素直クール
仮称)椿舞と武智 5
スレ | 素直クールでエロパロPART14 |
No | >>243〜 |
日時 | 2010/10/29(金) 02:05:41 |
本文 | そろそろ夜も深夜帯。 とある雑居ビルの最上階は唯一の灯を点している。 その一室で語り合う男女がいる。 男は武智公保、女は椿舞である。 「では、これで失礼致します」 「ん、もう帰るのかね?」 「これ以上居ても先生に御迷惑でしょうし…」 「いやいや。また居てくれても結構だよ」 「時間も時間ですし」 武智はちらっと時間を確認する。終電にはぎりぎりな時間である。 「ふむ。それでは仕方がないか…」 「すみません」 「いや、こちらこそ、お疲れ様。で、次はいつぐらいに来るかね?」 「明確な日はないですが、お呼び頂ければすぐにでも来ます」 「そうか。ではまた連絡する」 「はい、それでは」 鞄を取り武智は後にしようとするが椿が無言で見つめたまま事に気付く。 「先生?」 「…む。良い事、いや、良いものを思いついた。少々待てないかね?」 人指しを立てて椿が言う。 武智は思う。 (凄いな、今日はあれだけ憔悴していたのに時間と共に回復していくなんて! これは編集としても答えなければ!) 「では、コーヒーでも淹れます」 「ふむ。頼む」 2時間後。 「先生、大丈夫ですか?今日のところはもうお休みになられたほうが・・・」 「大丈夫。君が居てくれるなら書き上げるまで…」 とは云え見るからに椿は疲労から来る眠気に襲われている。 「体を壊したら元もこうもないですよ」 「君が居てくれるなら…」 こてっ。 椿はそのまま机につっぷした。 |
「ん?ここは?…何故に私は寝床で…武智…武智くんは…」 椿は自分がベットに寝かされている事に気付く。 しかし寝かしたであろう武智の姿はない。 まだ日が昇る前の薄明かりの中、ぺたぺたとソファーの所へ向う。 そこに武智はいた。 上着を掛け布団代わりに使いソファーで寝ていた。 「こんな所で寝て…そのままでは風邪をひいてしまうだろう…」 ぺたぺた。 椿は先程までいた寝室から毛布を持ってきてそれを武智の上に掛けた。 「これでよし」 大きめの毛布で良かったと椿は昔の自分に感謝した。 「…さて、私も寝るか」 椿はそう言いながら寝床に入った。 ありきたりな雀のちゅんちゅんの鳴き声。 「ん、ん〜」 武智は目覚めた。 大きめのソファーとは云え自分のサイズからするとやや小さく 背の伸びをすると軽く痛みがある。 (ええっと…あぁそのまま寝たからか…毛布…あぁ先生が) 掛けられている毛布に気付き解答を導き出す。 「とりあえず一度家に戻ってから…その前に連絡を…ん?」 何か違和感を腹部辺りに感じる。 よく見れば体のない所がこんもりとしている。 武智は何気なく毛布をめくってみる。 そこには… 「先生?」 椿がしっかりと掴まりながら寝ていた。 「ん〜ん?あぁ、おはよう、武智くん」 「おはようございます、先生。…ではなく、何故ここに寝てらっしゃるので?」 「ん〜ん、まぁ、よく寝れたぞ」 「それはなによりですが…ではなく、先生は寝室で寝てたはずですよね?」 「あぁ起きてな、したらば武智くんが寝ていたので毛布を持ってきて…」 椿は頭を起したがすぐ武智の腹の上に頭を落とす。 「先生!ちょ、ちょっと起きてくださいよ!」 「もう少し眠らせてくれ。君はあたたかいな…」 「いや、ですから起きて…そのまま寝ますか、普通?」 「武智くんはいいなぁ…」 「先生?!先生?!」 椿は武智の上に被さる様に眠ったままだった。 |
解説 | 寂しいよる U |