素直クール
仮称)椿舞と武智 7
スレ | 素直クールでエロパロPART14 |
No | >>273〜 |
日時 | 2010/11/01(月) 00:55:11 |
本文 | 遅くはない夜。 いつもの椿の仕事場にいる2人。 椿と武智である。 武智は微かに赤みを帯びて上機嫌。 一方、椿は眉しかめたりしている。 「あ…」 「先生、ないてもいいんですよ?なけれるなら、ですが」 「ぐっ…」 「耐えますか。でもそろそろいきたいんじゃないんですか?」 「…年長者だからね」 「そうですか。ではここら辺はどうでしょう?」 「く」 「我慢は毒ですよ」 「人が変わりすぎではないか、武智くん?」 「ははは。飲ませたのは先生ですよ?自分でもこんなに加減が効かなくなるとはびっくりです」 「君は、経験がありそうだが、そのぅ、プロというかそういう人とやったことはあるのかね?」 「いや、みんな素人ばかりです。ある意味、プロとやるのは先生が初めてですかね」 「いや私はプロはプロでも文筆であってこういうのは慣れてないというか…」 「初めてじゃないんですよね、先生?」 「初めてじゃないぞ、初めてじゃ…」 「なら頑張ってください」 「ぐぅ。本で勉強した事はあるんだがなぁ」 「本だけの知識じゃ駄目ですよ、やっぱり実戦とは違いますから」 「いや、あいつの貸した本がいけないんだ」 「本のせいにしますか」 「あいつの選択が間違ってなければ、とうにあいつも幼馴染と上手い事なってるはずだ」 「ま、人は人ということで」 「僕が出す前に先生がいっちゃったら意味がないですからねぇ」 「だったらはやく出さないか、白い…」 「白い?」 「なんでもない」 「そうですか、ならばロンです」 「!!」 「これで終了です」 |
卓から武智は立つ。 「もう一局」 椿は席から降りて武智の前に移動する。 「駄目です。約束通り、今日は帰らせてもらいますよ」 「しかし酔っていては危険ではないか?」 「コーヒーにアルコール混ぜた先生が言いますか?」 「だからこそ」 「幸い打っているうちに少し覚めたので大丈夫です」 確かに微かな赤みがあるが不覚ではないようである。 「ではお茶を飲んで行くと良い。酔いを覚ますのにいい葉もある」 「その手には乗りません」 そう言って武智は前に立つ椿の腋をひょいと持ち上げて横へ置く。 「それでは、先生。失礼します」 「あ」 武智はそのまま扉を開け出ていった。 椿はその姿を見送りつつメモ帳を取り出した。 「八岐作戦は失敗か…酒量を間違えたかな?」 首を捻りつつ椿は経過と注意事項と結果を記入してメモ帳をしまう。 「さて、次の作戦はどうするかな…ん、そうだ」 ぺたぺたと衣服の置いてある部屋に向い着替える。 後ろ髪を縛り、丸眼鏡でパーカー、フレアスカート、レギンスの小学生のような姿から 縛りを外し、眼鏡はフレームの細い小さめに、白いシャツに、 先程までしていなかったブラをしてロングスカート、 そしてポンチョを防寒に着て、見事、中学生のような姿に。 「同じ悩みを持つなら同じ仲間に。聞くなら酒場が基本」 これが武智が椿舞に襲われる数時間前の出来事である。 ここは武智の家。 風呂上り、部屋に戻ってくると携帯電話に着信があった事がわかる。 (編集長?それも8件…いったい何が?) 兎に角、武智は編集長に電話をかけてみるとワンコールで繋がった。 「武智か?」 「お疲れ様です、編集長」 「あぁお疲れ。あれほど携帯はすぐ出れるように…とりあえず来い」 「え?どこへですか?」 「椿先生だ。閉店時間過ぎてもまだいるんだ、あいつは」 「はぁ。あれから飲みに行ったんですか…」 「お前が何をしたか知らんが邪魔だ。とっとと回収しに来い」 「もう家なんですが…編集長、どうにかなりませんか?」 「お前、私の貴重な時間をこれ以上減らすというのなら…」 「わ、わかりました。タクシーでかけつけます」 電話を置き、溜息をついてから武智は着替え始める。 深夜のこの時間に椿を回収してあの場所へ。多分、帰してもらえない。 編集仕事とは云えこれは辛い。 武智はまた深い溜息をついた。 しかし、事態は彼の想像より上をいっている事を彼は知らない。 |
解説 | すぐ、これにエピローグ?のように続く。 |