素直ヒート

ヒート 7

スレ 【赤い綱で】素直ヒート【結ばれているッ!!】
No >>592〜>>595
日時 2011/02/14(月) 01:13:48
本文
深夜1時を迎える頃、ここは和久の部屋。
ベッドの中に2人が寝ている。
1人は部屋の主である、和久。
そしてもう1人は…
「一緒に寝ると温かいな!!」
熱血少女ヒートこと、緋糸。
「はいはい。もう寝ましょう、明日も早いのですから」
右腕に巻きついているヒートをぽんぽんと左手で叩きながら
和久は机の上に置いてある開封済みの箱を見る。
1時間ほど前。
遅い時間にヒートが突然来訪し他愛ない話をしていたら時刻は24時にならんとしていた。
「もうこんな時間じゃないですか、日付が変わってしまいますよ?」
送る準備をしながら急かす和久に対しヒートは時計を凝視していた。
「20、19、18、17、16…」
「何をカウントダウンしているんですか?」
「12、11、10、9、8…」
「緋糸さん?」
「3、2、1、0!! あけまして、否! ハッピーバレンタイン!!」
ヒートは袋から包装された箱を取り出して和久に差し出した。
「え?あ、あぁ、今日は…ありがとうございます」
面を食らったが和久は今日がそういう日だと気付いて受取る。
「じーーーーーっ」
「その視線は…開けろという事ですね?」
ぶんと音がするぐらいでヒートは肯く。
なんだか嫌な予感もするが和久は机の上に置いて包装を取り開ける。
そんな和久の予感を裏切るように小粒のチョコが並んでいた。
「右、左かな?とにかく、順にカカオの度合いが変えてある!!」
「ほぅ」
「最大95%!最低30%!」
「苦めから甘めまでということですね」
端の甘めのを食べてみると確かにミルク感たっぷりだった。
「どうだ?!」
「美味しいです」
不安混じりで尋ねるヒートに笑顔で和久は答える。
この笑顔は本心からである。
過去のヒートのバレンタインデーのハプニングの連続からすればあまりにも普通ではあるが
クリスマスの件から控えるべきところは控えてくれた様で
その成果に思わず笑みも零れるというもの。
「お返しは期待しているぞ!!」
満面の笑みで言うヒートにこれこそヒートらしいと思いつつも和久は苦笑い。
「聞くのも野暮っぽいですが何か欲しい物がありますか?」
「ある!!」
力強く即答。
「そうですか。ではそれに答えれる様、努力しますかね」
「和久がくれるなら喜んで!!」
「じゃ、帰りながら何かをお聞きしましょうか」
「ん?!今日は泊まっていくぞ!!」
「何を言ってるんですか、送りますから帰りましょう」
「チョコだけ貰ったら、ポイっか?!」
「人聞きの悪い…」
「いいじゃないか、いつも泊まってるし!!」
和久のベッドにはヒート用の枕が置いてあるぐらいである。
「では、隣の…」
「和久の隣で寝る!!」
言うが早いかヒートはベッドの潜り込んだ。
「…はぁ、またこのパターン。隣の部屋で寝たとしたら…来るんですよね、また」
「その通りだ!!」
以前、隣の部屋で寝た和久はヒートに潜り込まれた経験があります。
「なんでこうも聞き分けが悪い時があるんですかねぇ、貴女は…」
「愛故だ!!」
額に手をやるぐらいしか出来ない和久であった。
で、冒頭に戻る。
「来月には何を用意しとけば良いですかねぇ」
ぼそりと言った和久の腕がより一層締められる。
「12月24日にくれれば良いぞ!!」
一応の配慮か小声でヒートが言う。
「それはクリスマスですよね?ホワイトデーのは要らないので?」
「1ヶ月では無理だ!!」
「何か作ったりする物ですか?」
和久はヒートの顔があるだろう方向に尋ねる。
腕に頭が当たったので肯定されたのだろう。
「何かありましたかね?思い当たりませんが…」
「上手く当たればいいな!!」
「えぇまぁご期待に添えると良いのですが」
「数射てば当たると母上が言っていた!!」
「はぁ…よくよくわかりませんが頑張りたいですね」
「が、頑張ってくれ!!わ、私も耐えるから!!」
「意味がわから…ちょ、絡み過ぎですよ」
ヒートの脚が和久の体に巻きついた。
なんとかそれを解こうと和久はするがなかなか外れない。
「和久、頑張るけど、や、優しくな!!」
「いったい、何を貴女は求めてるんですか?」
「あ、あ…」
「あ?」
「赤ちゃん!!」
「却下!!!」







解説 季節ネタ。
これが表で母であるクーのを裏として作った。
まぁあの母ありてこの娘ありと云う事で。
仮タイトルは「ヴァレンタイン」