螢は、病院で債権者の三沢の夫人に呼び止められ、純が借金を半年だけは送ってきたが、その後ぱったり送金してきていないことを知らされた。螢は、三沢の夫人に何度も頭を下げ謝った。家に帰ると快が見あたらなかった。螢は、また五郎が連れだしたと思い、五郎の所へ向かい、寝ている五郎を起こした。しかし、快はいなかった。2人は、螢のアパートへ戻り、部屋中を探し回った。快は、風呂場の浴槽の中で眠っていた。螢は、五郎に三沢の夫人から聞いた話をした。五郎は、それは何かの手違いだと螢に言った。純のもとに五郎から借金のことで手紙が届いた。借金は、ずっと払ってなかった。

 結が番屋に来た。結は、純に私と結婚する気持ちはあるのかと聞いた。純は、答えなかった。メールでやり取りしていることが義父に知られ、近々会いに来ると言われ、純は当惑した。翌朝、番屋の外へ出ると漁船に乗って双眼鏡でこちらを見ているトドを見て、純は慌てた。突然携帯が鳴った。結からだった。義父が海沿いの温泉で義父が待っていると伝え切れた。純が急いで温泉に出かけると既にトドは湯船につかっていた。純は、トドに家族のことや借金のこと結とのことを聞かれ、その迫力にビビッてしまった。その後、心配した結からメールが届くが、多分駄目そうとメールを打った。

 螢は、病院で検査入院をしている中畑みずえに会い、五郎がすみえたちの新居を廃棄物で造っていることを知らされた。そして、みずえは夢で見た廃棄物で造られた町の話を螢にし始めた。和夫は、病院からすみえたちの新居に車を走らせた。雪子が息子の大介のことで屋根にいる五郎を呼んだ。五郎と大介の話しを聞いていた和夫は、腹を立て大介を殴り、大介の持っていた携帯電話を川に捨ててしまった。五郎は、いつもと様子が違う和夫に訳を聞いた。和夫は、みずえのガンが再発したことを五郎に泣きながら話した。

 翌日、はじめて雪虫を見た。富良野の秋が終わろうとしていた。

Menuへ