第8話

 12月29日、家から1qほどさかのぼったところから川の水をひく作業の大詰めを迎えていた。しかし、パイプの途中が凍っているらしくなかなか水が出てこなかった。しびれを切らした純は、一人町へ年賀状を出しに出かけ、バス停で母親の帰りを待つ正吉に会い、正吉の家へ行く。そこで、水で薄めた酒を飲みながら二人で盛り上がっていた。純は正吉に紅白を家で一緒に見ないかと誘われる。

 その夜、五郎は仲間と小野田で酒を飲んでいたが、草太は中川に雪子のことでからかわれ、殴り合いのけんかを始める。東京へ戻った雪子は、手編みのマフラーを井関に受け取ってもらおうとするが、袋の中身を見ただけで井関は立ち去ってしまう。雪子は傷つき北海道へ帰る。そのころ、草太は毎日布部の駅で雪子の帰りを待っていた。つららは、草太をあきらめ先輩を頼って旭川へ出ることを草太に打ち明ける。草太は、自分の嫁になるよう言い、つららは感激する。

 次の日、パイプの凍っている箇所が判明し、ついに水道が完成した。、純と蛍は感動する。その夜、二人がよく働いたごほうびに正吉の家で紅白をみてもいいことを許す。凉子先生を家へ送る途中で、純と蛍は正吉の家で降ろしてもらい正吉の家へ入ろうとするが、正吉が帰ってきた母親と楽しんでいる光景を見て、正吉の家をあとにする。五郎も中畑の家へ入ろうとするが、できずに一人家へ帰り令子に年賀状を書き始めた。五郎は帰ってきた二人を連れて、富良野の町の灯を見に行く。家へ帰ると、雪子が東京から帰ってきていた。純と蛍は大いに喜んだ。そこへ、草太がつららを連れて現れ、雪子を見るなり舞い上がってしまい、そんな草太につららは寂しさを感じる。東京では、令子が一人新しい年を迎えようとしていた。

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