いままでのあれやこれや*母の記録*

アスペルガーの診断が下りたのは5歳10ヶ月の時でしたので、
それまではどこか違う子だなあ、ほんとに困った性格!と思いながら、
心の隅で自閉症という言葉にひどく敏感になっていました。
ここで今までのことを書いてみるのは、
「この子は普通の人とちょっと違うんだよ。」というのを自分に納得させる為かもしれません。
無理はいけません。無理しちゃいけないんです。
颯太らしく生きてほしいよね。なんて、思ってはいるんですが・・・。


0歳の頃

小さく生まれたせいで母乳を飲む力が弱く(と思うのだけれど違う要因も?・・)すぐ眠ろうとします。
飲む量が少ないので、さらに搾乳してほ乳びんでも与え、ずっと足をつねったり、たたいたりしながら起こしました。それ以外は、よく泣くし、おとなしくないし、こっちを見ては笑うことだってちゃんとありました。
ハイハイで一生懸命追いかけてきたりしたので、人見知りはなかったけど、
他人と母親の区別くらいついてたと思います。
顔だって美形。なかなかうまくできた。
「自閉傾向の子供はキリッとした顔つきをしている」というのを後に本で読んでショックを受けましたけど。

公園デビューも私にしては頑張って10人くらいのお友達の輪に入っていました。療育に通い始めた頃からその子達とはだんだん離れて行くわけです。ちょっと悲しい。でもこれがこれからずっと続く現実かな〜。

とにかく何も心配してませんでした。
1歳も近いのに「まんま」も言えないことくらい?気にならなかったけど、これって一番大切だったんですよ!
人とのコミュニケーションの手段なんだから。言葉って。


1歳の頃

1歳1ヶ月くらいで歩き始めました。ここから超問題児の始まり。
部屋に居る時は「いないいないばあ」までするのに、外に出るとまるで人が変わったよう。後ろも見ずに歩きだします。
マンションの階段を上ったり下りたり、半日でもやってる。
さすがに12階もあると、お母ちゃんはつかれるぞ!

駐車場が大好き!といっても車が好きだったわけではありません。下に書いてある数字が大好き。
自分は言葉が出てないので私に言わせる。「いちぃ!にいぃ!さぁ〜ん!」
公園の砂場に連れて行ってもすぐ駐車場に走って行ってしまう。
ほら〜!みんな一緒にお砂で遊んでるよ〜。楽しそうだよ〜。私だって他のお母さん達と話をする時間欲しいな。

いったいどこを見ているのか。歩き続ける颯太。

他の子は人との関わりが多くなる時期に、颯太はどんどん一人の世界に入っていくようでした。
この頃から、今も続く多動という行動になっていました。

運命の1歳半検診!!
お友達の車で会場に着いたのは結構早い時間でした。
まだ言葉の出ていない颯太。みんなより遅れてるなあ・・とは思ったけど。
大丈夫?!大丈夫?!やっぱり積み木は積まずに投げた!指差しは絵の描いてあるボードさえ出してもらえません。そこで別室送り。

「この子は大変な子ですよ」と保健婦さん。「なにが?」とは聞きませんでした。呼び掛けを無視して玩具に夢中になってる颯太を見ても私はこんな子だっているでしょうと思いながら、待たせている友人のことばかり気になっていました。結局最後になってしまったんだからぁ。

「2歳になるまで様子を観ていましょう。こちらから、御連絡します。」
ということで検診はイヤな感じでやっと終わりました。


2歳の頃

まだ言葉の出ない颯太にちょっと心配になった頃です。
家の中でも変わった遊びをするようになりました。

・鍋しきやプラスチックのお皿を回しては横から見ている。
喜んで笑うわけでもないのに、何度でもやっています。

・障子やふすまを開けたり閉めたり。
繰り返しはどの行動にも共通するんですが、これは他所の家にお邪魔した時にも
やってくれるのでとっても困りました。押し入れだって開けちゃいます!
あっ、銀行やデパートの自動ドアだって・・・。

・電話帳が大好きな本。
もうひたすらめくり続ける。
この子には絵本じゃなくても良いのかなあ。なんて。のんきな私。良いわけないでしょ!でも初めての子供で、他の子供との違いなんてわからなかったんです。

絵本を見せてもページ数のところとかビックリマークに喜んだりして。私の指をつかんで、マークのところに持っていきます。
「ビックリマーク!!」って私が言うと大喜びする。
この子、アンパンマンには興味ないんだ?

人の指を使うってのはクレーン現象というらしいです。
な〜るほど。ぴったりの名前を付けたもんです。
その変わった指差しは3歳くらいでなくなり、自分の指を使うようになりました。一応興味もいろんな事へと変わっていくんですね。

2歳3ヶ月になっても言葉のでない颯太です。
私は保健婦さんからの連絡を待っていました。どうしてしゃべらないのか、一人で考えてると不安になってしまって誰かに助けてもらいたいような気持ちになっていました。

周りの人達は(夫も含めて)
「そのうち追いつくって・・」なんて言ってました。そ〜かなぁ〜。
「じゃあねぇバイバ〜イ」2歳の子が颯太に言ってくれます。
やな感じ〜。そうです。私は心のせま〜い人なの。

待望の保健婦さんが我が家に来て、さりげなく、
「言葉の遅れてるお子さんばかりが集まって遊ぶ教室が週1回あるんだけど出てみます?」
と聞かれました。やった〜!これできっとよくなるかも!
私の接し方が悪かったのかもしれない・・・。
みんなはもっと子供と遊んでやってるのかも。
専門家に教えてもらえば大丈夫!おまけにタダだって!
ラッキーと思いながら、通う事にしました。