素直クール
クーと男は夫婦 27
スレ | 素直クールでエロパロPART14 |
No | >>339〜 |
日時 | 2010/11/22(月) 23:31:42 |
本文 | 日々の努力というか、こまめな行為は欠かせない。 仕事にしても都合の良い時だけ寄ってくるより まめに挨拶程度でもしておく方が覚えが良い。 それは男女間、結婚してからの夫婦間でも言える。 『熟年離婚』なんかいい例。 今日は、11月22日。 所謂、『いい夫婦の日』というやつだ。 日々と共に記念日につけても愛想が尽かれない様になにかしらしているつもりだが うちの奥さんであるクーは花や宝石類などには喜ばない。 本人はこちらに無理させたくないのかそれとも暗にセンスがないと言っているのか 「一緒に居れれば良い」 としか言わない。 額面通り受取れば嬉しいのだがそれを鵜呑みにするのは気が引ける。 と、言うわけで今回は奇遇にもカレンダー通り明日が休みなので 映画と食事というベタだが、ほとんどやった事のないデートという物に誘ってみる。 尚、映画のチケットは懐に、食事の予約は既にしてある。 あとは何とかしてクーをその気にさせるだけ。 そう、これが一番の難関かもしれない… いつも有耶無耶に… いや、する前から弱気でどうする! 弱気は最大の敵!! さぁいざ逝かん!! リビングの扉を開けて、そこにいるであろう目標に言う。 「ただいま」 |
「おかえり」 いつもの微笑でクーが向えてくれる。 あぁなんかいい匂いだ。今日の晩御飯も美味しそうだ。 おや?おかしい。 いつもならこれにタックルなり来てもおかしくないのに… 「あれ?ヒーは?」 「あぁ、ヒーは和久の所だ」 「この時間まで?」 「今日は帰ってこない。お泊りだ」 「あぁまた。和久君も大変だなぁ…」 ほとほと我が娘ながらあの元気さはもてあます。 まぁ小さい時から知っている和久君ならお姉さんと共になんとかしてくれるだろう。 今までそうだったし。 「明日は赤飯を炊かねばならんかもしれんがな」 そう言って、にやっと笑うクー。 「な?!なんと!!い、いや、あの娘はまだ…あの娘なら…」 「まぁ安心したまえ、1箱渡しておいたから大丈夫だろう」 「何を?!」 「コン…顔が真っ青だぞ?大丈夫か?」 「迎えに行って来る…」 足下が安定しないが娘の為なら… 「落ちつきたまえ。君が心配しているような事はまず起きないから」 「何の確証があって?」 「いろいろと。和久が無理矢理するような輩でないのは君が一番知っているだろう?」 確かに今も昔もこんなに穏やかで奥手と言うか淡白な子なのはよく知っている。 「それに…まぁ最大のストッパーがあるからな」 「?」 「姉」 「あぁ居るなら安心だ」 どっと緊張感が抜けて椅子に腰を降ろした。 「今日は帰ってこない予定だったのだがな…誤算だった…いなければ万が一でも…」 「どうしてそこまでけしかける…」 「娘の応援は母の義務だろう?男も早く顔を見たいだろう、孫の?」 「…風呂入ってくるよ…」 不服そうな顔をするクーに疲れが出た。 |
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「しかし、今日は豪勢だね」 テーブルの上に並べられた料理は常日頃に増して手間のこんだ料理ばかりだった。 「ヒーが泊まると決まってから男が帰ってくるまで時間があったからな」 「それにしても凄い」 「御礼や感謝は食べる事であらわしてくれ」 にこっと笑いビールを注いでくれるクー。 いいなぁ、なんかこの感じ。 「じゃ、いただきます」 充分過ぎるほど量の料理でも魅惑の味わいはしっかりと胃袋に誘ってくれた。 そして、今は2人でのんびりとテレビを見ている。 クーが洗い物をしてたりするうちにソファーの片隅にチケットも忍ばせてある。 準備万端。 あとはこのまったりとした空気から明日へ繋ぐだけ! きっかけが欲しいと思っていたら肩に重み。 クーがこてっと頭を、というか体ごと寄り添ってきた。 2人きりだからかそれともなんかうまい具合にころんだか いつも若若しいクーがよりいっそう若く見える。 ふと目が合う。 テレビの光を受けてるからか少し潤みのある綺麗な目。 薄暗がりの中、これは良いムード。今がその時だ! 「今日は『いい夫婦の日』だってね…」 「そう…私達もいい夫婦ね…」 「そう言ってくれると嬉しいね」 右の腕でクーをより引き寄せる。 「クー…」 「なに?」 「明日は休みなんだ」 「そうだったわね…」 あ、そう言えば前に言ってたような… しかし、この千載一遇のクーの雰囲気、いける!! 「明日は休みだし、映画でもいかないか?その後に良い店に…」 「男は疲れてるし、休んだ方が…」 「大丈夫。奥さんを蔑ろにして寝てるなんて真似は出来ないさ!」 「そう、うれしい…」 「じゃあ、明日は…」 ばたん。 あ、あれ?なんで寝てるんだ… 「明日は勤労感謝の日ね」 クーの背後から灯が当たっている為、クーの表情はわからない。 しかし、このおなじみの悪寒はなんだ… っていうかいつの間に上に乗られてるの?! 「『勤労を尊び、生産を祝い、互いに感謝しあう』」 「?」 「勤労感謝の日の意味」 「あ、そうなんだ…で、なんで上に乗ってるのかな?」 そして何で君はパジャマをゆっくり脱ぎ始めてるのかな? よくよく考えたらこの床に引いてあるの布団だ! シーツ変えてるから気付かなかったよ!! 「明日は勤労感謝の日だよね?だったらほら他に…」 続ける言葉を口で塞がれた。 「大丈夫だ、男。 しっかりと男の勤労に感謝つつ、労わって上げよう。なに、寝てるだけも充分だ。 まぁ後ろから少しばかり頑張ってくれたら尚の事良しだが。 さぁ(男の)勤労を尊び、(子供の)生産を祝い、互いに(食欲・性欲)感謝しあおうではないか」 「台無しだー!!」 日々の努力というか、こまめな行為は欠かせない。 でも、その前に相互理解。 |
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解説 | ヒートを出したのでこちらでも御披露目がてらに。 時事ネタなのでアップするの手間取って焦った。 オチも展開もいつも通り。 それにしても設定がわからんといかん話だな。 タイトルは、クーと男は夫婦「11/22」 。 |