1982年 2月19日(金)放送
出演
田中邦衛・いしだあゆみ・吉岡秀隆・中嶋朋子・地井武男・岩城滉一・ガッツ石松・清水まゆみ・児島美ゆき・羽鳥靖子・小川真司・佐藤晟雄・尾上和・南雲佑介・前沢迪雄・刀原章光・長岡恵利子・小川英男・竹村逸平・柏井浩三・木村昭宏・中村育二・西村裕子・栗田文恵・今井耐介・宝木原博也・川崎輝雄・新城彰・竹下景子

 五郎は、純から蛍と凉子先生がベベルイの奥の方へ行っているかもしれないと聞き、探しに出かける。10時を過ぎても、五郎も蛍も帰ってこなかった。純は、初めは蛍を心配していたが、段々腹が立ってきていた。そのうち寝込んでしまい、入り口の開く音で目を覚ました。蛍が見つかったのだった。五郎は、今日ことは凉子先生が問題にされるから誰にもしゃべらないように純に言った。蛍は、純に今日あったことを興奮してしゃべった。純は、そんな蛍がうらやましく思え、ねたましく感じていた。

 翌日、五郎に連れられ、初めて丸太小屋を建てる場所を見に行った。そこで、純は五郎から蛍の話を信じてやらなかったことを叱責される。純は、五郎はいつも蛍の味方だと感じた。

 7月27日・28日の二日は、富良野のへそ祭りの日で、五郎は夕方からみんなで見に行こうと張り切っていた。雪子と純が洗濯物を干しているところへ草太がバイクでやって来た。今度札幌でやる試合の取材がジムであることを雪子に伝えに来たのだった。祭りの前にみんなでボクシングジムを訪れたが、そこでの主役は草太ではなく会長の成田新吉だった。五郎たちは、祭りに行くが純は一人ジムに残った。そこで、五郎から口止めをされていたあの事件のことを新聞記者にしゃべってしまったのだった。

 そのころ、蛍は五郎の肩車で祭りの見物をしていた。五郎は、祭りでおどるこごみの姿を見つける。その晩、五郎を富良野に残し、中畑の車で家に向かった。車内では祭りの話して盛り上がっていたが、純だけは、あの晩のことをしゃべってしまったことに後悔していた。

 一人富良野に残った五郎は、こごみの勤める駒草というスナックに顔を出した。そこで、中畑和夫が「悲劇さん」というあだ名が付いていて、そのわけを聞いて五郎は驚く。その夜、酒に酔った五郎が中畑を訪れ、こごみから聞いた話をし始めたので和夫は狼狽し、五郎を家から出した。それから2日が経ち、本校の先生が二人が突然家へやって来た。先生たちは、あの晩のことを蛍に聞きに来たのだった。純は、自分がしゃべったことで凉子先生が問題にされていることを知り愕然とする。その晩、五郎が暗い顔で帰ってきた。純は、その原因が自分にあると思っていた。それで、夕食の時に五郎に打ち明けた。しかし、五郎は「しゃべっちまったことはしかたがない。」とひとこと言って外へ出ていった。実は、令子から送られてきた離婚届に五郎はくさっていたのだった。

 五郎は、こごみに会いに富良野の町へ出かけた。五郎は、こごみに令子から届いた離婚届を見せ、中畑が話していたことは自分のことだと言った。そんな五郎にこごみは同情し、自分のアパートに誘った。朝帰りをした五郎を蛍と雪子が寝ないで待っていた。蛍は、五郎に抱き上げられたとき、ラベンダーの香りに気づく。翌日、新聞に凉子先生の記事が載った。