07年映画寸評らいらいお

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あ行

アーサーとミニモイの不思議な国

結局「庭」ってのにみみっちさを感じたなあ。今後のシリィズで都会の地下編、とか展開するなら期待できるけども。

愛されるために、ここにいる

50にもなって自分の仕事に滅入ってる時点で駄目だ。そんな奴が若い美人さんにラヴく思われることもあり得んし。親父とのエピソードだけ、ふうんって感じだ。つまりは考え方がガキの50歳のぢぢいなんだ。

蒼き狼 地果て海尽きるまで

モンゴル人の話なのに全キャスト日本人でオール日本語なのがとってもイワカン。チンギスハーンも『アレキサンダー』同様、せっかく国を統一して王位に就いても戦いづめで休まる時がなかったんだにゃーと思うよ。

赤い文化住宅の初子

これ、実の兄が初子を襲ったら最悪の展開だよなあとはらはらしながら不幸な初子を見守っていたのぢゃが、公式サイト原作者インタヴュウを読んで解った、やっぱきこの物語はもともとエロ系の雑誌で、兄と妹の萌え漫画にしようとスタートしたものだったんだ! ああ、そりゃあ状況設定は「いつやってもおかしくない」訳だ、危うさは当然だ、そんな氣がした所以だ。そうして語られているのは「閉塞感のない」「地味な」不幸。不幸なんだけどフツーだ。一回目は(だからこんなことあららこめ知ってちゃいけないんだけど)はらはらしつつ観て、ニドメ以降は初子の、子供故に自分では根本的な解決ができない、それでもつけなきゃならない折り合いの選択場所を興味深く観るのがよい。

あかね空

正直に生きてると周囲に正しく道が出来る、とゆうスウィートな話。兄を殴ってまで更生させようとゆうウェットで熱い人間関係が家族の間にあって、それが通じるとこがとってもぬるい。浅く甘くてぬるいが間違ってない、って奴か。

明るい瞳

カウンタで人のケキーを一口で盗み食いするシーンで解るとおり、これは「笑ってもらえないMr.ビーン」だ。哀れだが仕方がない(てかMr.ビーンがサベツ的だってことだが)。一番悲劇なのは“それでもなお人と接触したがる”嗜好か。一人狙いでパートナが決まる、かもしんないとゆうこの落としどころは、だからすこぶる温かいね。

明日、君がいない

冒頭で仄めかされる大量出血の主が誰で何をしたのかを予想しつつ、男女学生たち数人のその日の行動をずうと浚う構成の映画です。『エレファント』に近いものがあるね。てゆーかこの学校、この一日だけで悩みとか秘密をもってる学生多すぎ! しかし潜在的な自殺志願(てゆうか「自殺しかねない」)者なんてこのくないいるのかもね、とも思わされる。紙一重でみんな生きてる。

あしたの私のつくり方

女の子は、髪型と服装で小学6年生の役ができるんだ、ほう。やたらケータイメーユの画面とかテレヴィ電話とか出てくるのはNTTドコモが特別協賛しているからだとエンドロールで知った。

アズールとアスマール

絵が本当に美麗。お話は罪がなくてよい。巧いこと作るなあ、どの国にも通用するストーリィでした。

アドレナリン

男性版の『ラン・ローラ・ラン』の“走らなければならない理由”を『スピード』をベースにやってみました!ってことで、そーして出来わがったのはつまりどたばただ。いきよいを何より楽しむ映画ですね。

アパートメント

「夢でした」「実はも一人いました」「時間がずらしてあります」がごっちゃになってるので、終わりまで観て据わりが悪い。笛木優子の存在なんか説明がつかないし。その場だけなんとなく恐ければいいでしょ?ってゆう低いレヴェルのホラーだ。

アヒルと鴨のコインロッカー

「何かが隠されてるミステリィ」なら、そいつが正直である必要はどこにある?と“隣の隣はブータン人”の種明かしで思う。「伏せてはいるが嘘は言わない」「正確ではないが間違ってない」が守られる理由が解らない。悪い映画だとは思わないけど、こんなんパズルやん。しかもアンフェアな。ついでに、ラストのコインロッカーの意味も解らないが、詮索する氣もないからいいや。

アポカリプト

丸腰で追っ手を迎撃する各種アイデワは見事なミドコロ。ただ、皆既日食の後に満月のカット入れちゃ駄目でしょう。15日間走り続けか? 15日間穴の中で生活しっ放しか?

あるスキャンダルの覚え書き

実例を知ってる! こーゆーオールドミスで、若い女の子が好きで過干渉する女! すっげえ氣持ち悪い。だからこの映画は「すっげえ氣持ち悪い」って観るのこそが正しい。

アルゼンチンババア

この落ちを持ってくるんなら、見るからに顔が若い鈴木京香をアルゼンチンババアにキャスティングしたのは大失敗だろう。物語も、凡庸な、女の子視点の絵空事に留まっていた。画面は綺麗だったけどもね。

阿波DANCE

嫌いな相手の言うことに耳を貸す馬鹿者の話だ。ラーメン屋の生卵の件とかステレヨタイプ過ぎて、いつの時代? 「物語かくあるべし」ルールにのみ則った、現実乖離も甚だしいお話でした。

アンフェア the movie

「良いもんは悪もんを殺す」し「悪もんは良いもんを殺す」けど、「悪もんはへっきで自分の仲間である悪もんを殺す」ってルールだ、その状況下で悪もんを見つけ出す話なんだけど、そんなん答は「自分以外全員悪もん」だろ。それでもヒキョーだし、そうでなかったら勝手すぎ。タイトルどおりアンフェアな創作でした。

石の微笑

誰がなにをやらかしてどんなごたごたが起こるのか、ビミョーなバランスで描いてるのでなかなかにアカラサマにならずどきどきが持続するよ。一回観て判っちゃうと、まあ、あれだが。

イタリア的、恋愛マニュアル

一話目の「厚顔な男」がサイテーだ。こいつが巧くいくだけで赦せん。だからタイトルに「イタリア的、」って逃げが謳ってあるんだ。ほかの3つの恋愛譚はフツーに観られるのにね。

インビジブル・ウェーブ

解りづらい導入部であっつー間に退屈。殺したいんだか殺したくないんだか、殺されたくないんだか殺されてもかまーないんだか、判らないキャラが見せたい映画なのか? キャラが見せたいっつーんなら語り口をもっと親切にしなきゃ。

インランド・エンパイア

「延々やって、実は撮影でした」ってのは『カミュなんて知らない』で観たことがある。「過去にちらり見えた人影が後の方の話で自分だったと判る」ってのも『スパイダー・フォレスト/懺悔』だかで観たことがある。思いつきの難解は、既にたいがいがやられちゃってるから、そんなことは一切売りにすべきではないってことがよく解った。てことでこの映画の特色は「尺が180分あること」と「裕木奈江が出ること」の2点だ。

ウォンタクの天使

死んだ親父が転校生に姿を変えて現れる話だけど、例によってアクセスがとってもウェットでとんちんかんで、観てて恥ずかしいばっかりで楽しくない。

エクステ

異状をこあがるか、笑うかは本当に髪一重だ<巧いこと言った! ぢうヴんにホラーであり、ぢうヴんにギャグでした♪

エディット・ピアフ 愛の讃歌

知らないシャンソン歌手の話だが、生まれがベルヴィルで、歌手をしていた母親はコンスタンチノープルに歌いに行くのだ、『ベルヴィル・ランデブー』を観ていてこんなによかった!と思ったことは、ない、と言ったらオーヴァですが(笑)。時間軸がいぢってあって、実話の分際でラストに感動するような事実が伏せてあるんだ。そーゆー構成が上手だ。それにしてもこいつ、四十幾つかでもう婆さんの相貌だよ。ふるふる…。おそがいことでござります。

エレクション

このタイトルはやめろ。辞書引くまで意味解んなかったぞ<それは自分が馬鹿では?(笑) 竜頭棍の取り合いは、てか「だけ」、ちょっと面白かったけど、こーゆー体育会系の組織には辟易しますね。

オーシャンズ13

『12』で凝りすぎたのはもういい、と悟ったのでしょう、とても簡単なワンミッションだけで解り易く面白い。13が12+1ではなく11+2だったことにぴっくりだ。

オープン・ウォーター2

シミュレーションRPGみたいだ、手持ちのアイテムでどうやって助かるか、か。設定はとても巧い、「見える所にある救いが決して掴めない」って、サイコーのシチュエイションぢゃんね。それ以上には何も要らないってのがよっく解る。

オール・ザ・キングスメン

ショーン・ペンって聞いただけでハッピィには終わらんな、と解るよね(笑)。しかも「皮肉にも」って見当もつくし。最善手を採った結果がこれ、っつーのは物語としての完成度が高いってことだ。ってとこまで含めて「ショーン・ペンらしい」のだが。

陸に上がった軍艦

太平洋戦争末期に30過ぎの者も徴兵され、いろいろとリフヂンな目に遭った体験談を新藤兼人が語り、再現フィルムが流れる作りです。日本軍は酷いねーと思いつつも、これがリワルブートキャンプかと思った(笑)。殴られるとか拷問を受けるとか以外だったら耐えれるかも〜これなら〜。

オシャレ魔女 ラブ and ベリー しあわせのまほう

「人間を誰かしやわせにする」とゆう課題で、また狭い範囲で(笑)一人狙いをしてること!(笑) 子供向けの話ってこんなに近視眼だったのか(うろこ、あたかもコンタクトレンズ)。ダンスシーンの3D調が氣持ち悪い(笑)がこっちが原画なんだ、文句を言う筋わいではない。

おばちゃんチップス

関西のおばはんを描く、とゆーのをクリヤだけして、あとはゆるく都合のいいストーリィ。起こるすべてが、あり得なさも含めて予想内すぎて意外なほど。

オフサイド・ガールズ

「イランでは女性が男性の競技を観覧するのは禁じられている」とゆう事実から、こんな映画を作るなんて! なんてよい視点、展開、演出か! すべてのイデオロギィも趣味嗜好も超越して、物語として一般性と説得力と魅力がある。こんなに面白いとは予想外だった。

俺は、君のためにこそ死ににいく

今の世の中から考えたらそーかもしれない正論を、でも戦時中にこうまで声高にみんな言ってたら変では?とどーしても思うわよ。キャラを馴染ませるや特攻に出して殺さなきゃなんない仕組みで、キャラ萌えを演出するのがなかなか難儀な映画だってことは理解できるが(笑)。
か行

カート・コバーン アバウト・ア・サン

インタヴュウに答えるカートの肉声を延々流す映画です。本人映像はないので、イメィヂフィルムみたいなのが添えられてるよ。ファンは、これでいいのか? これをCDで出してもらった方が嬉しくないか? 知ったこっちゃないけど。終いにコートニィの声が入っててちょっとだけ嬉しい、椎名林檎ファンとしては。

怪談

ちいとも怖くねえや。美人さんが次々出てくるのだけがミドコロ。

輝ける女たち

退屈。「Eメール」とゆう台詞でやっと現代だと判るけど、こんな相続問題劇は1950年代レヴェルの話では。

かぞくのひけつ

大阪版の『空中庭園』は息苦しくなくていいなあ。テントの歌う出鱈目な歌が感動的にエンドテーマになるよ! わはは。

カタコンベ

そうはしないだろ、とゆうことをやり続けてこあいサスペンスホラーだ。友達の口車に乗ってこあい所に入っていってはいかん。だから初っ端からあり得ないの連続で、なんちうか最後だけは溜飲が下がるんだけどね。

かちこみ!ドラゴン・タイガー・ゲート

設定が邪魔なくせに解りづらい。こんなことならただ戦うだけのゲムーの方が潔い。なんだよ、回復アイテムを一人分だけ渡して痛めつけて、自分が使うか奴に使わせるか決めろってゆう二択。意図は何? そんな性格のキャラだったか? 破綻しておる。

河童のクゥと夏休み

人間のキャラクタのデッサンが最低だ。こんなデザインの絵を動かさされたアニメイタたちが可哀想でならない。「再現フィルム」にしか働き口がないレヴェルのタレントをメインに据えて大河ドラマを撮ってんぢゃねえよ、と言いたい。この、華のないこと!

歌謡曲だよ、人生は

短編映画だからつってワンアイデワだけで済まそうとするとろくでもないものしかできない、と教えてくれた。もーちょっとレヴェルの高い監督を揃えようよ。矢口史靖はさすが。水野俊之と三原光尋も楽しめた。掘り出し物は蛭子能収(のヒロイン)。

華麗なる恋の舞台で

延々と古臭く、名舞台女優が若い男に誑かされる話なので滅入って嫌々観ておったが、ラストはイーネッ。我慢して最後まで観たご褒美だ。

監督・ばんざい!

『天才・たけしの元気が出るムーヴィー』だ、たけしがギャグだと思うものを繋げて作られてます。多くが外してたり空まーりしてるけどそれすらもたけしっぽいではないか。たけしのギャグのメモリワルとしての価値があるのでは?(笑)

カンバセーションズ

シネスコの画面を左右に二分割して表現できゆことをふんだんに活かして作られてます。但し解りづらかったり観にくかったりはしないよう配慮されてるよ、達者だ脳。しかし、この手法を導入することで本当にやりたかったのはラストシーンだね。こう綺麗に成功すればさぞや満足であろうよ。

黄色い涙

犬堂版の『ALWAYS 三丁目の夕日』です。が、楽な生活を送りながら愚痴だけ言ってるしょーむない話だ。永島慎二の原作漫画の当時はこうゆう、登場人物が自分で言ってるとおりの「意志の弱い平凡な人間たち」の話が受けたのかもしらんが。

消えた天使

性犯罪者は治らないし更生もあり得ない、とゆうミモフタモナイ(笑)話。まあ、そうなんだろうがよくこんな映画作ったなあ。

キサラギ

アイドルのワンフが5人集まって各自情報を持ち寄って自殺したとされるアイドルの死の真相を推理する話だ、もー身につまされて(笑)サイコー。アイドルファンの氣の狂い方とネチケットを有した大人としての接し方とが相俟ってて、すべてがそれっぽい。

傷だらけの男たち

このネタとストーリィだったらもー少し解り易く語ってもいいのではと思うのだが、これがせーいっぱいなのかしら。トリックが解けるだけでほっとして満足しそうに思う入り組みぐわいだ。パズルか。

吉祥天女

鈴木杏では“ミステリヤスな美女”になんねーだろ、ごっついきつい姉ちゃんやん。とゆう、観る前から解ってることを確認しただけ。訴えてることは「強姦はいかんよ」だけだ。牧歌的な伝奇物語である。昭和45年が舞台の、1983年に画かれた漫画は、いくら吉田秋生でも大時代的に古臭すぎたのでは。

キトキト!

伊藤歩と平山あやが風俗嬢風のファッションをするとかわよいなあ。「やっぱ家族」「やっぱ故郷」なんてテーマは、こんなの今さら映画で観たくもねえや。

きみにしか聞こえない

障碍づかいが本当に達者だ>乙一>『暗いところで待ち合わせ』といい。人がやらないとこを攻めて成功してらっさる。成海璃子は制服よりも胸の無さが強調されるTしゃつ姿萌え〜♪

キムチを売る女

細切れの、それだけで独立してる小さなエピソード(但しいっこいっこに大した落ちもないものも多数)が時間順にどんどん綴られる方式で、だからまるでブログを読んでるみたいで、すっごく面白かった! 情報量が多いの好きって嗜好とブログ形式を追うのに慣れてるのとで、これは性に合ってる。コント集になってないのにも好感が持てました<コント集も好きなんだけど、意味深なのがまぢってる方がより好きなのよ。

キャプテン

演技は学芸会で展開は漫画だ。大好きな小林麻央ちゃんの学芸会ぐわいが覆い隠されてるからちょーどいっか<いや、どっこも隠されてないよ!

グアンタナモ、僕達が見た真実

アメリカは本当にいらんことしーの馬鹿だ。思想犯をあぶり出すにはこーするのかとゆうのが勉強になる。この事例では結果が出なかった、からこそ映画にできたのね。たといばこれ、結果が出ててもアメリカが巨馬鹿なことに変わりはない。その際にはこーゆーことをやってるって公になりにくいってだけ。制作者の意図の通り、アメリカなんを認めてはいけないでしょう。

クィーン

最後まで観るとちゃあんと、イギリス王室に楯突いてない話になっとるでなあ、制作された所以だ。結局イギリス王室の擁護映画な訳だし。タイトルを付けるとしたら『女王はつらいよ』か<いや、それ、『クィーン』だよ!! ダイアナ妃が死んだことでこれを作る心情よりはダイアナ妃が死んだことで『アメリ』を作る方を支持したい。

口裂け女

ホラー界では母親の子供虐待大流行だな!>『エクステ』といい ホラーにマストな“美人が被害者になる”に、そもそも子供を虐待してたんだからっつー“いい気味”“因果応報”が加味できるからか? それにしてもさとえりは大根で、でも脚が長いぞ。

グラストンベリー

ロックフェスティヴァルは阿呆な観客を観察するのが面白い。主催者側も、フェンスを乗り越えてただ観されないようフェンスのぐるりに競走馬を走らせたりしていて阿呆だ(笑)。曲は思ったほど氣にならずBGM代わりっぽかった。

クローズド・ノート

沢尻エリカが柄にもないかわよい役をやるとかわよいなあ、雑巾がけの件とかさ。ってのに惑わされるが、これはフツーの話だ。つーかもっとばれないように作ることもできそうなんだけど、「沢尻まで担ぎ出したんだからなんかあるにちまいない」と思われてしまうのが敗因かもね。

黒帯 KURO-OBI

空手で闘うとこが見せたいあまりに、取っつきの悪そうな“憲兵”だの“借金のかたに娘を取られる”だのいう時代設定がいっそ単純化されててひとつも入り組んでなかった。「博打をする方が悪い」し「結局双方先生の言いつけに背いて闘ってる」し、釈然としないとこが残りまくりなのもすべて「空手で闘うとこが見せたい」に起因してるのだ。

劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド・パール ディアルガVSパルキアVSダークライ

子供向けなんだろう、準備されたすべての伏線が綺麗に消化されてます。人間以外の動物が全部ポケモンだっつー世界なので、ポケモンの名前を知っていれば知っているだけ面白いことだろう。

ゲゲゲの鬼太郎

鬼太郎の左目が潰れてないってのにはすげい抵抗があった。つまりそーゆースウィートな妖怪映画に過ぎない訳だ。その場しのぎだけで物語が展開するので、「親父が泥棒して罰せられない」なんてゆう筋の通らないことがへっきで罷り通ってるし。田中麗奈の猫娘のミニスカの下からちょろり覗く毛むくじゃら萌え〜♪ そこばっか観てた。

恋しくて

もう中江裕司以外、沖縄の映画撮るの禁じればいいのに。「小便たれで屁こきの加那子」ってゆう女子高生が出せる時点で沖縄VIVA! あと、劇的ではない死と敢えて悲劇的を強調しない焼き場。スゴス!

恋するマドリ

新垣結衣がかわよくて菊地凛子がいい感じに明るくてマリエは贅沢な出演の仕方をしてて。ヘラレスとか屋形船とかはやりすぎで幼稚っぽかったけど、ぎりぎりで“面白い”に踏みとどまっておった感じ。セーフ。

恋とスフレと娘とわたし

ダイアン・キートンの「子供の恋愛や結婚に干渉する母親キャラ」ものの新作でーす。今回は男運の悪い娘のためにカレシ募集の広告をネットに出すよ。“漢字一文字+かな三文字”の繰り返しってゆう邦題は覚え易くするための配慮だ、そいなけ内容が没個性的とも言える。

甲虫王者ムシキング スーパーバトルムービー 〜闇の改造甲虫〜

また狭い範囲で権力を得ようとしてやがんな(笑)。まあ、学園不良ものも甲子園ものも、たった3年ばかりの出来事を大袈裟にやってるんだから構図は同じか。それにしても雌のいない甲虫界だこと。

ゴーストハウス

整えてた布団の下に足が見える、ってのが怖さのピークで、あとはありきたり。終わってみると“怪異が訴えたいこと”はその伝える方法が間違ってると判る。筋が通ってないんだ。だったら、ホラーに筋なんて不要なのにね。

ゴーストライダー

せっかくの「燃える骸骨ライダー」なのにやることはキリスト教絡みの退治もんだ、がっかり。ライダーである意味もないし。

コマンダンテ

カストロ、筋の通った思考してんぢゃん。こんなに理性的ではアメリカぎゃふんだよね。

今宵、フィッツジェラルド劇場で

知らないし興味のない歌を歌う歌手たちの群衆劇。苦手なヂャンルだけど、途中まで観進めキャラクタに慣れてきたらそれなりに楽しい箇所がちらほら。

こわい童謡 裏の章

怖い所にずんずん入り込んでいくのは馬鹿者だと常々思っているけど、この安めぐみの思考と仕事だったら、あり得るかもねと納得させられた。せっかくかわよいのにほぼ全編ブルーフィルタで画面が暗くて、安のかわよさが勿体ないでした。

こわい童謡 表の章

怪異が起こるけどそれがなんなのか何故なのか、解明されぬままおあるホラーだ。「やりっ放し」なのね。でも「やりっ放し」って手法は、例えば『夜の上海』のラヴ関係とかでも使われてたし森博嗣さんの某シリィズのむにゃむにゃ(コラッ)でも見られたし、創作のひとつのパタンとしてあるのだ。だから堂々としてればいいのに、ラストに「裏の章」の長い予告がついていたよ!(笑) 『ロード・オブ・ザ・リング』の第2話だけ観るよりかはまともだったか、と言ったら貶し過ぎか?(笑)

こわれゆく世界の中で

オフィスには子供が盗みに入り、家では血のつながらない娘が癇癪を起こしている。滅入る設定に辟易です、“こんな酷い環境のマンもいるのだ”とゆう晒し映画かと思ってたら終いには綺麗な解決がくる。でも後わじがいいのは結果オーライであって、やっぱき最初のダウナな辺りは許せんな。
さ行

サイドカーに犬

愛人のおねいさんの価値観に触れて10歳の女の子が成長する譚ぢゃ。竹内結子が愛人だったらそりゃあいいわなも、と思った。

サイボーグでも大丈夫

氣違い病院の氣違いどもの妄想を実写化したら面白いに決まっている! 眉なしとアホ毛のラヴ、ってのも絵づら的にアッピールするし。鏡越しでないと世界と対峙できない女の子、可愛いなあ。チュ・ヒって女優さんだ。

西遊記

「西遊戯」は面白いわね。本当にあれで一話作ればいいのにね。あとミドコロだったのは空中戦だけ。「なんで悪役がとっとことどめを刺さないかなあ」とか「約束の前提で嘘をつかれているのに不問」とか、都合のいい展開ばっかり。レヴェルの低いシナリヨでした。

ザ・シューター/極大射程

鉄砲に特化した“戦い続け事態を切り拓く”ものだ。すぐ肉弾戦するよりかっちょうよい。閉じ方が、作ってる側にしか解らないからただ受け入れる見方しかできませんが。

サッド ヴァケイション

なんだか救いがあるんだかないんだか、どーしてこうもウェットなんだろ。自分を捨てたドライな母親にアクセスする時点でもう絡め取られているんだ。ウェットはドライに勝てないってゆう教訓ですね。

さらば、ベルリン

全編モノクロで古臭い映画を作っている体を採ってる。が、やってる“ミステリィ”は、しかし「何がまだ謎なのか」「何を探偵したいのか」がまったく見えない。謎が解明した時にやっと、それが謎であったことが解るって感じだったからひとつも面白くない。もっと親切に、今謎なのはこれだと、示してくざさらなきゃついていけない。

サルバドールの朝

いや、サルバドールのやってたことは犯罪だから。こんな奴を英雄視してはいかん、と、今、現に英雄視している国民に暴露するための映画か? いっこも共感できないのはサルバドールをそもそも英雄視してない国に生まれ育ったから?

サンシャイン 2057

太陽が活動を休止することで地球に起こる天変地異だの、イカロス計画をすすめる科学者たちの奮闘ぶりだのを一切排したのは本当に偉い。純粋に「太陽まで行って核爆弾をぶち込んでくるミッション遂行中に起こるアクシデント」にどー対応するかだけを描いてるのだ。クルー8人中に東洋人が3人も含まれてるとことか、この映画ではぢめて観たことがいっぱいあって嬉しい。ドッキング後のアクシデントは、反面、これはどっかにあるよねものに成り下がっててがっかりではあったが。ラストシーンに至る展開は詩的で、核を扱ってるとは思えない(笑)絵になるものだったよ。

自虐の詩

期待が(大袈裟な宣伝故に)大きすぎて落胆への揺り戻しがでかかった。「危うさ」をもーちょっと感じさせてくれてもいいんぢゃ、とかさ。キャラの性格変わりすぎてて面影もないってどうか、とかさ。訴えたかったのは何?

シッコ

観はぢめは「自分とカンケーない話だからつまんない」だが、観てるとぐんぐん面白くなってくる。映画にするだけの甲斐のある内容だったかと知れる。

しゃべれども しゃべれども

フツーこーゆーのに「野球」が出てくると辟易するもんだが、これは上手。“元湯河原”は秀逸だったなあ。タイトルからは暗くて重い印象を受けるけどそんなことなかったよ。

呪怨 パンデミック

いままでのシリィズをぼんやり覚えている者にはこれは面白い(笑)。もう観客は遣り口になれちゃってるから怖がらそうなんて、抛棄している。だからミドコロは「登場人物の怖がりを楽しむ」「こんなとこに出現させましたとゆうアイデワを楽しむ」「新たに設定された最強のルールの発表」にあった。いい映画だなあ(笑)。

守護神

ハリウッドの『海猿』は迫力がだんちだ。無駄な、“海上保安庁のお船がただいる”カットなんかを使わなくていい、「映画」に徹することができゆせーもあると思います。観る側からしたら「二番煎じ」かもしんないけど、救難士物語つーならこっちを観るべき。

主人公は僕だった

発想勝ち(よしもとばななは2007.03.06の日記にて「よくある話」って言ってるけど!)。落ちは、やむを得ずこんなとこかなって辺りですが、ぢうヴん。エマ・トンプソンは本当に素晴らしい女優だ脳(ぽぁん)。

シュレック3

シュレックのシリィズのギャグは読めるなあ。古臭い手法なのだ、アイデワも、見せ方も。

女帝[エンペラー]

シェイクスピワは、古臭くって芝居がかってるなあ! 中国の昔に舞台をスライドさせることで、こんなもんかなと距離を置いて観ることができましたが。この「誰でもいい」終わり方はちょっと新鮮。

真・救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 激闘の章

途中の一話をいきなし観た感じ。なんとなく解る、入るのに抵抗もない、ってのは連載ものにとってすっごい武器だよね。それがある話だ。但しひとつ言いたいのは「それぢゃあラオーは強くなってなかったってことかよ!」。シナリヨ甘くねーか?

神童

『リンダ リンダ リンダ』の脚本の人が同じ武器を使っておるよ(笑)>「呼び出されて告られて断る、ところを幾人かが覗き見している」とか「先生がもっともらしい説話をしようとするとすかされスルーされる」とか。松山ケンイチが柄本明に似ててちょっとショック(笑)。お話は、『神童』っつーより『神童っぽい子の日常』みたいな感じ。だって『リンダ リンダ リンダ』だしね。

図鑑に載ってない虫

小ギャグが多すぎ、キャラクタが多すぎ、すっげい煩雑で途中でストーリィを追うのを抛棄したくなったぜ! 「ニコラス・ケイジ」と「白玉」は素敵♪

スキヤキ・ウェスタン ジャンゴ

わははは。「西部劇は面白いものだ」と再認識させてくれたよ! 稚拙(笑)なシナリヨや演技を、英語だからってことでクリヤしている。巧いなあ。聞くところによると、本人たちが当てた吹き替え版もあるらしい。ぎゃははっ。

スケッチ・オブ・フランク・ゲーリー

建築の、このデザインの創造法にはインスパイヤされるなあ! 遺る物を造りたい思いが触発される。若い時分にこれに触れていたら建築家を目指してもよかったかもしんない。世に見るべき建築家はガウディだけではないと知った(笑)。

スターフィッシュホテル

現実と幻想の線引きが出来てない。うさぎ男は存在したのか妄想なのか、そもそもホテルはあるのかないのか。つまり「テキトーでえー加減」に撮ったと何も変わるところがない出来だった。

素敵な夜、ボクにください

吹石一恵がやっと主役を漲った、とこれで言えるのでは。カーリング・エンジェルズの脇のキャラクタの棲み分けさせが見事だなあ。同じ、振り回される相手に、よくぞ三者三様の、しかし好意を振り分けたものだ。達者だ。

ステップ・アップ

アメリカの映画の観客のマヂョリティであるらしい若い子は喜ぶであろうダンスっぷり。ぐれてる連中が夢を目指しはぢめるきっかけは出来すぎ、だけどまあこんなもんか。「芸術学校」とゆう括りのなんでもありの学校はなかなか素敵ね。

ストーン・カウンシル

この原作者は秘術が大好きだな。つまり理屈が嫌いなんだ、きっと。雰囲気重視で解りづらいぜ!

ストリングス〜愛と絆の旅路〜

みんな操り人形だと世の中どんなふーになるかのアイデワ披露大会ですな。牢屋とか城門とか、なるほどね、よく考えたもんだ脳。

ストレンジャー・コール

最初の、移動遊園地際の家での事件のやり方が解らない。「ヒロインを怖がらせるため」以外の目的が犯人に見えないのよ、それって自家中毒では?

ストレンヂア

柴犬がかわよい。かっちょうよい絵でかっちょうよいちゃんばらをアニメにしているけど、ストーリィは薄くてとりたてて言うほどの新味もない。領主をずばっと見限るとこくないかな、物珍しい展開だったのは。

スピードマスター

終わってみると『シェーン』だったよ。デザインだけはかっちょういい。特にナンバプレートが出鱈目だ、バーコードの奴まである。意味を超越しているのだった。だから、人物造型もポーズが最優先されてて、なに考えてるとか筋が通ってるとか、おざなりだ。寝室に朝が来るカットなんか、編集はかっちょういいけどセットであることがありありと判ってかまーない、ってゆうそうゆう価値観の映画でした。見た目だけ、ですね。

スパイダーマン3

敵が3ついて、それ以外にも事件やエピソードがふんだんで、本当、飽きない。間延びをさせなく楽しい、ってのはこの手のヒーロもんにはぢうヴんな高価値です。「今が楽しく次が楽しみ」をキープし続けるって凄いことだ。敵も、よくこんなベクトルの違うのを持ってくるもんだ!(感心) 出来のいい創作だ。

スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい

ぐちゃぐちゃだ。全部をけったいなキャラクタにすれば面白くなるだろうと考えたあまりに解り易さを廃してしまっている。映画作るの下手なのでは。

世界最速のインディアン

アメリカの連中は親切だなあ。つーか、そんな、大会に向かう途中でアクシデントを発生させることがテーマではないからスルーしてあるのだろうとは解るけど。つーことで「本当に見せたい数分を見せるために頑張って引っ張ってる」映画だ。よく頑張った(笑)。

世界はときどき美しい

8ミリカメラで撮ったそーだがピンぼけに接写が多用されてるところへぶつ切れのナレイションがかむさって、本当に自分勝手にイメィヂを先行させてるだけって感じ。長い映画の中にちょっと入る分にはいいかもしらんが、こればっか見せられてもね。

絶対の愛

よくこんな騒ぐ客を出禁にしないで入店させるなあ、この喫茶店! あと、なんか助平な彫刻ばっかしある公園が出てくるよ。キム・ギドクが挿入するノイズは意味ありゲ で、ノイズまでも巧いと思っちゃいますな。

ゾディアック

実際の未解決事件を映画化したのかー、なら『殺人の追憶』と一緒で歯切れ悪く終わらざるを得んわなあ。マスコミが犯行声明を公表することは本当に犯人の思うつぼだ、と解るね。

そのときは彼によろしく

タイトルの意味がラストで判明して腰が砕ける。なんてへなちょこなワンアイデワなんだ。

素粒子

40前の、女に奥手な男2人がようやくパートナを見つけたと思ったら女性がともに病気が原因で「セックスし甲斐のない相手」になっちまった、さあ、乗り換えるかどーするか?って話。なんだか十代のもてないおたく少年がそのまんま20歳歳を取ったみたいだ、そんな(レワとまでは言わないが)ケースを映画にしてなにが訴えたいんだか。

それでも生きる子供たちへ

厳しい環境下で生きる不幸な境遇の子供たちを描いたオムニバス映画なんだけど、こーして観ちゃうと子供って結局どんな状況でもしたたかに逞しく生きてくんやん、と解る。だから氣にするこたぁない、大人として捉えてやって宜しい。苛酷なのに可愛いねと頬笑ましく観て結構でしょう。
た行

大帝の剣

配役は絶妙だなあ>阿部寛もハセキョーも黒木メイサも。でも話が都合がよすぎてみみっちい。子供向けの怪獣映画だと思えばいいのかにゃ。

大統領暗殺

ブッシュが死ぬまでは楽しみだったけどその後の“監視カメラの映像”とかがいかにも作りました然としちゃってて冷め、退屈だった。この映画で採ったドキュメンタリィ方式は失敗だろ。

ダイ・ハード4.0

「滑稽を省いたジャッキィ・チェン」だったとは。サイバーテロリストがこんな派手なことをしてはサイバーの価値ない。脳たりん?

題名のない子守唄

子供にとっては生みの親より育ての親に決まっておるが親にしてみたら違う、って話だ。可哀想なのは実はそーゆー親に目をつけられた子供だってことね。母性愛を描いているようでエゴがテーマかにゃ。

ちびケロ ケロボールの秘密!?

ケロロを観たことがない者が、ケロロの映画本編の上映前にこれを観て「ケロボール」なるアイテムの情報を入れておく、って程度の価値くらいはあったかも。劇場で椅子に縛りつけておかない限り、このストーリィは観られたもんではないでしょう。

厨房で逢いましょう

でかい腹に憧れて、その揚げ句最高の腕を持つ料理人になった。その見返りに女性とは縁遠い人生を歩み、禿親父になった、っつー男の話だ。身につまされるなあ(寂しい笑)。作ってる時はむづかしー顔をしているけどできた料理が旨そうです。ソースばっかりそんな必死に最後まで舐めたくはならんと思うがな。

超劇場版 ケロロ軍曹2 深海のプリンセスであります!

冒頭に展開する“レギュラメンバを全員出して、しかもキャラを判りやすく提示する”作りが、意図が丸見えでいやらしい。この物語は映画のオリヂナルキャラが出るとゆう以上の意味はあるのでしょうか。てゆーか事前に知らなかったが、辻ちゃんが声優をやってるんだ。しくった、注耳(<注目の聴く版)し損じたぞ!

長江哀歌

ダム湖に沈む運命にある町に住まう人々がしょぼく生きてるのを描いてる、んだけどところどころでビユを空に発射させたり、ビル間を綱渡りさせたり、心象風景に当たろうものを実写で入れ込んぢゃってるよ。だから、まあ、なんちゅーか、古臭い正統派とでもゆうのか。

沈黙の奪還

セガールの沈黙シリィズの中でも今回のはタイトルで内容を覚えやすいものだ。奪還するのは娘です。そのためにはKGBも警察もCIAも殺しまくる。わはは。セガールが勝ち、セガール以外は負ける物語が観たい人向け。

ツォツィ

別に南アフリカでなくてもいい(笑)。盗んだ車に赤ん坊が乗ってた、って話だ。展開は読めてるけど、氣分はよいよね! 土管に住んでるちいちゃい女の子のひと言が効いてる。

憑神

「作りが見えちゃう」ことと「幕末史に造詣が深くない者にはどこまでがフィクションでどこまでが史実に沿ってるのかに氣をとられて入り込めない」ことがマイナス。アイデワは面白いのにこっちの期待とは違う方向に行ってしまっていてもったいないや。浅田次郎節に思い入れがない者はあまりにウェットな展開にがっかりしちゃうぞ。笛木優子はかわよい(はぁと)。

釣りバカ日誌18

本職に斬り込むとは脳。もうもはや、どこの地に行っても浜ちゃんが人気者で他人の恋の成就に一役買う、ってことすらも全然なくなって、本当に西田敏行は賑やかしとしての意味しかない。原作漫画も同じよーなもんだから、それを映画化したら釣りがこの程度の比重になるのは当然だ。

デジャヴ

無茶なマッシーンのアイデワを自由気まま(笑)な設定で好き放題に活用したストーリィだ! 「ゴーグル」の奔放さにとどめを刺す。よくこんな出鱈目を(笑)やり遂げたものだ。この空想力はローレライシステムのそれに匹敵します。お見事。

デス・プルーフ in グラインドハウス

なんのストーリィもない(笑)。耐死仕様の車をぶっつけて女の子を殺す親父と、そいつが報復される痛快な映画だ。昔の、映画館が雑だった時代の映画(つーかフィルム扱い)はどんなか、ってのを作って見せてくれてる、素敵。

転校生 さよならあなた

心が入れ替わった女の子が死ぬなんて、韓流かっ!(笑) 「ずうとカメラが傾いでいる映画」として映画史に名を遺すであろう。

伝染歌

女の子たち(具体的にはAKB48)がやいのやいのやってるとこを観るための映画。“廊下でストップモーション”と“靖国”は秀逸だったなあ。

東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

母親が死ぬのを描いただけ。どこにでもいつでもある話で、ドラマティックでも珍しくもない。

遠くの空に消えた

舞台演劇を観ているかのよーな“イワカン”“ファンタヂィ”“統率ぐわい”でした。さじ加減が極端に過ぎたのね。もーちょっと“リワル”の方に来てくれてたらね。

トランスフォーマー

くっっっだらねえなッ!(大歓喜) すぐに「日本製」とか言うよ。わはは。スピルバーグはこんなのばっかし作ったらいい。

ドルフィンブルー

いるかかわよい。展開するのは「企業が頑張った」ものです。「泳げないいるかはいるかぢゃない」などと身障者サベツまがいの発言をする子役は要らないだろう、創作にする上で必死にねぢ込んだアイデワなんだろうが。永作博美は、このみえみえのべたをやらせる監督の下ででもお巫山戯に流されずにしっかり保っていて好感です。

ドレスデン、運命の日

今まで空襲を受けなかった町が空爆されて大わらわになるよ!って話だ。空爆のノウハウと、防空壕でも死ぬと知れた。
な行

ナイト ミュージアム

「夜になると自然史博物館の展示物が動き出す」なんて、それだけ聞いただけで面白そう。だから故に、それを映画の尺に収めるのはちょっと勿体ない感じね。“緩さ”で切り抜けたとことかあるしね。

ニキフォル 知られざる天才画家の肖像

タイトルでいっくら天才画家って言われても知られてないんだからどーせそのレヴェルってことだ。ので、映画としてアッピールするためにはなんか要る。その、『フリーダ』に於ける「つながり眉毛」に当たるものが本作では「おぢいちゃん画家を女優が演じる」であった。その興味のを蔭で終いまで飽きずに観られたよ!
は行

パーフェクト・ストレンジャー

ラスト7分11秒、ってあんまり宣伝しない方がいいと思うのだが。だから宣伝されてなかったラスト3秒は、ちょっとよかった(笑)。結局、制作者が意図した犯人が判りますか?以上でも以下でもなかったものね、こーゆー解釈もありだよってだけで。あと、「怪しい奴は犯人ではない」法則で(笑)。

パッチギ!LOVE&PEACE

キャスティングを替えたもんだから、まさか前作と同じ家族の話だなんて観てても解らなかった! 独立した話でいーぢゃん。前作ほど暴力が前面にフィーチャされてないのが救いでした。キャストで名を見て楽しみにしてた国生はさすがだ、貫禄が出たなあ(笑)。

バッテリー

岸谷五朗は『龍が如く 劇場版』といいこれといい、野球づいておる(笑)。“野球が人並み外れて達者な子供が直面する障害と難題”のステレヨタイプのオンパレィドぢゃ。野球でなかったら、よくぞここまで集めてきたと誉めてやってもいいが。てーか既に手垢にまみれた野球がモチーフだからこそ、こいなけの弾が要るのかな。これと比べると、いかにあだち充が考えて作っているかが解ろう。

ハッピー フィート

CGアニメはこーでなくっちゃ。造形のデザインにデホルメを加えるんだったらセル画ので結構だもの。できゆたけリワルに描かれたぺんぎんが動くからこそかわよい。後半のダイナミックな展開は、前情報がないまま観られて本当によかった♪

初雪の恋〜ヴァージン・スノー

宮崎あおいはかわよいし、イ・ジュンギは相変わらず美形だから、臆面もない綺麗なラヴストーリィにはウッテツケではある。言葉が通じてないってのがその後押しをしてるし。それにしても森田彩華のあの役は要らねーだろう。なんて勿体ない森田彩華使いだ!

パパにさよならできるまで

パパの死を認めたくない子供の話です。「通過儀礼もの」なのね。“認めたくなさ”は映画向きの解り易い行動で示されているよ。こーして子供は世界を認識していくんだろーけど実際にこんなフルマイをされたら鬱陶しいので早くとっとと死に覚悟する程度の成熟をしろ、と思った。

バベル

この監督の得意技だ、“4箇所で別々に起こってる出来事がどっかで繋がってる”ものだ。今回はさすがアカデミィノミネートつーだけあってワールドワイドだよ(笑)。菊地凛子は脱ぎっぷりはいいが、これが助演女優かと言われたら、ちゃうのではないかなー。まあ、日本ユニットの主役だから立ち位置的にはいーのか。

パラダイス・ナウ

特攻でも自爆テロでも、観る側はありえないと思って臨んでんだから、「本当は嫌々だったんですよ」どまりの考察で映画化されたって何一つ新味はないだろう。その点で、“自爆テロを命じられた若者”の心情の変遷を描いたこの話は出色だ。双方に筋が通ってる、考える頭を持っている、事態はそう流れて追い込まれ決断を迫られる、って、巧いなあ。

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団

毎回言うけど「原作本を読んだ人向けに映像化のサーヴィス」です。前作を観てないので知らない人名がいっぱいだった。ので、今回初登場のキャラクタたちも、次作以降に(本作を観たサーヴィスとして)引っ張るんだろーなーと思うと、沢山覚えておかなきゃならない重圧(笑)にへこむね。そうしてこのタイトルは少なくとも映画には不向きだ、もうぢき終わるクライマックスに到るまでろくろく“不死鳥の騎士団”が出てきてない、ってことは、読めちゃうでしょう?(笑)

ハリウッドランド

死後と生前が入れ子になって語られて、とてつもなく解りづらい。観客が好意的に解釈してやらないと成立しないストーリィテリングってなんなんだ。

パリ、ジュテーム

2時間で18本(!)もあるオムニバス。え、こんで終わり?なんてのを幾つか経ると、そののちはこーゆーもんなのかと受け入れられるようになったよ(笑)。パントマイムの「エッフェル塔」が好き。コントだからかな。あと「チェイルリー」とかね。

ハンニバル・ライジング

「人はどうして人を喰うようになるのか」が説得力のある理由で綴られる、のは予想通り。ヘンテコリンな日本人美女が出てきたり、だからいっそ作りもんだねと楽しめるようにはなってる。人を出し抜いて殺すのはかっちょういいしね(ぽぁん)。

ひいろ

マスコミの人が仕事としてフツーにする「片っ端に電話を掛けて調べる」ことを、パンピィはしないから人捜しも満足にできないってだけだ(笑)。を蔭でこーゆー映画が成立すんだけどね。小梅のエピソードはいい感じ♪ いかにも日本人が頭で考えたっぽいが(笑)

眉山

そうそう、“情けないおっさん”はこのくないルックス的にも情けない方がマッチしてるでしょう。だからこそ、つくづくこの話は胸くそが悪い、結局は腕力と権力が勝つと言ってるテーマだ。大嫌い。

人が人を愛することのどうしようもなさ

最初の方でヒントがあるけど、これは凄い。ミステリィだった。『ドグラマグラ』だもの<あっ、言っちゃったねっ。“こんなん、絶対ありえへん”とゆう「乳と太腿に電極をへっつけて拷問」なんてゆうエロスなシーンが、映画内映画内映画だ、とゆう理由でありになっちゃう構成も凄い。これほど、ラストシーンに到るまで読めなかったミステリィはない<ま、作者がどこをどう振り分けたかの答え合わせに過ぎないっちゃー過ぎないんだけども。

ファースト・ディセント

スノボドのプロモ映像、若しくは雪山のCMフィルムですね。巧い滑りを見せてくれるだけ。単に巧くてドラマティックですらない。

ファウンテン 永遠に続く愛

キリスト教徒国の創作者はキリスト教の神を離れるとここまでとんでもない映画を作るものなんか(笑)。なんだよあの座禅パワー。わはは。子供の想像か。レヴェル低っ。

ファンタスティック・フォー:銀河の危機

予想外に、予想外のことが起きなかったなあ!(吃驚) こいなけ大作っぽく作るんなら日本人のエキストラとか日本の考証とかちゃんとやれよと思う。ギャグでやってるっつーんなら“日本人でも笑える”レヴェルをすべきだ。そのせーで、他のすべてのレヴェルを落とす羽目になっている。

不完全なふたり

わざと映像的に退屈にしてあるんだ。寝ることを推奨している映画かな。

ふしだら慕情 白肌を舐める舌

60分の上映時間中に6度出てくるその手のシーンは必ず違うペワで、ってゆうのは感心させられる工夫だ(笑)。狭い人間関係の中で次々とそーゆーことにならなきゃいけないので展開が目まぐるしいが、あんま演技を前面に出す女優さんでもないのだろう、そーゆー子だから仕方ないって思って観られて、これにマッチしてる感じ。

筆子・その愛―天使のピアノ―

障碍児をどんなに思いやって教育しても火事出しゃがるんだ、だからこの映画は「正解の事例」を示すものではなくて「問題提起」をするもんなのだった。常盤貴子は美人で、こーゆー役にウッテツケの女優だなーと思うよ。

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

クライマックスの佐津川愛美の台詞で見方が一変し、もっかい観れよう。さとえりと永作博美のキャスティングも絶妙だった。

フライ・ダディ

そうそう、“情けないおっさん”はこのくないルックス的にも情けない方がマッチしてるでしょう。だからこそ、つくづくこの話は胸くそが悪い、結局は腕力と権力が勝つと言ってるテーマだ。大嫌い。

ブラインドサイト〜小さな登山者たち〜

盲の子供たちをエベレストに登らせるドキュメンタリィです。登山なんて時間が掛かるから、観客が考えることくないすべて議論に出てる、意味とか意義とか。山道を行く途中の感想、「ヤクのベルの音もみんな違う」でこっちのうろこが落ちた氣分だ。ペースも目指すところも、健常者とは分けるべきなのか。

ブラックブック

監督のゆうとおり、これはミステリィとして観るんではなくてスリラと捉えてそれを楽しむべきぢゃ。だって(ネタばれか?)ヒントは後づけだから途中で考えるだけ無駄。どきはらしながら観るための映画だよ。

ブラッド

ルーシー・リューがおヌードに剥かれて逆さ吊りされる吸血鬼映画だ。血を採るためなんだけど、驚くべきことに足を吊すフックには足首が刺さっている訳ではなく両足首をしっかりと縄で固定した、その縄を引っかける仕組み。なんて人道的な逆さ吊りか(笑)。

ブラッド・ダイヤモンド

親父が鳥の卵大のダイヤをちょろまかした「理由」が明かされてないなあ、どーしたかったんか、どーするつもりだったんか。

プラネット・テラー in グラインドハウス

“折り目のあるポスタ”の体で作られた、片脚がマシンガンのセクシィなおねいちゃんの絵柄で売っているのに、それが登場するのはラスト20分程度だ(笑)。「女子供も容赦なく酷い目に遭う」のと「女の大反撃が待っている」のがやりたいばっかりだ、大素敵!(笑)

フランシスコの2人の息子

ブラジルで大人気(だそう)の実在のカントリィデュオの兄弟がどう生まれどう育ったかを事実に基づいて作った映画。お父っつぁんがフランシスコです。とびとびであろう、映画になるエピソードを繋げたので、たといば「挫折したけど、やっぱき音楽をやめられない」なんて立ち直る箇所とかぐだぐだ(笑)。

フランドル

出征前も戦地でも、女とやることばっかりか。肉欲イーコール愛情とゆう描き方には抵抗があるなあ。不幸になっていい氣味としか思えないし、それがテーマだとゆうのならここまでの手数は要るまい。

フリージア

女の子が、憎い相手に復讐する話がやりたい。でも女の子を社会から浮いたキャラだと捉えられたくない。ってことでそもそもの舞台設定を“【敵討ち法】ってのが成立している社会”に置いたお話。こいなけで解るように、ぢうヴんに勝手氣ままな物語だ(笑)。鉄砲を使った、現代が舞台の仇討ちものだから、スリルは満点に面白いね。

フリーダム・ライターズ

いつもながらの「巧くいった例」だけどこれは氣分よいね。“学校に来てるんだったらどーあれ向学心がある”って、希望だし。

フリーダムランド

『フォーガットン』に続きまたもやジュリアン・ムーアは息子を失っているぞ(笑)。連作か。そして映画が語るのは「子供の誘拐」と「黒人を悪者視するアメリカ社会」ってゆう2つの問題でした。どれだ、言いたいのは。

ブリッジ

人が落ちて死ぬの見たいぢゃん! どんな理屈を捏ねようがそうゆう映画だ。だから、感情移入するべき対象は目撃者であり飛び降りた奴の知人や縁者だ。シミュレイトしきれない感想と反応のヴァリエイションを観せてくれます。

プルコギ

山田優がちゃんと“無頓着にエロ”ってゆう方面のキャラをやってて、はぢめて好ましい! 前田愛かわよい! ラスト勝負の手を抜くってゆうのはシナリヨとして、ないな。意外と(でもないか?)ちっとも焼き肉を食べたくならなかったよ。

プレステージ

超絶マッシーンものだ(爆笑)。時間軸がいぢってあって解りづらいことこの上ない。マヂックが見れるからと我慢し続けた後に超絶マッシーンと超絶トリックが見れる仕組み。もー少し、整理したら?(笑)ってゆうか(偉そう過ぎ!)

プロジェクトBB

ジャッキィ・チェンが赤ちゃんを誘拐する、と聞ーただけで情が移る話だと判る(笑)手堅さ(笑)だ。もー、なんで市井のちんぴらがこんなにつおいキャラなんだ?とかと問わせない、つーか問う人をお客に設定してないよね。手堅いのを観たい人向け。

プロヴァンスの贈りもの

これはもう一つのヂャンルだ、「都会でばりばり大成功している主人公が田舎に懐柔されてドロップワウトする」ものだ。「西部劇」とか「ゾンビ」とか「ジャッキィ・チェンもの」みたいに、たまには新作を観てもいいよね。しかし“まずいワイン”はどーやって造っているんだ。そもそもまずいんだったらそんな畑売って正解では。

ベクシル―2077日本鎖国―

美形を動かしてるCGアニメだ。絵に力を入れているのでストーリィはとても簡単。“ジャグ”できよくに留められるだろう。

ヘレンケラーを知っていますか

盲聾なんて時分がなったら信じられない、でもいるんだ。「引き籠もり」の孤独が解る、ってのはよく思いついたもんだ。この手の映画が常にそうであるように、正答が提示されている訳ではなく、問題提起だと思って観る話ですね。にしても小林綾子は一人で女学生時代からお婆ちゃんまで、演じすぎ!

ポイント45

スラムの荒くれ者にDVを受ける情婦役をミラ・ヂョヴォヴィッチが演じておる。関係者のインタヴュウがところどころにインサートされる手法は背景が変わって目を惹くけど、そーゆーのを入れたくなる程度に本線はフツーってことですね。

包帯クラブ

これは宗教の萌芽だ。こっから教祖になる奴が出てくるんだろう。石原さとみの乱暴な口の利き方カワユス。演技演技して作っている貫地谷しほりのキャラカワユス。延々きっつい目つきの関めぐみカワユス。関西弁の柳楽は堂本剛。

北極のナヌー

温暖化で氷が無くなる無くなるってなれいしょんは煩いが、氷のあった時分の白くまの生活を映さないで今だけ見せられても比較できねーよなあ。凍ってても厳しい環境なんでは?としか思えなかった。もっこ。同じ白くまを追っている訳ではないだろーのにナヌーって名前つけては、白ける。繋いでるの見え見えだし。

星影のワルツ

死んだおぢーちゃんの思い出だか知らんが、パーソナルな出来事をホームムーヴィっぽく撮ってるので、冗長で判りづらく退屈きわまりない箇所が多々。喜味こいしはいい感じなのに。

ボビー

全員が不幸になって終わるのは、大統領候補が暗殺される実話を基にしたからだ、そーゆーテーマなのね。やってることは『有頂天ホテル』と一緒。でも、下手な悪ふざけより、まぢめにやってるこっちの方がよっぽど面白いし再鑑賞に耐える。

ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習

とっっても初期の「どっきりカメラ」だ。低俗で悪趣味で失礼千万。でもこゆのも面白いよね。“昔ながら”で面白いって、『監督・ばんざい!』に通じるところがあるか?

ホリデイ

いっぱい、いろんなアイテムをちら見せして、回収しないで放置したままおある。それでも、メインの、締めなきゃならないストーリィを閉じるだけで2時間15分って長さになってんの。ま、そもそも映画2本分の出来事が起こる設定を考えちゃったんだから仕方ないのか。楽しいけど長い、長いけど退屈しません。

ボルベール〈帰郷〉

よくこんな入り組んだ人間関係を煩雑にせずに順番に楽しく観せられるものだ!(感動) 最高のストーリィテラーである。

ボンボン

犬をもらってからいいことが起こるようになる、って話。だけど“犬をすごくかあいがる”かと期待しているとちっとも違う。出てくる奴らは犬好きだけど、犬は犬としてしか扱わない。犬を出すなら過剰に溺愛する、ってパタンに慣れた者にはいっそ意外でどう落ち着くのか読めまい。「犬がかあいい」ってのを省いちゃうとフツーの物語なんだけどもね。
ま行

舞妓Haaaan!!!

弾けぐわいが心地よく楽しい♪ 阿部サダヲ主演ってのが活きてる跳び方でした。“阿部サダヲを笑う映画”なんだしね。

街のあかり

監督自らが「敗者三部作」と括っている3作目。敗者は性格だ、と言っているね。犬は、犬が出したいから出した、とゆう出演の仕方をしておるよ。ソーセイヂ2本買って、一口かぢっただけですぐに棄てるって、そんな人間信じられない(笑)が。

松ヶ根乱射事件

川越美和が潔く女優しておる。みんなぎりぎりのイヤなとこで生き続けてるってのを描くのが巧いなあ。キャラに合った演技を、監督が相変わらずつけているのね。

魔笛

モーツァルトの原作が出鱈目やな! 舞台を戦場にしたり夜の女神を戦車で登場させたり、楽しんで作ってるけど、キャラの行動規範とストーリィの流れと起こる出来事と筋の通し方が滅茶苦茶で単なる思いつきの積み重ねでしかない。もしかしてYoshiはモーツァルトの生まれ変わりか?<すげい

ママの遺したラヴソング

『エリザベスタウン』の男女が逆になったに過ぎない。同居してたあのおっちゃんが、実は!ってゆう「真相」は、それまで思いもしなかったことの方がおかしい。こんなこと如きが最後の一押しになるなんて肩透かしもいいとこ。

マルチェロ・マストロヤンニ 甘い追憶

この人知らないし興味もない。この人に興味を持たせようとする作りの映画ではなく、そもそも興味を持っている者に向けて作られているので、もう、置き去りこの上ない。

みえない雲

やっぱ原発事故の悲劇を強調するには落差でしょ!ってんでオープニングで主役の女の子がおヌードで泳ぐ!って、解りやすッ。存外被曝者がばんばん治るのでマスコミ試写を観た者の中から疑問に思う声が挙がったよ。治るの?>原発症、とでもゆーのか

ミス・ポター

可愛いピーターラビットが観られるかと思ったら「35歳で独身で」@『OL進化論』だった。そーゆー人生の人だったんだと言われたら仕方ない。

未来予想図〜ア・イ・シ・テ・ルのサイン〜

どりかむのこの曲を、まっったく知らないからなあ(爆笑)。仕事とラヴで迷うってだけの話に過ぎないぞ、さらにはこいつら5年も経過して、双方とも浮いた話がないとは! もてない同士の物語か?(嗤)

蟲師

蒼井優が書き文字を操るのは、映像にし甲斐があることこの上なしッ。それにしても終わりがけが特に、どーゆールールに基づいてるのかちぃとも解らんぞ、とにかく絵づらのみ優先の映画か。

名探偵コナン 紺碧の棺

観てる最中はそんなこと解らないのをいいことに、終わってみると「こんなに長期間誰にも解かれなかった訳」とか「行動の理由」とかの多くが触れられてない。『ブラックブック』に続き“推理しても仕方ないミステリィ”か。てゆーかミステリィと呼んではいかんその場限りさ&ご都合主義だ。

めがね

異常な共同体に入り込んで洗脳されていく物語。どうして、耐えて、麻痺して、折伏されていっちゃうのか理解不能。

モーツァルトとクジラ

大義名分は「アスペルガー症候群の」だが、その実「ただ変な」カップルのラヴ話です。韓国映画だったら自閉症でなくてもこのくないのラヴの障害は発生させるよ、きっとね。

殯の森

痴呆老人のケワをする女の子が引っ張りまーされた揚げ句に乳を見せる話だった!(笑) ラスト直前まではまだしも解る、っつーか作りが常に「今は何やってるか解らないけど次のシーンで知れる」ってパタンを踏襲してるんだ、だから、ラストは“次”がないから不明のままおあるって訳。うーんーうーん。
や行

約束の旅路

黒人のユダヤ人がイスラエルに帰りたがっているのも、それに便乗してユダヤ人になりすましてまんまと難民キャンプを離脱するのも、それを延々と氣にやみ続けて生きるのも、本当、悩むに値しないのになーと思う。そしてこーゆーテーマの時は当然子供は利発に設定されているんだ、頭がいい故に悩むって構図だ。お利口が出てくる話は好きだから、その点でだけはこの手の物語は好ましいわね。

やじきた道中 てれすこ

よく知ってるネタや小咄ばっかしなのに、構成が上手だ、役者が達者だ。面白い面白い。

ユアン少年と小さな英雄

犬かわゆす! 子供っぽいシーンもせっかくあることだし、これをこそ吹き替え版にしてファミリィ映画として公開すればいいのに。主役の少年が賢い、読書家だって点は、吹き替えにしたら観られないくない出来すぎ、なのかな。

夕凪の街 桜の国

原爆で死ななかったことに対する悔恨、ってのをこー表すか。それに麻生久美子はまったくマッチしておる。一方で田中麗奈はちっともマッチしておらんかった(笑)。てか田中麗奈が今年28歳の役で、父母がえらい歳いってからの子やんなあと思ったが、三十ちょい過ぎに産んでれば戦争体験者になるんか、意外と今なお身近やん、戦争。

酔いどれ詩人になるまえに

勤務中にすぐ酒呑んでさぼるんだから、駄目なのは自明だ。自称作家でもまぢめに生きろよと思う。

善き人のためのソナタ

ラストの1分まで面白いぞ! 上手に作ったなあ。「人を変えることができるアイテム」なんてよく思いついたものだ、そしてそれが現実的に活きて使われておる。巧い巧い。

夜の上海

出てくる幾カップルもの終わらせ方がやりっ放しだ、それが却って余韻?(笑) ヴィッキー・チャオはすぐに“最初ヴ細工で終いに綺麗”な役をやるなあ。
ら行

ラストキング・オブ・スコットランド

権力の座って、就いても維持が大変なんだなーとこれとか『アレキサンダー』とか『蒼き狼 地果て海尽きるまで』とか観ると思うよ。「“僕は白人 お前らは現地人”ってゲーム」の洞察は見事。腕と脚が逆に縫いつけられたケイの死体、萌え〜♪ えげつないよ(ぽぁん)。

ラストラブ

「癌で死んで悲しい」ってゆう薄っぺらい物語です。Yoshi原作だから仕方がない。

ラッシュアワー3

面白くしようと、余分が多いな<カンフー道場とか完全に不要でしょう。敵からアクセスしてきて口を割って次に進むって、捜査ぢゃないし。

ラッキー・ユー

ギャンブルをしてるシーンは魅力的。ストーリィの箇所はことごとく退屈。

ラブソングができるまで

2つのカメラを切り替えて交互に見せる、朝食を摂ってるカフェのシーンが酷い。角度が切り替わると、なんでカップにやってた手が離れたりすんだ? 編集で繋いでる時に氣にしないのか? てゆーかこれがヒントで、実は2組いる、ってトリックかと真剣に思った。 安い映画撮ってんぢゃねーよ! カメラもう一台買えよ。

リーピング

聖書の引用で物語を作るのは百歩譲って京極夏彦と同じかと捉えて許すけども、「キリスト教以外みんなサタン」ってゆう狭い了見だけは赦せんなあ。「さ」って、平仮名ぢゃん!(笑)。

リトル・チルドレン

下手くそに作った『クラッシュ』であった。改心したらおかしい性癖とか出して来ちゃうもんだからどう終わっても不自然なんだ。てゆうかそもそもこんな問題視するテーマでもなかったちっちぇー話だし。失敗したね。

リトル・レッド

絵が稚拙だ。よくこれを劇場アニメとして認めたな。エピソードも、“コーヒィを飲むと昂奮する”とか、ありきたり。

龍が如く 劇場版

苦手な(てか嫌いな)やくざの抗争ものだとしぶしぶ観たら、やっほう!『漂流街』の時分の三池崇史が帰ってきたよ! ぎゃははぎゃはは。やっぱギャグがなくっちゃね! てーか、モータスポーツ嫌いな客をレースクイーンで釣ってるみたいな(笑)手なのかなこれは?(笑) 結果面白いんだから僕的には構いません。今後ギャングもの映画はみぃんなこの手法を踏襲されぞかし。

リンガー!/替え玉★選手権

障碍者が出てくるコメディだから、笑えば宜しい。コメディなのに笑わないとゆうスタンスは障碍者を色眼鏡で見る行為だ。映画とか、あらゆるメディワに障碍者が登場すると「意味」を必要とされているけども、それが変だと言っている。普通の映画に普通に障碍者が出るようになるまでこの試みは続けられるであろうし、支持したい。

ルネッサンス

CGアニメを陰影だけ活かして作るって、凄い。こいつら、柄物の服とか着たくならないのか?と思った(笑)。映像で冒険しているを蔭でストーリィは入り組んでなかったよ!

ルワンダの涙

ホイッスルが、殺意を鼓舞するアイテムとして使われてて素敵。フィクションだったらホイッスルのそんな使い方は不謹慎、若しくは残虐に過ぎると非難されようところを、事実なんだから描けちゃうんだ。すげい。それにしても去年『ホテル・ルワンダ』観たばっかだぜー。もうはい次のか。そんなにルワンダの大虐殺が映画にしたいか。あ、もしかして、版権切れた?(笑) だったらこぞって映画を作ればいいんだわ! 『ルワンダの中心で、愛をさけぶ』(略称「ルワチュー」)とか『ルワンダとダイヤと優しい奴ら』(観てない)とかさっ。

レストレス〜中天〜

設定が都合よく、中天に主人公の知りわいばっかりが集まってきてる(笑)。灰となって舞う“死”がなんなのか訳解んないけど絵的に楽しいからいいのかな。

レッスン!

荒れてる生徒が社交ダンスで更生する話だ。なんて!ありがち!!>今年だけで『ステップ・アップ』、『フリーダム・ライターズ』とかぶっているよ! “社交ダンス”であるメリットは、2人ずつ組にするので生徒のキャラクタを覚え易かった。ペワの片っ方覚えれば自然ともう一人も覚わるもんね。しかしこのタイトルでは早晩きよくの彼方に消え去るであろう。書いておこう、“バンデラスの奴”だよん。

レミーのおいしいレストラン

手堅く面白い。「ねづみがコックになる」とゆう設定は“越えるべきハードル”が解り易いので巧く組めば面白くなることは必至っつーことか。出来わがりの料理がそんなに喰いたくなる類の画ではなかったが、“作りたくなる”に主眼がおいてあるとするならこれが正しいのでしょう。上映前のオマケの短編『LIFTED』の出来も凄くよかった。

檸檬のころ

高校時代を舞台に恋愛が描かれるってだけでぢうヴんに「ドラマ」だよね(笑)。ラヴが発生する時点でちっとも懐かしさは、ない。絵がとても綺麗なのは監督がイラストレータでもあるせいか、美少女たちが主人公であることと相まってよい感じ。なんでもない、けどラヴで綺麗、な高校生活ですな。但し林直次郎は大根だ(ズバッ)。

恋愛睡眠のすすめ

「1秒タイムマシン」とか、雲を浮かすコードはすげいな。映画ならではってことが解った監督だ。語られてるのは“夢見て問題を先送り”する青年の話で、とても好ましいテーマでしたね。

ロッキー・ザ・ファイナル

フィラデルフィア美術館前の階段を駆けわがって跳ねるのを、やりたくなるよ(笑)。テーマ曲とか、定番を持ってるシリィズはつおいね。それを台無しにしてないってだけで達者だった。世界チャンピヨンの最後の言葉を引き出すために作られたストーリィでしょう。
わ行

私たちの幸せな時間

設定は嫌い、展開も綺麗事っぽくわざとらしくてイヤ。殺人犯は殺人犯だもん、履歴がどーであっても人を殺したことは覆せないし悔やもうが詫びようが取り返しがついてはいかんよ。しかし、終わりがとても美しいなあ! 母と娘がこう“救われる”ための物語だった訳か。この映画を作った精神が綺麗だ。

ワルボロ

よく死んだり片輪になったりせんもんだなと、こーゆー喧嘩ものを観ると思うよ。ビーバーが清涼剤だった、新垣結衣ではなくて(笑)。あと、こーゆーガッコの先生は大変だと思う。
アルハベット

Dear Friends

高飛車でヤな女が癌になっていい氣味、ってゆう“因果応報で思い知る”話だった。なんて幼稚で卑怯なストーリィか。でも原作が映画化される程度に売れてるってことは、そーゆーのを買うレヴェルの低い客がいっぱいいるってことであって、作った側はしたたかだけど悪くはないんだ、それがビジネスつーこっちゃ。

DOA/デッド・オア・アライブ

石狩山脈サイコー! かすみ暗殺を目論む紫のくノ一サイコー!! ストーリィはこんなには要らない(笑)から、もっとバトルばっかし観せてくれてたらもっとよかったのにー。

GOAL!2

サッカをさせないことで第2話は特徴づけたのね、なるほどね。サッカ好きの人には有名選手を、そーでない人にはサッカ外のごたごたを、楽しめるよう配慮してあるのか。

HERO

「最大の危機」とかの煽りの割には、そんな、逃げ出したくなるほどの裁判ではないと思うがなあ。巨大な味方がバックについてることだし。単なる推理ものでした。裁判のシーンは案の定ウェットだったしね。

Liife 天国で君に逢えたら

自分勝手ばっかりやってるだめんずと、そいつに尽くすことだけが楽しいだめんずうぉーかーの話だ。こんなやり放題の男が癌で死のうといっこも悲しくねえや(笑)。それにしてもつくづく伊藤美咲は壁おんなだと確認しました。

Little DJ〜小さな恋の物語〜

福田麻由子の笑顔がいいよね。「懐かしもの」で客を惹きつける手法もついに『ラストコンサート』まできたか。我々がターゲットになってきちょるっつーこっちゃね(感慨)。

LOVEDEATH―ラブデス―

北村龍平に好き勝手作らせた映画だ、だらだらしたとこも含めて北村龍平はこーゆーのが好きなのねと思う。

TAXi(4)

もう暴走タクシィものであることをやめたのは大正解。間抜けな警察ものの佳作です。

Watch with Me〜卒業写真〜

癌で死ぬからつって中学時代に好きだった女の子と再会することばっかし望むって、奥さんに対して失礼過ぎ!(笑) なんだったんだ、それ以降の人生。津田寛治は死の間際まできちんとしていて介護に迷惑も掛けず、周囲の人々にも恵まれてて、綺麗に死ぬのにこんなウッテツケな状況なんてあり得んだろ。中学時代の女の子が2階の部屋に窓から入ってくるのは萌えー! そんなことされちゃあ萌えー!!
数字

13/ザメッティ

モノクロで撮るとケータイが出てきても昔みたいだ。てゆーかわざとやってんだろーけど。とにかく「13人が輪になってロシヤンルーレット」が描きたいし観たいんだから、尺を1時間33分に収めたのは正解

22才の別れ

44歳をターゲットに大林宣彦節を発揮した映画だ! ちゃあんとプラトニックが成立するよう配慮されていて萌える(はぁと)。『時かけ』に涙した当時の二十歳前後の連中はここに到ってまた涙するがよい。

300〈スリーハンドレッド〉

画がすげいかっちょうよいバトルだ。あと、死体をおもちゃにしていた(笑)。

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