NEW YORK DOLLS

ACTRESS ⇒ NEW YORK DOLLS

【 Vo 】 【  】 【  】 Ds 【  】
アーサー・ケイン リック・リベッツ ビリー・マーシア
ジョニー・サンダース
デヴィッド・ヨハンセン 加 ↓ 入
加 ↓ 入
脱 ↓ 退
シルヴェイン・シルヴェイン
加 ↓ 入
死 ↓ 亡
ジェリー・ノーラン
加 ↓ 入


アクトレスを母体に、ドールズの名称の頭に“ニューヨーク”の王冠を載せてグループが始動したのが1972年1月。数回のリハーサルの後、リック・リベッツが別のバンドに加入する為脱退。シルヴェインの加入に伴い活動が本格化する。
10月、レコード会社への売り込みの為に渡英してまもなく、ビリー・マーシアがホテルのバスルームで死亡。ジェリー・ノーランの加入が幸運をもたらしたのか、マーキュリー・レコードと契約を結ぶに至った。



【 NEW YORK DOLLS 】

1973年に発表された記念すべきデビュー・アルバム。イギリスで湧いていたグラム・ロックの流れを感じつつも、グラマラスを通り越してケバケバしく下世話な風貌がニューヨーク産ならでは。デカダンスを過剰なまでに体現している。サウンドは驚く程硬派なモノで、ストレートかつシンプルなR&Rだ。 リリース当時、酷評と称賛の両極端な批評が飛び交ったというにふさわしく、音もイメージもまさにカオス( 混沌 )の落とし子と呼んでも差し支えないだろう。



side-A
  1. PERSONALITY CRISIS
  2. LOKING FOR A KISS
  3. VIETNAMESE BABY
  4. LONELY PLANET BOY
  5. FRANKENSTEIN
side-B
  1. TRASH
  2. BAD GIRL
  3. SUBWAY TRAIN
  4. PILLS
  5. PRIVATE WORLD
  6. JET BOY

NEW YORK DOLLS

デヴィッド・ヨハンセンのヒステリックなシャウトで幕を開ける本作。
畳み掛けるように言葉を詰め込むヴォーカル・ラインに、ジョニー・
サンダース
のギターが気だるくも激しく絡みつく様はさながら偏執
狂者のR&Rと
いった感じだ。


先述したように酷評と称賛が行き交ったという話はなるほど頷ける
部分は大いにある。個人的には文句なくカッコいいアルバムとして
捉えているものの、これを名盤とする向きには若干の躊躇を覚え
てしまう事を正直に告白しよう。しかし、逆に言えばこのアルバムを
好めるかどうかで、ある意味音楽的な懐の深さ、R&R気質が計り
知れるように思う。かなり乱暴な物言いではあるが・・・・。


ジョニー・サンダースジェリー・ノーランが本作の仕上がり、即ち
プロデューサーであるトッド・ラングレンの仕事ぶりに満足出来な
かったというのはこのアルバムを聴いただけじゃわからないかもし
れないが、後に行動を共にするようになる事からも二人が求めてい
たサウンドが似通ったモノだと判断できるのだが、それはハートブ
レイカーズ
を聴いてみれば不満に感じた部分を共感できるのでは
ないだろうか?


ちなみに日本のミュージック・ライフ誌はこのアルバムの評価を
“★★”とした上で結構批判的に論評していたが、ロック史上に
おいて重要視されている今日でもこの評価に変わりはないのだろ
うか、是非伺いたいものだ。




【 IN TOO MUCH,TOO SOON 】

1stアルバムのリリース後、イギー・ポップと共にイギリス、フランスと精力的にツアーをこなしていった過程でドールズは、終焉を迎えていたグラム・ロックの衰退などに拘わらず、ステージは好評だった。言い換えればブームとは全く異なる所に足を着けていたグループの姿勢を在るがままに評価されたと言えよう。
ツアーから戻るとすぐに2ndアルバムの制作にとりかかった。前作でメンバーに不評だったトッドから、プロデューサーにシャングリラスでの仕事で知られるジョージ“シャドー”モートンを起用。1974年7月にリリースした。



side-A
  1. BABYLON
  2. STRANDED IN THE JUNGLE
  3. WHO ARE THE MYSTERY GIRLS?
  4. (There's Gonna Be A)SHOWDOWN
  5. IT'S TOO LATE
side-B
  1. PUSS 'N' BOOTS
  2. CHATTERBOX
  3. BAD DETECTIVE
  4. DON'T START ME TALKIN'
  5. HUMAN BEING
IN TOO MUCH,TOO SOON

このアルバムでもサンダースノーランはプロデュースにクレ
ームをつけている。その不満は前作に較べるとハッキリと聴
いて感じ取れる事だろう。全体に緩慢な雰囲気が漂うのであ
る。しかしながらモートンの仕事ぶりに限った話ではなく、
楽曲そのものの問題も無視できない。佳曲と呼べるモノもま
まあるが、ズバ抜けて良い曲となると明らかに1stより少
ないのである。ま、駄曲もない分、最悪なアルバムってわけ
では全然ないので。


正式なスタジオ作品はこれがラストになってしまうわけなんだ
が、もし、バンド側の思い描いていたサウンド・メイキングを
施せた上で完成したアルバムは一体どんな感じの作品にな
っていたのだろうか?残念な反面、この不完全さがいかにも
ニューヨーク・ドールズっぽいとも思えるのでどうしても聴いて
みたかったとまでは思わない。自分にとってはこれだからこそ
充分楽しんで聴く事ができているし、興奮させられるのだから・・・・。




【 RED PATTENT LEATHER 】

2ndアルバムに関してプロデュース・ワークに不満だったサンダースノーランモートンを支持するヨハンセンとは対立するようになっており、この頃からグループと関わり合うようになっていたマルコム・マクラーレンはこれまでのコスチュームを脱がせ、新曲“ RED PATTENT LEATHER ”に合わせて真っ赤なレザーに身を包ませた。遂にはこれが引き金となり、サンダースノーランはかねてからのヨハンセンとの対立に“脱退”という形で終止符を打った。また、アーサー・ケインはすっかりドラッグ中毒になっていて演奏もままならない状態であった。
残ったヨハンセンシルヴェインは、ケインをクビにし、新たなメンバーを加えて新生ニューヨーク・ドールズを編成するが、結局かつての勢いは取り戻せず、新たに台頭してきたNYパンクの動きに取り残されていく格好となった。
一方、サンダースノーラン“ハートブレイカーズ”を結成し、再びシーンの最前線に戻り、ロンドンでも人気を獲得していったのであった。


LIPSTICK KILLERS RED PATTENT LEATHER NIGHT OF THE LIVING DOLLS
ビリー・マーシア在籍時
のデモ音源。ジェリー・
ノーランよりハッキリ見
劣りするのが辛い
ライブ盤。バンドの崩壊寸
前の為、ノリが今イチ音質
も良くない。ファン御用達
の一枚
未発表曲シャングリラスのカヴァ
ー、“ GIVE HER A GREAT BIG
KISS ”を収録したベスト盤。




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