No.80 あるじゃる 01/10/11 走行距離 17,000Km

2回目のあるじゃるも無事終わった。

今回のあるじゃるは、前回の手順が残ってたから、ほとんどそっくりそのまま適用することができたので比較的順調だったが、前回は初めて行う超大規模なイベントだったから何していいかわからず準備は死ぬ思いだった。後始末も大変で年越してもまだやってた記憶がある。
今思い出してみてもとても大変な思いをして立ち上げたイベントだった。

2年前のあるじゃるを少し思い出してみよう。

このイベント、あるじゃるホームページにも書いたが、おいらとK-1さんの合作である。
クーネス・ラウに所属するおいらは、ここの大規模イベント東西真中オフに参加し、アルファブランチやロメオデイを見てて、いつかこんなイベントやりたいと強く思っていた。どうもK-1さんも同じこと考えてたらしい。
その後、おいらはおいらで、場所がどこかないかと探していたが、彼もこれまたどうやら同じことしてたようだ(笑)
ある日彼と会ったときにそんな話してたら、お互い同じこと考えているのがわかった。んじゃやってみようじゃねーのと結構気軽にスタートした企画があるじゃるである。

準備は半年以上かかった。最初は場所探しが一番の問題だった。おいらにゃひとつだけ思い当たる場所があった。クーネス・ラウの東西オフが開かれたあの場所。

スーパーカー小僧なおいらは、小学生のころから輸入車関連の雑誌はことごく読み漁っていた。当時読んでた雑誌では、フェラーリのニューモデルが出るたびに出てきたクルマは全て松田コレクション所有車。
初めて雑誌で見た上陸1号車のテスタロッサもそうだったし、あの大好きな288GTOも初めて見たのは確かここんちの車両だったっけ。あきもせず雑誌に乗った288GTOを眺めてたもんだ。
フェラーリブランチの記事もよく読んだ。毎年この記事に出くわすと、あぁもうこの季節かと思ったもんだ。

だからおいらにとっちゃ、フェラーリ美術館とポルシェ博物館は憧れの場所。いわば聖地なのである。
そんなわけで御殿場スポーツカーガーデンでやりたいとおいらが考えたのは至極当然のこと。ここでイベントできれば何も言うことは無い。

アルファブランチに参加し、やっぱこの場所だろうと思ったのはいいが、実はどうやって頼めばよいかまったくわからなかった。
ちょうどそのとき、オーナーである松田氏がいらっしゃるのが目に入った。雑誌にゃクルマといっしょに松田氏もよく誌面に載ってた。だから忘れるはずも無い。あのお方はあの松田さんだ。

おいらとK−1氏は松田氏を追いかけて、緊張しながらご挨拶をする。そりゃそうだ、相手は昔から憧れのクルマと場所を所有する方なのだ。しかしここで言わねばどこで言うとばかりに、ご挨拶もそこそこに突然松田氏にお願いする。

「あのぉ〜、イベントやりたいのですが、ここ貸していただくことは可能でしょうか?」

松田氏はぶしつけなおいらの言葉にもかかわらず、快く応対していただき、担当の方をご紹介いただくことができた。今から思えば本当に失礼なのだが、こうして場所の確保もできることになった。

イベントの準備はどんどん進む。期間もどんどん近づいてくる。協力してくれる人たちも次第に増え、どうにかイベントの体裁をなしてきた。

とにかく経費を押さえて気軽に参加してもらえるようにしたかったおいらたちは、企画に加わるメンバーが得意とする職種を活かして手作りのイベントを企画していった。
横断幕はコピーメーカーに勤める人が。当日配布するステッカーは素材メーカーの方から、そしてあのロゴを含むデザイン全てはデザイナーの方が。誘導はサーキットマーシャルの現役が。
全員が自分の得意とする分野で精一杯努力した。それこそ全員が仕事や自分のやりたいことを犠牲にして打ち込んだのだ。よくもまぁあんなことがやれたものだと思う。
主要メンバーは寝るのも惜しんで仕事の合間に準備に時間を費やしたのだ。並大抵のことではなかった。

あるじゃるの企画・準備は当たり前だが非営利でボランティア参加である。なんの報酬もなしにそれぞれが団結して準備を進めた。かかる費用は全て持ち出し。遠方のスタッフと打ち合わせは現地で顔を会わせるか電話で行う。交通費も通信費も全額持ち出しである。
おいらは3ヶ月ほど月に支払う電話料金が7万円ほどに跳ね上がり、イベント直前は金がまったく無くなって死にそうだった(笑)

最後の難関、それはイベント名である。初めて行うでっかいオフ。それに相応しい名前をどうしても付けたかった。名前を一般公募で募集もした。だけどなかなか決まらない。

命名の担当はVerde_Hさんだった。彼は必死に考えたがどれもぱっとしない。ある日、おいらのもとに候補がいくつか送られてきたが、どれもパッとしないものばかり。どうしようかと悩んでいた夕刻、彼から突然1つの名前が挙げられた。

でてきた名前は「Alfa Giardino」。イタリア語で、英語に直すとAlfa Gardenつまりアルファの庭である。

これほどまでにぴったりとおいらたちの意図を汲んでくれたネーミングは他にない。全員一致の即決でこの名前が採用された。
Verde_Hさんは生みの苦しみを経験し、書店に行ってイタリア語辞書を立ち読みしてこの名前を考えたそうだ。感謝である。

こうして、イベントの名前は99年に実施されることからAlfa Giardino'99と決まり、愛称も「あるじゃる」の名前で呼ばれることになった。

また、アルファ156を主体とするホームページの大家さんにもご協力いただき、共同開催の運びとなることも決まった。

こうして、数多くの方々の献身的な協力のもと、Alfa Giardino'99は99年11月、御殿場スポーツカーガーデンで開催された。ズブの素人が手弁当で手作りで挑んだ、最初にして最大のイベントだった。参加車両は約100台150名。盛大に開催されたあるじゃるは順調に進み無事閉幕を迎えた。

おいらは3日ほど徹夜で準備したこともあり、長い緊張が切れたその日の晩、宴会途中でついにぶっ倒れた。
疲労はピーク。スタッフの誰もがそうだったに違いない。

数々の人々が限界まで頑張り、参加した人々、企画に携わった人々一人一人が精一杯やった。

ユーザ全員で立ち上げたイベントが1999年にやっとの思いでこぎつけたAlfa Giardino'99だった。