第6話

 ある日、雪子がマフラーを編んでいた。純や蛍は、それが草太へのクリスマスプレゼントだと勘違いする。ところが、蛍から口止めされていたが、おしゃべりの純はそのことを草太に話してしまった。草太はそれを聞いて舞い上がり、不眠症になってしまう。ところが、雪子の編んでいたマフラーには草太のイニシャルのS.KではなくT.Iと編み込まれていた。それは、以前東京で雪子がつき合っていた井関という人へのプレゼントだったのだ。純は、草太にしゃべってしまったことを後悔していた。

 そんなとき、つららが雪子のところへ草太のことで話をしにやって来た。純は二階でその話を聞きながら、雪子のいつもとは違うきつい一面を知る。五郎は北村の清吉から草太が雪子に惚れていることを知らされる。家に帰えると雪子が突然、しばらく東京へ戻りたいと言ってきた。雪子は、純と蛍に見送られ、バスで麓郷をあとにする。その夜、何も知らない草太が家にやってきたが、五郎から雪子が東京に戻ったことを聞きショックを受ける。

Menuへ