素直クール

クーと男は夫婦 28

スレ 素直クールでエロパロPART14
No >>532〜>>535
日時 2011/02/14(月) 02:18:39
本文
今日はバレンタインデー。
去年まではただの日だった。
いや、正直言うと羨ましく悲しい日だった。
大学の校内ですら受け渡しとかを見るのを恨んだ事もあった。
しかし、今年は違う。
晴れて彼女(というか嫁さんというか…)持ちの一員となった今!
これほど待ち遠しかった日はない!!
と云うわけで今、食堂でクーを待っている。
多分、周囲からの目がいつもの如くあるが
貰える喜びに比べたらなんてことはない。
しかし、貰ったら返さなければいけないんだよな、来月。
何を送れば良いかなぁ…経験の無さがこういう時にはきついなぁ…
「待たせた」
「ん、クー」
いつもの涼やかな顔の彼女が机を挟んで立っている。
察するに肩に提げた鞄の中にそれはありそうだ。
「今日はもう用はないのだったな?」
「必須以外のコマもないよ。明日も1日暇になったし」
「ほう、それはそれは」
珍しいクーの笑み…なんだろう、なんか怖い。
「カレーを作ったから食べに来ないかね?」
「カレー?うん、いいね」
あれ?おかしいな、チョコの替わりにカレーなのかな?
「ふふふ。安心したまえ、準備はしてある」
「あ!やっぱり」
「らっきょうはいい漬け具合だ」
違ーう!!思わず声に出そうになるが耐えた。
「冗談だ。君が欲しがっているのはこれだろう?」
鞄からクーが机に置いたのは包装された箱。
「あ、ありがとう」
思わず泣きそうになりながら箱に手を伸ばす。
しかし直前で箱に綺麗な手が置かれる。
思わず、その手の元、クーを見る。
「まぁ待ちたまえ」
「クー…」
「そんな顔をしなくてもこれは君の為に作ったのだから、
 君以外にあげる気など毛頭ない。しかし…」
「しかし?」
「今日は2月14日、バレンタインデー。それに相違はないね?」
すぐ首肯する。
「成り立ちなどはともかく日本においてバレンタインデーというのは
 女性が意中の男性にチョコを贈るのが一般的だな」
だからこんなに必死なんですよ、クーさん!
「では貰った男性はどうするか知っているかね?」
「あ、えぇっとそれは…」
なるほど、クーはホワイトデーを忘れるなと釘を刺しておきたいのか。
「もちろん、お返しはさせてもらうよ!」
「私が何を求めてるか解らないのに安請け合いしてよいのかね?」
「大丈夫!出来うる限り頑張るよ!」
「そうか、男ならばそう言ってくれると思っていたが嬉しいものだな」
クー、可愛いな少し頬を赤らめるなんて…
「では、どうぞ」
「ありがとう!」
まるで良し!って言われた犬みたいだが手が離れてすぐ手に取った。
「開けて良い?」
本当は持って帰りたいが周囲の輩に見せつけたい気分もある。
「ああ、構わない」
許可を貰ってから包装紙をとり蓋を開けると小粒のチョコが並んでいた。
「男の甘さの好みがわからなかったので90%〜30%のカカオ比率で作ってみた」
「苦いのから甘いのまでって言う事だね」
「食べてみてくれ。初めて作ったので出来に不安があるが」
それでそんな一挙手に射るような目で見てるんですか…ちょいと怖い。
「では頂きます」
手を合わせて真ん中のを取って口に運ぶ。
チョコレート独特の香りと苦味、そしてミルクの甘さがする。
「うん、美味しい。美味しいよ、クー」
作ってくれた彼女に感謝すべく笑顔で、
いや、もう甘さ以外で蕩けそうになるのを堪えつつ答える。
「…食べたね?」
「ゑ?」
何故、彼女は笑顔で返してくれてるはずなのにこんなに不安にさせるの?
「それでは契約成立と」
「クー、いったい、何を言って…」
「では、行こうか」
机を回ってきて横に立ったクーは腕を掴む。
「ど、どこへ?」
「私の家だ」
「え、え?」
「しっかりと着床するにはやはり落ち着いた方が良いしな」
「なんだか解らないけど、お返しは来月じゃ?!」
なんとかクーを止め様としたのが効いたのかクーは立ち止まりこちらを向く。
「さすがに来月は無理というものだぞ。
 十月十日…ふむ、うまくいけばクリスマスだな」
うわぁ凄いいい笑顔。十月十日って、まさか?!
「私も明日は休みで、男も休み、うまく当たるまで何度でもできるな」
「クー、ちょ、ちょっと待って!!」
「まさか反故にするとは言うまい?」
あぁ怖ぇ、この笑顔怖ぇ
「ほ、ほら、いろいろ準備があるじゃないか、特に心とか」
「心配するな、両親も旅行してもらってるし準備は万端だ。
 食事もカレーが作ってある。
 隠し味の他にチョコを溶かしていれてあるから…
 先程のチョコを欲したぐらいに私を欲してくれると期待しているぞ」
「契約ってそういう事かぁぁ!!」







解説 季節ネタ。
娘であるヒートの裏として製作。

タイトルは、クーと男は夫婦・前 契約 。