散漫感が否めなくなるんぢゃない?って思います、私◆洋画でよかった! テッテ的に、マンツーマンで、シャープにダイレクトに等身大で、上司が自分にとってモンスタだ。登場するパッターンは3種、パワハラとセクハラとバカハラ(ばばば!?)。そしてこの3人のモンスタどもを演じる俳優が、凄まじくビッグだ、ケビン・スペイシー!ジェニファー・アニストン!!コリン・ファレル!!!て!!!!◆本当ヒトゴトながら腹立つ(笑)けど、コメディならではのラストに向かって、わくわく観たらよいのよ♪
『指輪をはめたい』
 今年、真木よう子が出演した映画の中でこれがベスト1ですわ(僕調べ)。明るいキャラクタってのがいい。『ベロニカは死ぬことにした』以来ではないかな、胸をはっきりと強調しているのがいい。セクスィ〜担当!◆小動物系かわゆい担当が池脇千鶴(『ジョゼと虎と魚たち』や『パーマネント野ばら』で発揮してた奴だ!)、クールビューティ担当が小西真奈美。この3人が、自分を下の名前で呼んで、おうちに「つくね汁」を作りに来てくれるぞ? でも、3人とつきわっていた覚えは、自分にはない。何故にゃらば!記憶喪失になったから!!(が〜ん!)◆山田孝之が意識を取り戻すと頭部に打ち身。カノジョの記憶だけがぽっかりと抜け落ち、バッグの中には“婚約指環”が入っていたのだ。え、本命の相手は、誰?◆3股をかけていても「各自それぞれ自分の好みのタイプ」であろうことは間違いない。でも本命が判らない以上は「迂闊に仲を進められない」て。ほら! このかぎ括弧を繋いで考えると、これこそ『モテキ』的状況と言えよう!!(笑) 「もうひとつの『モテキ』」を貴女に♪ 萌えるZ!!

『百合子、ダスヴィダーニヤ』
 大正時代に、旦那と離婚をして「親密な女性」を選んだ百合子の物語です。実在の人物ですよ>百合子◆さすが、あいち国際女性映画祭2011のオープニング作品になっただけのことがある。誤解を恐れずに言うなら「進んでる女性」のアイコン、みたいな方だ。当時は男性中心の封建主義の世相だったはづ、ではないかな。その中で自らの生き様を貫いた訳だから◆それにしても、と思う。大杉漣演じる夫に、落ち度があんまり見られない。ってのもきっとたぶんリワリティだろう、落ち度があって離れるのは当然だ。それと無関係に自分が選んだ道を歩む、からこその意義ってことでしょう◆僕はこの、一十三十一が演じる中条百合子という人を知らなかった。映画のラストで字幕スーパにて明かされる、百合子の行く末を知って驚愕したよ。なるほど!「思想的に進んでる」にもほどがある人物だったのだ! やがて宮本姓を名乗ることになる百合子が後に誰と結婚することになるのか、それを知ると、いくら無難(笑)でも大杉漣の器には収まるまいと思い知らされる。百合子を、知らない人にこそ観て頂きたい。
『ラブ&ドラッグ』
 主人公が「製薬会社のセイルスマン」て、『指輪をはめたい』でおなぢみだ。「映画になりやすい職業」と言える!?<そんな!2作品だけで判断するて!!◆山田孝之@『指輪をはめたい』の勤務先は赤富士薬品だった<たぶんフィクションの薬屋さんです。しかし!本作は違うよ!? ジェイク・ギレンホールが勤めるのはファイザー製薬だ、ずばり実名だ!! え、ファイザーの入社式ってあんな派手な演出なの?とか戸惑っている暇はない!◆製薬会社名が具体的に挙がってるのは「セイルスマンとしてばりばり販売記録を塗り替えていく順風」を史実に基づかせるためなのね。この映画を観たら、あのお薬はファイザー製薬の製品か!と、その発売時期と相俟って、貴女は生涯忘れられまい。僕は個人的には、弟が着ている、“その具体的な薬品名”を胸のロゴにしたTしゃつが欲し過ぎる!!◆ここまでが「ドラッグ」部の話。あとは「ラヴ」部だ。ジェイク・ギレンホールは病院を巡りお薬を売り込んでいる時に、若くしてパーキンソン病を患っているアン・ハサウェイと出わうって展開。ここからはぢまる、ラヴ部♪
『リアル・スティール』
 言ったでしょ?(どや文字) 今年のスピルバーグ制作総指揮の映画に外れはないって!>10月21日付『カウボーイ&エイリアン』参照>但し言外にて(笑) 中でも最高峰だヨ!!◆かつては人間が拳闘をしていた。でも相手を殴り殺すまでは闘わない、スッポーツだからね。でもII! ロボットの拳闘は相手を破壊するまで闘い抜ける。その方が迫力ある!って支持された。とゆう近未来、ロボットのボクシングが大人気を博している世界の物語◆なんと!そのロボットの祖は日本にある!とゆう設定ぽい! 漢字で「超悪男子」って書かれたロボットが出てくる! 主人公のアメリカ人の少年は片仮名で「ロボット」ってロゴの入ったTしゃつ着てる! そしてなんつっても。「ATOM」ってロボットが出てくるよ!?◆手塚治虫の『鉄腕アトム』はアメリカではアストロボーイっていうの。当時輸出する際に「アトムはスラングでおならって意味」とかいう理由で改名したのを!ここで! リヴェンヂ?ってかリスペクトっていうか!◆全日本人はこの映画観ゆべき!! できたら字幕版推奨♪ 理由は観たら解る!
『わたしを離さないで』
 テーマは、「考える力を持った人間は、生を、どう生きるべきか?」だ。もちよん精一杯生きるんだけど、最終的には心の持ちように帰結するんだよね?。どう捉え、どう認識し、どう受け容れるか、なぁんて辺りが肝です。それらが究極ともいえよう設定で展開、考察されるよ◆「子供たちが育てられている寄宿学校」から物語がはぢまる。メーンはおにゃのこ2人と男の子1人。彼らの成長に伴って各種問題が露わとなり、それらへの対処が綴られます。ただ、解法がストレートにはいかない理由があって◆たといば「三角関係」ですらも結論の出し方は独特だ。「親捜し」も出てくるけど、そう聞いて予想できゆ方向には解かれない。どの出来事にも主役の3人の置かれた状況、環境が影を落としてくる◆だからこれまでの映画や創作で観たであろう三角関係の問題とは意味合いが違うし、親捜しもきっと今まで観たこともない結末を迎える。ひとルール加えると人生はこんなに愛おしく、儚く、いっそ達観を強いられる対象となるのだ。原作者のカズオ・イシグロは興味深いモチーフを、深く練ったもんだなあ!
アルファベット
『BIUTIFUL ビューティフル』
 イニャリトゥ監督は『バベル』で、各国のいろんな、関係なさゲな人々のストーリィを綴ってゆき、やがてまぢわる!って描写法を採った。そゆのが得意な監督さんなのね◆今回はスペインの都市、バルセロナに住む男一人だけを追った物語だ。が。イニャリトゥ節は健在です、この男、ひとすぢ縄ではいかない◆フツーの映画の主役には類をみないほど“一人”の中に“キャラクタ”が豊富だ。属性が盛られてるんだ◆「余命2カ月を宣告された末期癌患者」で「死者と交信できゆ霊媒師」で「薬物依存の妻と離れ子供2人を養育する父親」で「不法滞在の外国人に仕事を斡旋する男」だ。これ!どれかひとつだけでぢうヴん映画が創れる!! たといば2つ目のスキルだけでも『シックス・センス』に『おくりびと』足してる訳だし。贅沢!◆贅沢と言ったが現実の人間って、こーだから。よくいる映画の登場人物の方こそが“エッセンスだけを抽出したデホルメの賜物”に過ぎませんから。一人の人物が、相手によって違う面を持つのはフツーだ。人間の多面性は世界に匹敵すると、イニャリトゥは言っているのね。

『GANTZ』
 荒唐無稽なバトルもの、大好き♪ どーせ創作なんだもの、現実世界ではあり得ない「豪快なぶっ殺し」が観たいよ。そのためなら「理由」に説得力要らないタイプです、私◆『GANTZ』の“敵”は「宇宙人」で、GANTZ球とゆう黒い球体に指示されるまま倒しにいく!とゆー話だ。戦闘に駆り出されるメンバは全員“一旦死んだ者”で、なんだか死を免れて生かされ戦闘員に任じられている◆チョー怖い“敵”をこの世の物ならぬ強力な武器でぶっ殺す!! それも人ならざる存在ってんだからやがて罪悪感も嫌悪感も消えよう上に、戦うこっちも「どーせ死んだ身」だから、こんで助かる/生き返れるつーなら悔いなく思っきしやれよ!と煽りたくなります。巧い設定考えたなあ!(感嘆)◆ただ、この説明でもやもやする人もおられよう。ルールの全貌が見えないと納得できないという慾求もありそうだとは解る。そーゆーお客さまに朗報! PART IIがありますよ? 4月23日公開だ、そこで各種謎が解ける、かも!◆だからPART Iたる本作では安心して、存分にバトルを面白がればオールオッケイだヨ♪

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