ハーレム
本多正信
| スレ | 【主と】ハーレムな小説を書くスレ【共に】30P |
| No | >>444〜>>447 |
| 日時 | 2012/08/22(水) 03:30:03〜2012/08/22(水) 03:40:09 |
| 本文 | 時は慶長の頃。 江戸のお城の廊下を歩く1人の男がいた。 男の名は本多正信。 徳川幕府初代将軍家康の参謀として重用されており 二代秀忠の代になっても変わらず中枢にて振るっている。 今回のお役目も終り帰る為に同行者を廻っていた。 正信は廊下の突き当たりまで来ると立ち止まり、 障子を開けると眉間に皺を寄せた。 「何をしている?」 正信に見下ろされてる形で問われたのは白衣を纏った者と黒衣を纏った者。 双方が相手の口の端に指をつっこんで引っ張っている状態で正信を見ている。 「にいひゃん!ころひょか!」 「あひふへ!しろひょか!」 同時に指もそのままで訴える。 「ええい、指を抜け!正座しろ!」 言われるや否や2人は衣服の乱れを直し正座した。そして 「兄ちゃん!黒子が!」 「兄上!白子が!」 また同時に訴える。双方が相手がいかに悪いかだけを言う。 いつもの事なので正信は2人がひとしきり言い終えるまで聴いていた。 そして2人が黙って正信の沙汰を待ったら口を開いた。 「天海、崇伝。毎度毎度、よくもまぁ争うと感心する。 が、ここは相模じゃない江戸だ。時と場所は考えろと言ってるだろ?」 白衣の者、髪は艶のある白髪。天台宗の僧、名は南光坊天海。 黒衣の者、髪は烏の濡れ羽色。臨済宗の僧、名は金地院崇伝。 齢は十にいくかいかないかの童女のような体躯ではあるが これでも正信の諮問相手として有能な2人である。 ただし2人の仲はあまり良くない。 双子の姉妹のように似た者なので同属嫌悪と正信は考えている。 「でも、黒子が!」 「でも、白子が!」 「これ以上酷いと京に送る」 正信の一言に2人は固まり、顔から血の気が失せ双眸からは涙が落ち始めている。 黙って正信は2人を見、2人も震えながら正信を見ている。 少しの間の後、正信は屈み2人を双肩に当て背をぽんぽんと叩く。 「これ以上酷ければ、だ。まだ仕事もあるしな」 「ごめんなさぁ〜い」 「悪かったですぅ」 2人は正信の肩を涙やそれ以外のもので濡らした。 |
| 2人の僧の一応の仲直りをさせて正信は次の場所に来た。 襖の前で立ち止まり、正信は少し声を大きくして言う。 「羅山。羅山、居るか?」 少し待ってみるが返答はない。 「羅山!寝てるのか?」 襖を見ているが開けられる様子も反応もない。 「羅山、開けるぞ?!」 正信はゆっくりと襖を開けてみた。 部屋の中は薄暗く天井まである物がそこかしこに置いてあり歩くのにも困るほど。 「なんで狭い部屋にこんなに物を置く…ん?」 正信は物に気を付けながら奥に歩いていくとつま先に何かが当たった。 ゆっくりと屈み、手で触れてみる。 むにゅ。 「あん…」 感触と声で正信はそれが何か理解した。 「おい!」 正信は先程とは違う所を軽く叩く。 「ん…そんな、激し過ぎます、正信さんたらぁ…」 「おい!!」 さっきより強めに叩く。 「あ、あぁ、刺激の中に快楽が!」 「…燃やすぞ?」 「起きました!目覚めました!」 薄暗がりの中、跳ね起きて正信と正対した娘は儒学者の林羅山。 「なんで衣をかけてるだけで裸なんだ?」 「精確に答えましょうか? それはですね、正信さんがあんな女ばかり構って私を蔑ろにしていたから ここ数日でとうとうもてあました性欲をはけさ…」 「わかった、わかった。やっと帰れるから準備をしろ」 「そうですか。じゃあ準備を…おっとその前に…」 羅山は正信の首に腕をやる。 「なんだ、この腕は?」 「ふふふ。せっかくいい状況ではないですか。このままお相手を〜」 艶かしい笑みを浮かべて羅山は言うが正信は周囲に目をやり言う。 「こんな狭っ苦しくて、紙魚臭い場所でか?」 「こんなにいい場所はないですよ、わかってませんねぇ。 沢山の本に囲まれ、正信さんに包まれ、もう堪りませんわ〜」 「…本、蹴飛ばすぞ?」 「すみません、準備します」 林羅山は本偏愛者でもあった。 |
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| 正信が本の巣窟から出て伸びをしてると庭に2人現れた。 「正。準備が出来た」 「信。いつでも行ける」 1人は金髪の美女で胸が大きい。南蛮人のウィリアム=アダムス。 1人は銀髪の美女で胸が大きい。南蛮人のヤン=ヨーステン。 2人は生気に欠ける顔をしていて言葉も抑揚がない。 「アンジー、ヤスエ、ご苦労さん。」 「正。褒美」 「信。報酬」 2人の要求に正信は微笑を浮かべて少々荒く2人の頭をなでた。 少し2人の頬に赤みが浮んだ。 「これぐらいが妥当だ」 「正。了解。では戻る」 「信。納得。では戻る」 2人は少し行ったかと思えば止まってくるっと振り向き 「「正信。帰ったら、いつもの宜しく」」 そしてまた歩いていった。 「…帰りたくないな」 2人が見えなくなってからぽつりと正信は言った。 そんな正信の背後に冷たい微笑を浮かべる者が寄っていた。 |
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| 「帰りたくないなら、居ればいいではないか、弥八郎」 正信は声が聞こえるまでまったくもって背後の気配を感じれなかった己を恥じた。 そんな正信とは逆に声の主は背後から微笑みながら抱きしめていた。 「竹千代様、何故ここに?」 弥八郎は正信の幼名。 そして竹千代は正信の背後にいる涼やかな美貌をもつ 腰までの髪に姫君のような出で立ちに似合わぬ帯刀の徳川家康の幼名である。 「駿府にお前が来ないから迎えに来てやったのに酷い言われようだなぁ?」 「歳も歳ですから駿府までは遠くて」 家康はそっと正信の股間に手をやり布の上から弄り始めた。 「何人も囲って、まだまだここは現役のようだのぅ」 「いえいえ、そのよう…ぐっ!!」 反論は許さないように正信のモノを握る。 「童女や学者や南蛮人…商人もいたな…何故だ?」 「何故と言われましても…」 「何故、私のものにならぬ?!」 感情の高ぶりと共にモノをより強く握る。 「…」 「答えよ、弥八郎!!」 「わかりもうした!」 正信は返答し、家康と向かい合った。 じっと無言で正信は家康を見る。 家康も正信の瞳を見る。 「弥八郎…」 無言に耐えきれないのか少し潤んだ瞳を向けつつ桜色の唇を開く家康。 家康のなだらかな肩に手を正信は置く。 「竹千代様…」 正信の返しに家康はそっと瞳を閉じ待った。 そして家康は唇に感触を得て涙を流し、次を待った。 しかし、来ない。 もう一度の接吻も抱きしめられる事もそれ以上の事も。 「弥八郎?」 目を開けてみると愛しい者の姿は無く足下に紙があるのみ。 恐る恐る家康はそれを取って見る。 紙には ”相模に帰ります 御免 本多佐渡守正信” とだけあった。 「弥八郎ーーーーーーーーーーっ!!」 珍妙な集団が街道を歩いている。 「駿府の人、今頃どうしてるでしょうね?」 「兄上にちょっかい出す奴なんぞどうでもいい」 「父さ…兄ちゃんはあんな婆は興味ないよな?」 「正。次こそは消すか?」 「信。次こそは殺ろう!」 「殿…」 正信は遠くなった江戸の方角を見てつぶやき、そしてまた相模に向って歩き始めた。 |
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| 解説 | このスレへの初投稿。 登場人物紹介程度になった。 本多正信にマイナスイメージはないのだが、世間はどうも吉良のような扱いっぽい。 それに反発したかったのか夢で見た話がこんなのだった。 続けるかは不明。夢だと後1人出てくるが。 |