第12話

 つららが家出をして二日たち、蛍がキツネの餌を雪の上にまいているとクマさんがとらばさみを持って現れた。蛍のキツネはこれと同じ罠にかかったらしい。

 1月20日学校が始まり、外で動物の足跡について勉強していた。そこで、正吉は蛍のキツネがとらばさみにやられたことを知る。その罠は、自分の爺ちゃんが仕掛けたものであることを知り、凉子先生に相談する。そして、もう二度ととらばさみを仕掛けないように杵次に願い出た。その頃、五郎の家では、みんなでバターづくりに夢中になっていた。その夜、雪子は五郎につららが旭川にいるようだと話す。草太が、旭川に探しに行っていたのだった。

 次の日、学校が終わると純と蛍は凉子先生に呼び止められる。凉子先生から、昔からここでは狩りをして生活してきた人たちがいることを知らされるが、純は納得できずにいた。家へ帰ると待ちに待った風力発電が完成し、家の中が明るく照らされ、二人は感動していた。

 草太の牧場では、雪子が清吉からここでの仕事を辞めてもらいたいと言われ傷つく。家に帰ると、いきなり電灯がつき、五郎たちが誕生日のパーティーをひらいて待ってくれていた。 パーティーの途中で薪を取りに外へ出ると、笠松の杵次が立っていた。杵次は、蛍にキツネを罠にかけたのは自分だと謝り、正吉を恨まないでほしいと言って立ち去っていった。
 そして、2月が過ぎ、もうすぐそこに春が来ていた。

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