第11話

 中畑の家では、今回の停電のことが話題になっていた。そこへ、雪子と純の事件については何も知らない草太が入ってくるが、話についていけなかった。驚いた草太は、雪子に会いに五郎の家へ行く。雪子は、風邪を引いてせき込んでいた。純は、部屋におれず、外に出ると蛍がいなくなっていたキツネが来ていると知らせに来た。

 五郎は、杵次の家へ酒とお金をもって礼に訪れる。杵次は、酒は受け取るが、「金を積むなら10万は入れてこい。おらは、二人の命を救ったんだ。」と言って、金は受け取らなかった。雪子は、草太の牧場で働き始める。純は、草太と雪子のことでつららから追い回されるようになる。純は、正吉に呼び止められ、命を助けてやったのに、杵次の悪口を言っていると言われ、一方的に殴られ川に落とされる。そして、正吉たちから雪子が五郎の女だと言われ傷つく。

 川島竹次が草太の牧場へ現れ、今夜会いたいと伝える。その夜、草太は竹次からつららのことを聞かされる。草太は、つららの待つ「くるみ割り」へ行き、窓際に座っているつららを外からしばらく見つめ、そのままバイクで立ち去ってしまう。竹次は、草太と会ったその足で五郎の家へ行き、雪子に風邪薬を渡す。そこへ、蛍がキツネが来ていると知らせに入ってくる。純は、草太に喧嘩の仕方を教えてほしいと頼む。草太が訳を聞くと五郎と雪子の噂のことだという。草太の立ち会いで、純は正吉は喧嘩を挑む。

 草太は、清吉からつららのことで話があると言われるが、聞こうとしない。自分は、どこへも行かず、この家に居てやっているのだと清吉に言う。むしゃくしゃした草太は、町へ飲みに出かけ、客に雪子のことで馬鹿にされ、喧嘩をしてしまう。警察での取調中、つららに捜索願が出されたことを知らされる。つららを探しに行っていた辰巳が、車を返しに五郎の家に来たとき、草太が居るのを見つけ殴りかかる。純は、雪子につららが家出したことを告げるが、雪子は頭痛だと言って寝込んでいた。

 その夜、キツネの悲鳴が聞こえ、外へ飛び出した蛍は、キツネがとらばさみを引きずっているのを目撃し、ショックを受ける。

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